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2010. 07. 8-19 Tyrol
久しぶりに自主企画による海外旅行。オーストリアとイタリアにまたがるチロル地方を、家内とレンタカーで巡った。ハイキングコースの設定、車による移動、宿の手配など、予め調べないといけないことが多く、多くの時間を費やした。
冬はスキー場となる広大な高原が至る所に広がっており、今の季節には、その高原が高山植物の群生地となる。ゴンドラやリフトを利用して高度を稼ぎ、そのあとゆっくりと花を見ながら下りてくるというのが、一般的なスタイルだ。概ねそのようなコースを設定したが、1日半だけ単独行動をとり、登山めいたことをした。花の群落も沢山見て満足したので、後半は少しハイキングの比重が少なくなった。
同行: 女房殿
2010. 07. 09 InnsbruckからPatscherkofelhaus、Tulfeinalmへ日帰り
コースタイム
1210 Patscherkofelbahn下車、1332 Boschenben着、1416 Patsherkofel(2250)の十字架へ、1436 Boschenben発、1501 Glungezerfuetteへの分岐、1546 Neunerspitzeへの分岐、1630 Tulfeinalm
前日、夜遅くにInnsbruckのホテルに到着したが、とくに時差の問題もなく、6時に目が覚める。Nortketの頂上部に朝日がさしており、好天が期待できる。雪はほとんどない。
食後、InformationでInnsbruck passを購入してから、Schloss Ambrasに向かう。ここは贅沢な宮殿というイメージではなく、好感がもてた。収蔵品も興味深いものが多い。そこからハイキングの出発点であるIglesへ向かう。バスの停留所に向かっていたら、空のタクシーが通りかかったので、Iglesまで乗り、時間を節約する。少しだけ町を見ながら、ゴンドラ停留所に向かう。
ゴンドラの終点のPatscherkofelhausで、まずは雄大なパノラマ展望を楽しむ。Serles、Habichtの右手にこの付近の最高峰であるZuckerhuetl(3507)もはっきりと見えている。Stubaital、Oberintal上流の山々の右側には、ドイツの最高峰Zugspitze(2961)。それからNordketteの山塊がInnsbruckの上にそそり立っている。
PatscherkofelhausからInn谷。雪のあるのがZugspitze。
そのあと、いよいよ高山植物の道へと入っていく。最初は、自分だけPatsherkofelの頂上を経由するコースをとることも考えていたが、やはり一緒の方がよさそうなので、水平道を付き合う。花にあふれた道で、何の不満もない。ここの中心はなんと言っても、Rhododendron
ferrugineum、いわゆるアルペンローゼ。しかし、この花はツツジ科なのにこのような呼び方をするかが分からない。Alpenroseというバラ科の花は別にあるので、どう考えてもおかしい。この花自体はそれほどの魅力はないが、斜面一面を覆っているのはやはり見ものだ。女房殿がかなりへばってきた頃に、やっと峠の茶屋であるBoschenbenに着く。ウィンナーソーセージ、塩っぽいdumplings入りのスープ、ビールなどで済ます。ビールはRadlerというレモネード割のビール。こちらでよく見かけるマウンテンバイカーの間で、健康維持のため人気があるという。疲れているときにはよいのかもしれない。
女房殿に少し休んでおいて貰い、Patsherkofelの頂上の方へ散歩にでかける。少し進むと、すぐそこに十字架が見えてきたので、約束の時間に遅れそうだが、そこまで登る。南側の新しい景観が広がり、登っただけの値打ちはあった。Serles,
Habichtの左側も見えていたが、それほど顕著なものはない。東側に、これから麓を通っていくGlungzerがどっしりと構えている。電波塔のある本当の頂上までは、少し距離があったので諦める。
Patsherkofelの頂上近くの十字架
峠の茶屋までもどり、水だけ飲んで、すぐに出発。この道はしもふり松の森林コースと書かれていたので、涼しい森の中を歩くのかと思っていたが、全然そんなことはなく、しもふり松を横目に見ながら、日照りの道を歩くといった代物。かなり歩いて、やっと目的地のTulfeinalmが見えてきた。大きなレストランの建物の先に、リフトも動いているので一安心。牛の群れや雪解け水の沢などをゆっくり見ながら歩いていると、Gentiana
