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2020. 02. 19  屏風川中俣谷 



中俣谷のかなりの部分が残っているが、そのうちの気がかりな部分を重点的に歩く。


同行単独

コースタイム

0935 神鉄大池駅、0956-59 天下辻、1015 中俣谷A沢分岐点、1020 BCDEF沢へ、1033-43 B沢入口、1115-18 小沢入口の広場、1135 乗越、1137-1207 P459(北神線51)、1221 CDEF沢に出る、1226-41 中俣平、1242 D沢とEF沢の合流点、1250 E沢分岐、1301 F1沢を見送りF2沢へ、1312 南方道、1320 中俣谷D1沢取付き点、1325 展望台、1330 大池見山台への分岐、1340 見山台へのしっかりした道を左に見送り右手へ、1345 沢に出る、1347 窯跡のような石組み、1358-1408 神鉄花山駅

2018年12月にはじめて屏風川流域に足を踏み入れた時、脇道があることを知らなかったので天下辻から峠の小径まで沢の中を下ったと記憶しているが、そののちは脇道を使うことが多かった。1月に中俣谷A沢をナダレ尾山まで遡行したときも、脇道からA沢に下りて、少し遡ってA沢本流に入っていった。そのとき折角だから天下辻からの沢の中(勝手にA1沢と仮の名前を付けた)を下りてくればよかったのにと残念だったのを思い出し、今回は脇道を使わずに下りて行った。最初の時はほとんど記憶にないので、今回は丁寧に見ながら下った。倒木で少し歩きにくい所や滝とも言えないほどの小さな滝があったのち、A沢本流に出会う。水量は圧倒的に本流の方が多い、と言ってもチョロチョロには変わりない。そこから少しで登山道が左手から下りてくる。そして、中俣谷BCDEF沢へと入っていく。K甲越東道から下りてくる盲腸線のような踏み跡を過ぎるとすぐにB沢の入口となる。CDEF沢に比べると水量は1/3程度だろうか。




中俣谷A1沢のミニ滝


 


A沢の本流との出会い


 


中俣谷CDEF沢(左)とB沢(正面)との出会い




B沢の末端付近



ここからは未知の領域だ。といってもK甲越東道を歩きながらいつも見下ろしていた沢なので、とくに新しい沢を歩いている気分がしない。雰囲気は悪くない。V字型の沢の前方に背が高く細い木が並んでいるところなど、なかなかの光景だった。真横に倒れたまだ若いカヤの木が沢を塞いでおり、上に向けて小さな枝が多数伸びている。生命力を感じさせてくれた。ちょっとしたゴルジュ状のところで、少しだけ気を引き締めたが、危ないことはない。送電線の下を過ぎるとすぐに広場のような所に出た。K甲越東道を歩いていると、送電線の下が中尾根への登り口。その西側で下を見おろすと広場のような所がある。バイクの道らしきものが入り乱れているので、どうなっているのかを一度ゆっくり見たかった。そこに着いたのだ。多くの杉の木がある広場に、東道から2本のバイク道が下りており、反対側にもいくつかのルートがあるようだ。この日は、それ以上はB沢を詰めないで南側にある小沢を登り、反対側のCDEF沢に出ることにしていた。ついでに近くのP459にある送電鉄塔にも立ち寄るつもりだ。小さな枯沢の左手に登っていくバイク道も見えるが、かなり急だし、本当にP459に通じているのかが不明なので、歩きやすい枯沢を登っていく。しばらくしてYAMAPをチェックすると、南西方向にずれている。5分ほど戻って、予定していた乗越に向かう。乗越にある木にはテープが巻いてあった。関電の火の用心の札も架かっている。ピークまではすぐだった。かなり大きな鉄塔で、4本足の間隔が24歩×22歩もある。眺めはなく、三角点のようなものもない。ツバキの花が少しとサルトリイバラの色あせた実があるだけ。少し早かったが、日差しが暖かいので昼食とする。




B沢の光景


 


バイクの道がある広場


 


小沢の乗越




P459の北神51鉄塔



乗越まで戻り、南側へと下って行く。地形的には沢状だが、水は流れていない。踏み跡はないが歩きやすい。やがて中俣谷CDEF沢が湾曲している所に下り着く。少し遡って中俣平へ。この区間は以前(2019.06)に歩いており、その時は中俣平から南尾根を経て南方道に出た。今回は中俣谷F2沢から南方道へ出る予定。中俣平で南尾根の取付きとC沢の入口を確認して、さてEF沢の方へ進もうとして、分からなくなった。地形図を見ると、南尾根のすぐ西側にD沢があり、EF沢はその右手にあるはずなので、D沢の右手を探るが分からない。ちょっとした尾根を越えるしかないと登ってみたがその先の沢は、なんと先ほど下りてきたP459からの小沢だった。引き返し、判然としないまま、まあD沢に転進してもいいと諦めて歩き始めると、すぐに二つの沢の合流点となった。南尾根のすぐ西側はまだDEF沢だった。この合流点にはD沢という三菱さんのプレートがあった。EF沢の方には何もなかった(ように思う)。しかし、間違いはない。地形図では、C沢、D沢、EF沢が同じところで分岐するように読み取れたので混乱したのだ。地図にはそこまでの微妙なところが書かれていない。そのあとは、沢登りではなく、沢に沿った広い川原を歩くことになる。陽があたって青空が見えても、陰になって薄暗くなっても、そのような所に一人で味わっておられるのは何とも言えず贅沢な気分だ。F1沢とF2沢の合流点にきた。どちらも同じほどの大きさの、そして同じような雰囲気の谷で、どちらにも魅力を感じたが、この日は早めに帰ることにしていたので、F2沢に進む。南方道に出る直前は沢の源頭という雰囲気はまったくなく、立派な登山道になっていた。




CDEF沢に出る



中俣平




D沢(奥)とEF沢(手前)の合流点



のびやかなEF沢




E沢が奥から合流



F1沢




F2沢



F2沢の出口



南方道を東に進む。南尾根の取付き点の少し手前で右手の高みに登り、六甲方面の眺めを楽しむ。逢ヶ山、六甲最高峰、ガーデンテラス、摩耶山の山並みが唐櫃、大池の町並みの先に並んでいた。南尾根の取付き点にある北神52の鉄塔を過ぎるとすぐに大池見山台への入口となる。かなり下って北神53の鉄塔の下で、この日初めての人とすれ違う。団地に住んでおられる中高年女性二人が散歩に来ておられたようだ。このあとで、花山駅への下山道と大池見山台団地への道が分かれる。団地への道の方がはるかにしっかりしているので、前回来たときにはそちらに行ってしまい、遠回りとなった。今回は注意して右手の下山道に進む。ピンクのリボンが登山道以外にもたくさんぶら下がっており、迷いそうになる。やがて沢に下り着くが、その上流側にもリボンがある。沢から外れて駅の方に進む分岐点には窯跡のような石組みがあった。ここでも、沢の下の方にリボンがあり、紛らわしい。右手に進むとだだっ広い空き地が出てくるが、私有地とあるだけで、何のためのものかは分からない。道の先に家並みが見え、町に出るとすぐに花山駅だった。





展望台から六甲最高峰〜ガーデンテラス



大池見山台への入口




以前に間違った分岐



沢に出る




窯跡のような石組み



街が見えてくる



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