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外国でのスケールが大きい風景  



外国で登山した際に見た、日本にはないスケールの大きな風景のうち、印象的だったもの。


 

Algonquinのメープル
(Ontario Provincial Park、1990. 09. 30

TorontoとOttawaの中間にあるこの公園には、数q程度のTrailがいくつもあり、それらの地層、生物、樹木などの生態系を詳しく紹介したパンフレットを片手に、美しい自然を見ながら勉強できるようになっている。派手な風景はないが、しっとりとした内容のある所だった。そのうちの4つのTrailを歩いたが、もっとも印象的だったのはそれらを結ぶ数十kmのハイウェイだった。道の両側はほとんど林立するMapleの紅葉で彩られている。時速100qの速度で走っても走っても途絶えることがない。日本のモミジも美しいが、このスケールには驚いた。



Nevada FallとLiberty Cap
(Yosemite National Park、1995. 07. 23

アメリカの国立公園はどこも雄大で、Rocky、Yellowstone、Death Valley、Bryce Canyon、Grand Canyonなども強く印象に残っているが、Yosemite ValleyとTuolumne Meadowsという性格の異なるところを歩いたYosemiteも忘れられない。一日目はMerced川に沿って点在する特異な岩峰や美しくてしかも落差のある滝の数々を見て歩いた。二日目は高台にあるMeadowsまで、車で移動し、大きな花崗岩の塊であるLembert Dome(2882b)に登り、周辺のハイキングも少しだけ楽しんだ。仕事の合間に慌ただしく動くいつもに比べると、多少はゆったりと過ごしたが、やはりこのような所には1週間は滞在したいものだ。




Saguaro National Monument
(Arizona、1976. 01. 22)

アリゾナのTucsonの近くにあるSaguaro National Monumentでは、広大な荒野の中に、10bを越えるような巨大サボテンが一面に広がる群落を見ることができる。電柱のように一本がすっくと立っているもの、両腕を広げてその先を天に向けて伸ばしているもの、何本もの腕を伸ばしているものなど千差万別の姿をしており、圧巻としか言いようがない。近くには、Organ Pipe CactusとかJoshua Treeといった独特の形態をしたサボテンの集落もあり、西部ならではの魅力が集結している。




Dolomite街道の岩峰群
(Tirol、2010. 07. 14

チロル地方を旅行した時の中で圧巻だった一日。Siujiという高原を午前中に歩き、Drei Zinnenの麓までドライブした。Drei Zinnenのことはよく知っており、楽しみにしていたが、それまでのDolomite街道がこれほどのスケールとは予想していなかっただけに、感激も大きかった。Siujiの麓から、Cortina d'Ampezzoまでの間、これでもかこれでもかといった感じで巨大な岩山が次々と目の前に現れる。嘆声以外の言葉が出てこなかった。





Devil's Elbowのヒース
(Scotland、2000. 07. 29
Scotlandにはよい思い出が多い。山、湖、宿、歴史、ウィスキーなどどれをとってもEnglandとは違った味がある。EdinburghやGlasgowが中心だが、それより北の地方がいかにもScotlandという風情があって心がひかれる。PerthとAberdeenの中間にある丘陵地帯を越えるときに見た、ヒースが延々と赤く咲いている光景には圧倒された。最盛期はひと月後とのことなので、ほんのさわりを見たに過ぎないが、「嵐ヶ丘」はこのような世界を背景にもっていたのかと知った。




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