2019. 04. 19 焼杉山・天ヶ岳・竜王岳
前回に登りそこなった大原三山の一つ、焼杉山を加えて、鞍馬までの山稜を歩く。ほぼ計画した通りのルートを歩くことができた。ただ、地理院地図に書かれている脇道のルートは、目を凝らしていたにも関わらず、その多くを見つけることができなかったのには驚いた。
同行: 単独
コースタイム:
1000 古知谷BS、1017-22 送電鉄塔山城北線84、1035 送電鉄塔85、1054-57 送電鉄塔86、1049-1220 焼杉山(717b)、1232 ショートカットで北西へ、1255 寂光院道、1312 シャクナゲ尾根と合流、1344 百井峠分岐、1355-1400 天ヶ岳(788b)、1444 三又岳、1513 戸谷峰(525b)、1552 薬王坂、1613-21 竜王岳(500b)、1632
出町柳からのバスで大原の先まで行こうとすると、数分の差で乗り継ぎがうまくないので国際会館から乗車する。バスを古知谷で降りる。阿弥陀寺の参拝道に入ってすぐに山道に取付く。ジグザグの道なのにかなり勾配の坂を歩いて、送電鉄塔にたどり着く。山城北線84で、このあと85、86と続く。鉄塔が立つだけあって、各地点からの見晴らしがよく、北東に蓬莱山が、東には琵琶湖、京都大原パブリックコースの奥に梶山、その右手に水井山などがそれぞれの所から見えていた。反対側には天ヶ岳から滝谷山の未知の山域が広がっている。眺望もよかったが、花も見事だった。アセビ、タムシバ、コバノミツバツツジの群落が絶え間なく続いており、シキミ、ヒカゲツツジ、イワウチワ、ツバキなども数は少ないものの目を楽しませてくれた。花を見るハイキングは久しぶりだ。
古知谷阿弥陀堂の山門 |
鉄塔85から蓬莱山 |
鉄塔86から京都大原パブリックコースの奥に梶山。 右手に水井山、左端に琵琶湖が見えていた。 |
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コバノミツバツツジとタムシバ |
ヒカゲツツジ |
2018年9月の台風21号の爪痕は、金毘羅山でもひどかったが、ここでもあちこちで倒木が見られた。とくに焼杉山直下のものは、通り抜けるのに10分近くかかった。頂上からは大原の里の一部が木の間から見える程度の眺めしかなかったが、ちょうどよい時間になったので昼食とする。神社の境内を思わせるような樹木に囲まれて、味わい深いものがあった。ここまでTシャツ一枚で歩いてきたが、立ち止まると冷えてきたので長袖のシャツを着る。
焼杉山頂手前の倒木 |
焼杉山山頂 |
シキミ |
シャクナゲ尾根から登ってきたグループ |
このあと天ヶ岳に向かうのだが、地理院地図では一旦474b辺りまで南下して引き返すことになっている。ここをショートカットできれば、かなり時間が短縮されるので、直接566b地点へ向かうことを狙った。もちろん、何の標識もテープもないが、道がなくても大丈夫だろうと気楽に尾根道へ入り込んだ。幸い踏み跡のようなものもあったので、少し迷うこともあったが、無難に寂光院道に出ることができた。おそらくは30分以上節約できただろう。ちゃんとした道に出ると歩く速度はうんと上がる。左前方に天ヶ岳を見ながら、シャクナゲ尾根との合流点に差し掛かると、この日出会った唯一のハイカーがそこを通過していくのが見えた。小出石BSから登ってきたはずで、同じバスだったのかもしれない。6-7人にすぐに追いついたので、先に行かせてもらう。鞍馬まで行くと言っておられた。百井峠への分岐で左折する。昭文社の地図に迷いやすいと書いてある。林道が割り込んできており、確かに分かりにくい。ここにも迷うので注意という札があったが、その代わりに、「天ヶ岳はこちら」という案内を出せば済むことなのにと思ってしまう。方向を確かめて登山道らしくない広い道を登っていくと、右手に山頂らしい高いところがあったので、そちらに行くと、やはりそうだった。
天ヶ岳山頂のアセビ群落 |
タムシバ |
一息入れて、鞍馬の方へ進む。分岐が不明なのも、花が多いのも同じである。三又岳という手書きの印を見つけたが、それは東又川への分岐あたり(これも見つからなかったが)で、頂上を巻いてしまった可能性がある。その次の静原への分岐も不明。戸谷峰は標識もしっかりしていた。鞍馬方面への2本の分岐が地図には書かれているがそれも分からないまま薬王坂に着く。せっかくなので竜王岳に立ち寄る。鞍馬寺の本堂から堂々とした姿の竜王岳を見た覚えがあるからだ。頂上に山頂標識はなかったが、経塚があった。北側の木が刈られており鞍馬寺を見ることができた。地図には、鞍馬駅へのショートカットのルートがあったが、それも見つけられず、薬王坂まで戻って鞍馬駅に行く。
叡山鉄道の鞍馬=貴船口間の倒木の光景も凄まじいものだった。鉄道が復旧するまでに2か月ほどかかったというのも当然かと思った。
コバノミツバツツジ |
鞍馬寺遠望(奥に貴船山) |