2016. 10. 26 蔵王 御田の神
久しぶりに蔵王に行くが、風邪をこじらして散々だった。天気がよいので昼食をとるため上山のこんにゃく番所まで行く。帰りははじめて上山経由で戻る。距離は遠いが、気分的にはうんと楽。消耗度がはげしく、そのまま帰る気になれなかったので、御田の神にちょっとだけ寄る。
同行: 女房殿
コースタイム
1509 刈田駐車場、1516 遊歩道入口、1529 国道を跨ぐ、1532 クラーク氏遭難碑、1547 登山リフト跡、1550 刈田駐車場
駐車場から入っていくと昔のリフト駅の残骸が取り除かれてきれいになっていた。蔵王県境裁判の記憶という説明版が建てられており、裁判で決着した県境の地図が描かれていた。それによると、駐車場は宮城県、現在のリフトの上半分が山形県に属することとなっている。山形県で権勢をふるっていた有力者が無理やり北都交通のリフト計画を抑えつけたことが発端となった事件で、勝手に県境を付け替えた山形営林署長が訴追された。リフト駅が50年以上見苦しく放置されていたが、国が北都交通に撤去を求める裁判を起こし、とうとう2015年10月に整地されたようだ。
御田の神に入っていっても、もちろんなんの花も咲いていない。イワショウブの枯れ花が目につくくらいだ。それでも懐かしい池塘や中丸山などの景観を楽しむ。湿原に木道が敷き詰められたしまったがやむを得ないだろう。避難小屋まで行かずに途中で国道に戻る。少し登ってから登山道へ出るとすぐにクラーク氏の遭難碑のところだった。ほんの少しの散歩のつもりだったが、40分も歩いていた。
リフト駅跡が撤去されていた |
湿原の先に中丸山 |
木道の先に避難小屋が |
オヤマリンドウの群落も消えた |