2005. 08. 14 蔵王 松川濁沢
暑さを逃れて蔵王に一週間ほど滞在する。結構仕事もしたが、合間を見て少し歩く。朝起きると久しぶりに日が差していたので、前年に少しだけ歩いた濁川でもう少し足を延ばすことにする。
同行: 単独
コースタイム
0900 蔵王の家、0907 堰堤上、0933 前回の到達点を越える、0937-57 河原に出る、1020 次の堰堤が見える、1040-47 堰堤の上の河原、1205-25 NからWへの屈曲点、1243 青根峨々線が正面に、1340 SWWへ、1457 温泉の橋の上、1520-43 三差路、1551 不動滝展望台、1601 三階滝展望台、1623 別荘地西端の入口、1636 蔵王の家
鳥居の所から始めると徹底していてよいのであるが、堰堤が沢山あるのも煩わしいので、前と同じように家の前から沢に下りる。最初の堰堤を越えるまでに、前回18分かかったのが今回は様子が分かっているので7分。前回右岸の急斜面をよじ登って別荘地の上部に出たが、その地点を越えるまで川に入らずに岸を歩く。1時間歩いたあたりでわらじに履き替えて川に入る。しばらく行くと次の堰堤がそそり立っているのに出会う。初めて目にしてから高巻きして上部の河原に出るのに20分ほどかかる。ここからストックを2本にする。川の流れの方向が変わるたびにこまめに記録をとっておいたが、意外に捗っていないのに気づき、最終のバスに間に合うかどうか心配になる。急な流れの所で膝くらいまでつかると、足を持って行かれたり、濡れないで淵になったところを切り抜けようとすると意外に時間をとる。北から西に折れ曲がった所で、昼食にする。昼食は峨々温泉でということも漠然と考えていたので、カロリーメイト程度しか持っていない。かなり甘かった。ここまでミヤマアキノキリンソウ、ミヤマシャジン、ヤマハハコなどのほか、リョウブがかなり多い。昼食後20分ほどで、正面に青根峨々間の道路が見え、その右は豪快な崩落面。右岸は柱状節理の崖になっている。1カ所、巨岩を乗り越えられず、巻くのも大変そうだったので、短パンのほとんどを濡らして通過する。落ちて濡れたのでないのでまだましだ。このあたりで恐れていた雨がポツポツと降り始めるが、大したことはないので、峨々まで大丈夫だろうと見当をつける。ヤマジノホトトギス(?二階建て)が一本だけ、タデ、シモツケ、大きな蛇、ガマガエルも何匹か。このあと地図に出ている北北西への屈曲点がなかなか来ないなと心配になってきた頃に突然青根峨々線がすぐ上に見えるようになる。よじ登れば登れなくもないが、まあ最後まで行こうと足を進めるとすぐに峨々温泉の手前の堰堤にぶつかった。堰堤は登れなくもないが濡れることは間違いないので右岸を橋の上に出るようによじ登る。6時間もかかってしまった。漠然と3-4時間かと見当をつけていたから、かなりの誤算だった。久しぶりの沢登りで慣れていないこともあった。なんとか最後までごまかしたが、わらじの横紐が切れたのはまずかった。予備のわらじだけでなく、紐類などの修理道具も必須。濡れ対策の余分のビニール袋も。海水パンツでもよかったかもしれない。一本のストックは途中で不調になりザック行きになってしまったのも問題。こんなに時間がかかるのなら、ヘッドランプとまでは行かないにしても、それなりの準備が必要だった。
最終のバスにそれほど余裕がないので、温泉でビールを飲むという贅沢はあきらめてすぐにエコーラインの三差路に向かう。途中で雨が降り始める。三差路につくと土砂降り。公衆電話から女房殿の携帯に電話をしてみるが、かからない。トイレでわらじから登山靴に履き替え、雨具を着けてBSで時刻を調べると20分近くある。きつい雨の中で待つのも大変なので、歩いた方がましかと歩き始める。いずれにせよBSから家まで歩くとすれば濡れることは同じなので、これまで歩いたことのないバス道を全部歩くのもよいかと家まで歩く。ギボウシが絶え間なく続いている。ネジバナが少し。不動滝から三階滝の間の谷が霧で埋まっているのを見たのは初めての経験だった。登りが6時間だったのに下りは三差路から1時間だった。