vernaが沢山咲いていた。このような深い青色の花は日本にはない。これを見るだけでも来た値打ちがある。少しまたビールでも飲もうかとレストランに入る。念のためリフトの最終時間を聞くと、「あと5分、ここから10分近くかかるので、急げ」と言う。慌てて乗り場の方に急ぎ、ギリギリで間に合う。リフトが停まってしまったら、女房殿はとても歩いて下りることはできない所だった。少し熱い汗と冷や汗をかいた。出発地点では、Tulfeinalmまで
2.5hとあったが、今回は昼食を除いて、3.3hほどかかった。花を見るのに忙しかったこともあるが、女房殿が暑さに参ったことも一因。
リフトの横のスキー場には、Potentilla crantziiらしき黄色の花が敷きつめられていた。リフトを降りて少し下るとTulfesの町。Innsbruckパスが使える無料のバスでなく、Postbusに乗る。これがInnsbruckの町中を延々と回り道をした挙げ句、NordparkのHungerburgというゴンドラの乗り場を経由する代物。無茶苦茶時間がかかったが、格安で市内遊覧観光をしたことになり、ありがたかった。こちら側に来る予定がなかったので、この日歩いたPatscherkofelの山並みを北側から見ることができたのはよかった。
2010.07.10 KapallからGampenまでのBlumenwandering
コースタイム
1410-40 Kapall(2315m)、1600 Gampen(1846m)、1630 St Anton
朝、ホテルの最上階まで上がり、北側の山々を展望。レンタカーを借りたあと、ホテルに女房殿を迎えに行く。
ImstまでAutobahnに乗る。2000年以上の歴史があるというImstでは、女房殿の買い物に付き合ったり、教会を見たりした程度。教会の墓地が丁寧に手入れされていて、すばらしい。謝肉祭のときの祭りの時は、とても人気があるらしい。
St Anton am Arlbergに着いてから、ホテルを探したりするのに少し手間取る。土曜でInfoが閉じられていたためでもある。ホテルにチェックインしてから、車を道路際に置いて、リフトに乗る。Gampenで乗り継いで、Kapallまで上がる。KapallからGampenまでの道がすばらしいと宿の人が推薦したからだ。Kapallのレストランで、遅くなったが簡単な昼食。外は気持ちがよいが、暑いので、室内で食べる。Gampenまでは、推薦通りの素晴らしい高山植物の道。Gentiana
verna、Anthyllis vulneraria、Myosotis sylvatica、Bartsia alpina.、Viola calcarata.、Saponaria
ocymoides、Trifolium alpinum、Geranium sylvaticum、Gentiana alpina、Anemone
narcissiflor、Silene vulgaris、Pedicularis rosea、Phyteuma orbiculare、Trollius
europaeus、Lupinus polyphyllumなどなど。他にも名前が分からないものがいくつもある。背景の山とのマッチングもよい。Gampenまで下りてから、下りのリフトが出るまでの時間を使って、Lupinus
polyphyllumが群生しているところまで少し歩く。
KapallからGalzig方面を見下ろす
GampenからルピナスとHoher Riffler方面
ホテルに戻ってから、初めてゆっくりとした時間を過ごす。町をぶらぶらし、ウインドウショッピングしたのち、泊まったホテルに戻り、レストランで、久しぶりに満足できるものを食べた。
2010.07.11 VentからMartin Busch Huetteまで
コースタイム
1420 Vent、1539 Ramolkogl Huetteへの分岐、1642 Martin Busch Huette
この日も快晴。St Antonを9:20に出発。Oetzで木彫細工を探したが分からず。壁面にフレスコ画が描かれているホテルを見て、教会まで行ったあと、ショッピング。自分も簡易登山靴を買う。軽くて、しかし一応山でも使える靴を探していたのがあった。履いてみると、やはり軽いだけあって、少し足裏への衝撃が大きい。出張の時の日帰り登山などには最適。Infoで、Umhausenの駐車場から簡単にすばらしい滝を見ることができると聞いて、寄り道したが、実際は片道90分も歩くという。聞き間違いだったらしい。
