2016. 10. 14 鎌倉峡・百丈岩
今年の4月6日にYHで出かけたが、鎌倉峡はキセル、百丈岩も9合目までと、やや消化不良だった。雨がしばらく降らない日が続いたのでN氏を誘って出かける。GPSによる記録をFittnessからYAMAPに切り換えて初めての山行。9.2km。
同行: N氏
コースタイム
0856 神戸電鉄新開地発、0943 二郎駅着、0955-1010 パン屋パンプキン、1023 国道176号の落合橋、1037 セミナーハウス近くのT字路、1043 東山1三等三角点、1052 青石古墳、1110 船坂川、1135-40 休憩、1223-35 渡渉地点、1302 右から沢、1320-50 やまびこ茶屋、1414-46 百丈岩、1455 6地点、1506 7地点、1510 15地点、1523 橋のそばの四つ辻、1542-55 JR道場駅
二郎駅の東側を通る神戸三田線に出て、それを南下して、評判のよいパン屋で昼食を購入。そこから東側へ進み176号線と有野川を渡るが、前回歩いた2週間後の4/22に、ここの少し北にある新名神の工事現場で大事故があった。舗装道路を登っていき、セミナーハウスを左に見てT字路で右折。平田配水場の横の石垣をのぼり、東山1三等三角点269.2bに立ち寄っておく。今回の第二の高点でこのあと170bのやまびこ茶屋まで下って行くことになる。青石古墳に立ち寄る。内部の写真を撮っておく。あとは気もちのよい道を船坂川まで下る。川はやや白っぽい色。上流の丸山ダムのためという人もいるが、完成は1977年なのでちょっと少し納得できない。西宮市でも調査したようだが、原因不明のままらしい。
三等三角点東山1 |
青石古墳 |
前回は少し川に沿って下ってすぐ引き返したが、今回は鎌倉峡を歩き通す予定なので、左岸を下って行く。鎌倉の北条時頼がここに滞在したことが、「鎌倉峡」の名前の由来という説がある。すぐに右岸に渡れば生野高原住宅に出るという標識があり、静ヶ池・百丈岩への回り道とも書いてあった。沢道はやはりかなりの道でYHのグループでは無理だっただろう。25分歩いて一息入れ、現在地をYAMAPで確認する。ガイドブックに出ている渡渉地点はまだまだ先であることがわかった。少し高巻きをする所もある。「太陽と緑の道」の標識があるのは少し意外。鎖やコの字型のステップがあちこちにあり、それに頼らないと歩けないところもあるので一般的ではない。コースガイドをみると上級者向と断ってあった。
やがて赤ペンキで何かが書かれている大岩に着いた。ブルーガイドのマップではまだまだ下流側で渡るようになっていたので、念のため先を探っておく。深い淵の川岸は切り立った岩になっておりとても進めない。上の方へと登っていくと、踏み跡はなくなり、こちらには進めないことが分かったので、岩の近くに戻る。どなたかが高い方の岩に飛び移らないといけないので緊張したと書いておられたのを思い出すような岩がある。確かに危なそう。少し上流にある岩の方がやさしそうだとN氏が飛び越える。たしかにそちらの方が楽そうだった。
船坂川に出る |
鎌倉峡の景観 |
鎌倉峡の渓谷美 |
コの字型の鉄製ステップが頼り |
チェーンがないとヘつるのは困難 |
渡渉点の下流は通過不可能 |
この岩を飛び越えて右岸に移る |
右岸に渡ればもう心配事はないかと思っていたが、そのうちどんどん高みに登り始め、引き返す。黄色のテープが2つ巻かれていたのに惑わされた。剥がしておく。あまり登りすぎないで沢の方へ下りるのが正解だった。ロープや鉄製ステップが出てきて間違いないことを教えてくれる。沢が逆くの字型に折れているところで右から支沢が落ちてきていた。初めて見る支沢だった。ヤマエンゴサク、ヨメナが目に付いた。やがて穏やかな道となり、やまびこ茶屋に着く。途中でなんどか食料を口に入れたので、遅い時間の昼食となったが全然空腹感がなかった。ベンチに腰掛けゆっくりと買ってきたパンを食べる。
やまびこ茶屋から百丈岩方面を望む
池のそばから百丈岩に向けて登りはじめる。鎖のかかった急坂もいくつかあったが、鎌倉峡に比べると物の数ではない。百丈岩を望むところに来ると、一人のクライマーがザイルを整理しておられるのが目に入った。百丈岩というプレートが架かったところから少し進むと最高点らしきところに着く。なんの標識もないが292.2bの三角点がある(四等三角点水久野)。ここは展望もないので引き返し、百丈岩の手前の岩場で腰をおろす。南側には、鎌倉峡の先に西宮六甲GCらしきものがチラリと見え、その先は逢ヶ山か?その左に見える二つのピークは湯槽谷山と高尾山などの有馬の山々だろう。六甲最高峰はかなり左手なので見えていない。北側の眺めはすばらしい。千丈寺山、羽束山、などが見えている。N氏のカメラの威力がすごさを見せつけられた。遠くの山の同定に使えそうな赤い建物が見えるがと言っていたら、すぐに望遠で見てK'sデンキだと画面を見せてくれた。8.4km先なのに字がはっきりと読めるのだ。
左側の岩峰が百丈岩 |
百丈岩の標識 |
四等三角点水久野 |
羽束山、大船山、大岩岳などの山々 |
展望を堪能したのち、やまびこ茶屋に下りずに北西の尾根を緩やかに下り、7地点で15地点に向かう。北側の道はいずれも新名神の工事のために立入禁止になっている。道路に下りたあとは、工事中の新名神の下をくぐり、田舎道をのんびりと道場駅に向かう。電車の出発まで10分ほどあったので、缶ビールでのどを潤す。
トラブルが続く新名神工事現場 |
船坂川と武庫川の合流地点 |