Soeldenでは昼食のみ。スキーのメッカらしいが、この時期はなにもないので食事をしただけ。前方に立派な山が見えているので、名前を聞くとVernter川とGurgle川に挟まれた尾根のNederkogelという。Ventからは、女房殿も一緒にMartin Busch Huetteまで上がる予定にしていたが、疲れたというので、女房殿はVentに連泊することにして、一人でMBHに向かう。たいした登りでないので、楽観していたが、やはり結果的にはやめて正解だった。
出だしで少し迷う。変な方角に道が登っていくので、細い踏み跡を辿って下に見える道に出たが、先ほどの道でよかった。Ramolkogl Hへの分岐に来た所で、少し雨がぱらつく。大したことはない。対岸の斜面には、滝だか沢だか区別がつかない流れが、高い所から谷まで落ちている。Ibexの群れに出会ったのは嬉しかった。Similaun が徐々に大きくなってくるのが、この道の大きな魅力。
Ventから見たRofental
Ibexの群れ
ヒュッテに着いて、宿泊の手続きをしてから(35E、ランチが6E)、翌朝歩く道を確かめるためもあり、周りを散策する。かなり色々な花が咲いていた。羊も沢山歩いており、これでは沢の水を飲むのは勇気がいる。小屋から見えるのは、南東がMutmalkammとMutmal
Sp。北東はVorderer Spiegelkogelから多分Kleinleitenspitzeまで。西はHauslabkogelからSaykogelまで。もうかなり遅い時間なのにSimilaun小屋へ登って行く人がいたのには驚いた。ピッケルやザイルは持っていない。この領域の山はどこも小屋泊まりが可能で、テントなどは持たないので軽装だ。Similaun
HとHochjoch Hの分岐まで歩いてから小屋に戻る。HuetteやSchalfbachは夕闇が迫っているが、Schalfkogel近くの氷河には、まだ弱い日が残っている。ゆったりとした静かな時間が過ぎていく。
夕食時は、食堂が一杯になるほどの盛況。これまでの町の閑散とした雰囲気からは信じられない。食事をどのように頼むのかは分からなかったが、メニューがきたので、スープ、オムレツ、コーヒーを頼む。オムレツは予想と違う姿のものが出てきた。同じテーブルの人8人が全員がスパゲッティを頼んでいたのには驚いた。すごい盛りで、食べられるのかと他人事ながら心配したが、年寄りも女性も最終的には全部平らげていた。隣の人に聞くと、Halfboardで予約している場合には、宿の方でコースを出してくるはずと言っていたが、そのようなことはなかった。あとで、宿の人に聞くと、そのメニューでよいとのこと。もう少し頼めたのかもしれないが、オムレツさえ残した位なので十分だった。他の人は宿泊料と食事は別々に払っているらしい。20:00の室内は18℃。コーヒーが効いたのか、少し寝つきが悪かった。
2010.07.12 Martin Busch HuetteからKreutzspitz(3455m)
コースタイム
0642 Martin Busch Huette、752 Britzsee上、0806 Brizzihuette跡、0853-0905 休憩、0920
稜線、0940-1020 Kreuzspitze(3455)、1058 Britzhuette跡、1122-38 Brizzisee湖畔、1210-1300
Martin Busch Huette、1400 Ramolkogel Hへの分岐、1513 Vent
朝はまあまあ程度の天気で8℃。しかしだんだんガスは薄れていき、天気は良くなってくる。6:00に食事をはじめ、6:42に出発。Kreutzspitzeに向かったのは、数人だけなので、あとはSimilaun方面が多いのだろうか。30分ほどして、Similaun(3602)が、姿を見せるようになる。やがて方角が南西から北西へと変わり、前方の視界が開ける。Mutmalkammの左手に、Hochwildeらしい鋭峰が顔を出す。好展望の所で周りを見回していると2人組が追い抜いて行く。やがてBrizzisee(Samoarsee)が少し下に見えるところを通過する。その向こうにはSimilaunの小屋が、小さく、しかし明瞭に見える。ここから見る限り、そこへ向かう氷河の横断は大して困難ではなさそうに見える。
一旦ゆるんだ道が、再び登りとなる。Brizzihuette跡らしき場所にはケルンが林立している。単なるケルンではなく、かなり手の込んだものもある。2時間ほど歩いたが、ただただ歩くのももったいないので、少し休憩して周りを眺める。Similaun小屋の奥にはOrtler
Groupのかなり高い山々が霞んで見えている。Saykogel、Sennkogel、Kreutzkogelの三山は、未だ目の高さより高い所に並んでいる。この高さを超えなければ頂上に着かないことになる。Mutmalspitze(3446)の右肩うしろに、Hintere
Schwaerze(3628)の頂上が見え始める。稜線に出ると、正面にWildspitze(3774)が見える。高さだけでなく、姿かたちもなかなかのものだ。この辺りの中心である。手前には、Ventのすぐ南のTalleitspitze(3406)が大きい。頂上方向には少しだけ雪がある。20分ほどで頂上に着く。
先に来て、すでに展望を終わっていた2人に、小屋で購入した同定入りのパノラマ写真を見せてあげる。そのあと、先客が降りていった後も、ゆっくりと展望を楽しむ。文字通り、360°ぐるりと遮るものがない。パノラマ図には3000m以上の山が100座以上同定されているが、豪勢なものだ。4000mがゴロゴロ見えるスイスアルプスに比べれば、氷河の広がりなどが物足りないが、贅沢は言わない。氷河が淋しいのは、温暖化のためかもしれない。東南方向の稜線に雲がかかってきた。先ほどはっきりと見えたHintere
Schwaerzeのピークは隠れはじめた。Salurn SpとSchuwemse Spの間に、Bernina Groupが見えるとパノラマ写真は教えている。はっきりしなかったが、帰宅後、PC上で写真を拡大すると、かすかに見えている。最高峰はSt.
Moritzの近くにあるPiz Bernina(4055)で、ここから見える最高峰だろう。Kesselwandfernerの中央にBrandenburgerhausがあり、その左手奥に雪山がある。購入したパノラマ図には、それらの山は同定されていない。Hinterer
Karlspitz(3161)とHennesiglspitz (3112)の方向。もう少し奥にはWiesjagglkopf(3127)もある。とにかく、パノラマ図にない3000m峰も多いということだ。そのとき気がついたが、このパノラマ図は、全部で270°しかカバーしていないものだった。Ramolkogel方面が全く出ていないのは惜しい。頂上で過ごしているときは、風もないし、物音は全くしなかったのに、静かだったという印象が残っていない。余りにも晴れていると、そのような感覚になるのだろうか。
Kreuzspitzeから見たWildspitze
帰りは、時間もあるのでBrizziseeの方向へ立ち寄ってみる。登山道からかなり下ったので、これを登り返すのは一苦労だなと覚悟する。Brizzisee湖は大した大きさではないが、上からかなりの水量の沢が流れ込んでおり、きれいな水を湛えている。対岸には岸まで雪が覆い被さっていて、その奥にSimilaunからSimilaun小屋に至る稜線が横たわっている。西側にはSaykogel、Sennkogelが迫っており、なかなか味のある景観だ。先ほどの2人組も来ており、対岸側を歩いてくれたので、ちょうどよい構図の写真を撮ることができた。彼らが帰っていった後を追うと、ほぼ水平に歩いて登山道に復帰できた。
BrizziseeからSimilaunを望む
そのあとも、目の前に迫ってくるMutmalspitzeの大きな姿を楽しみながら下る。結局、昼食用に貰っていたサンドイッチをヒュッテまで食べずに降りてしまった。ビールを飲みながら、半分ほどその弁当を食べる。同じテーブルで食事をしていた2人組に写真を送る約束をする。あとは来た道を下るだけ。来たときに比べると曇り気味で、暑くないのが助かる。すべて込みで、8時間半ほどでVentに着いた。女房殿は近くのJaegerlagerという石器時代の遺跡を見に行ったりして、退屈しなかったという。宿の食事にも満足していたというが、確かに久しぶりに美味しい夕食をとった。
Kreutzspitzeから流れる川の行方を調べてみた。北西側も南東側も、やがて合流してVenter Acheとなる。Oetztaler Acheと名を変えたあと、Innと合流する。PassauでDonauになるまで、延々とInnのまま。Donauは、Wien、Budapest、Belgradeを流れ、ルーマニアで黒海にそそぐ。山頂から河口まで、直線距離で1500
km以上あるので、日本ではあり得ない規模。
2010.07.13 VentからSiujiへ
0902 Vent、0938 Obergurgl、1038 Hohe Mute(2670)、1210-40 Schoenwieshuette、1310-13中間駅、1335-55
Obergurgl、1415-28 Timmelsjoch(2474)、1710 Siuji
朝食前にRofenの方へドライブ。花の写真を撮っているときに、カメラを石にぶつけて、メモリーが消えてしまう。前日分はすでにPCに取り込んでいたので、その朝撮った10枚程度の損失。いくつかはすぐに撮り直しておく。その他の機能は大丈夫だったので一安心。Nigritella rubra、Sempervivum montanum、Epilobium Angustifoliumなど。
Ventを出て、ツアーグループがよく行くObergurglを目指す。駐車場に車をおき、ゴンドラを乗り継いでHohe Muteまで上がる。1930
mから2670 mまで700mの高度差を一気に稼いだことになる。少し高みに登ると正面に、GaissbergfernerとRotmoosfernerという二つの氷河が見える。これが目玉なのだが、雪も少ないし、スイスに比べるとスケールも大きくないので、感激するというほどではない。少し下って鞍部まで行くと、氷河が迫ってくるのでお薦めと言う人がいたが、それほどの期待も持てなかったし、女房殿をまた登らせるのも大変なので、少し行っただけで引き返す。そして、Schoenwieshuetteへの道へ進む。こちらは、ほぼ下りばかりなので問題がない。ここも花が多かった。これまでの所と違うものがいくつもある。Tanacetum
alpinum、Veronica bellidioides、Saxifraga stellaris、Pediculans tuberosa、Eriophorum
vaginatum。山と花のコンビネーションがよい所なのだが、なかなか「これ」という撮影ポイントは見つからなかった。
Hohemutから見るRotmoosferner。右奥がHinterer Seelenkogel(3470m)。
写真に手間取り、女房殿から少し遅れてSchoenwieshuetteの近くの池に着く。とてもきれいな色の池だが、周りを石組みで囲んでいるので、人工的な雰囲気になってしまっている。Huetteまで行かずに、池のそばのベンチに座る。下のスーパーで購入してきたもので昼食。車も通れる広い道を少し下りるが、すぐにObergurglへの山道があったのでそちらに足を向ける。そのうち中間駅にでる。女房殿はゴンドラで下りたいようだったが、切符売り場も見つからず、歩いても20分程度なので、そのまま歩いて下りる。
このあと、国境のTimmelsjochへと車を走らせる。道そのものは、とくに印象に残らないが、峠で車から高みに登ると、イタリア側には、Plattenspitze
2517m, Sechsspitzler 2540m, Grinolspitze 2754m, Hoher First 3405m, Essener
Spitze 3200m, Granatenkogel 3304mが並ぶ。イタリア側に降りていくと、緑のカーペットの中に小さな村が点在していて、和なだ気持ちになる。オーストリアからイタリアに入って、これまでの殺伐とした風景が南国のものへ変わっていくということに、深い感慨をもったゲーテのような人が多かったのもうなずける。
イタリアの山村風景
Merano、Bolzanoは、残念ながら通り過ぎるだけ。道が分からず、何度か聞いたが、イタリア語しか通じない。予定より少し遅くSiujiの宿に到着。到着前に、車の行く手に巨大な岩山が出現して驚く。多分Santner山群だろう。宿の目の前にはSantnerspitze(2413m)がのしかかるように聳えている。夕方も翌朝も一応晴れてはいたが、薄い靄がかかっており、ベストの姿は見せてくれなかった。車で高原にあがれるかと宿の人に聞くが、要領をえない。お客さんがいろいろと教えてくれる。車で上に上がるには、9時までに入り、17時以降に下りる必要があるという。フルコースの夕食のあと、Internetが使えるので、ロビーでワイアレスで、参議院選の結果をみる。与党110、野党132とか。予想された範囲内の数字だ。Mailも少し見て、いくつかの処理をしておく。
2010.07.14 SiujiからAuronzo Huetteへ
0900 Seiser Almbahn乗車、0950 Pflasch lift下車、0955-10:-07 Engelrast、1027 引き返し点、1100-17
Arnika Hut、1205-20 昼食、1240-57 Seiser Almbahn、1312 Castelorotto、1342-1426
Selva di Val Gardena、1453-1500 P.so Sella、1516-36 P.so Poldoi、1625-31 P.so
Falzarego、1742-46 Misurina湖、1800 Auronzo Hut着
今回の旅行中、ベストの1日。トレチメの写真は何度も見たことがあるので、想像通りだったが、それがドロミテのごく一部だったことを知り、驚きの連続。Siusiの町から朝一番で、Compatschにゴンドラで上がる。宿の相客が推薦してくれたPuflatschのリフトの上駅から歩いて下りる北側のコースを選ぶ。大山塊から遠ざかる方向だったので、間違いだったかもしれない。Sassolungo、Sassopiatoは霞んでおり、Sella、Rodsszaehn、Sciliarは雲の中というような天候だったが、それでもやはり遠くに見える巨峰群は圧倒的な存在感。花を見るのも主な目的でしたので、不満ということはない。全く見えなかったら、やはり残念だったろう。
Siusi Alm
展望台からFilln Kreuzというピークに向かって進む。広い牧場一帯に花が満ちあふれている。途中で、このまま登っていくと、女房殿が音をあげるかもしれないと思い、引き返すかと聞くと、大賛成という。三叉路からArnika
Hutの方へ向かう。どこを歩いても同じように花が多いので、似たようなものだ。Arnika Hutでビールを飲む。Arnikaというのはウサギギクに似た花の名前。
そこからCompatshの方へ戻る。右下に、Castelorottoの町が見える所があった。途中で少しだけ木陰を歩いたが、今回の全日程中、林の中を歩くことはほとんどなく、ここだけだったかもしれない。かなり下ってから、四叉路の所にベンチがあったので、手持ちのもので昼食とする。日射しがきついので、長居できなかったが、徐々にSantner山群からガスが消えていくのを見ることができた。ゴンドラ駅の上に来て、初めてSantnerの全景が明瞭になる。台形状のBurgstall (2515m) と鋭いSantnerspitze (2413m) 。その中間のやや低い鋭峰がEuringerspitze (2334m)。
下山後、Castelorotto経由でドロミテ街道へと車を進める。CastelorottoにCOOPがあったので、車を止めるが、昼休みで閉店中だった。Gardena谷を遡り、Selvaの村を通り過ぎる。女房殿が興味をもっていた木彫細工の店を運転中に見つけたので、寄ってみるかと聞くと、二つ返事で戻ってくれと言う。少し引き返して停車。全く予期しなかったのだが、そこから、Cir、Sassolungo、Sellaの一部などがうんと近づいた位置に見えたのは予想外だった。Yの買い物の間、隣のCaféでコーヒーを飲んで待つ。しかし、本番はそれからの道。
Pso. Sellaに着くと、SassolungoとSellaが目の前に大きく聳え、息を呑むような光景。完璧に晴れていないという点では午前中と変わらないのだが、距離がうんと近くなったので、問題ない。氷河を抱いたMarmoladaもかなり近づいてきたが、そちらはそれほどの感慨をもたらさない。そのうち、Pso.
Pordoiに近づくあたりから、Sasso Pordoiの大岩壁が目の前に現れ、2人で、もうこれは笑わずにはおれない位だねと、感嘆するばかり。Pso
Falzaregoを最後に、あとはCortinaまで20 km足らずを気楽に運転するだけと想像していたのに、町に入るまで山道が連続していたのには驚いた。Cortinaもなかなかよい町のようだったが、周りの山を見回す余裕もなく、通り抜けてしまったのは残念だった。
Sasso Pordoi
Misulina湖に入る前にまちがえて、5分ほど行きすぎた。Misurina湖は、それほどの感激はない。女房殿は大変気に入っていたようで、ここで泊まるのもよいとさえ言っていた。こちらは早くTre Cimeを見たい。車を走らせると、だんだんと色々な景色が広がってくる。Auronzo hutteに着き、早速周りを見回す。ややガスがでているにも関わらず、素晴らしい風景。食後も30分ほどブラブラする。目の前のTre Cime di Lavaredoはどこが見えているのかが分からないくらい近く、高い。東の方に頭を回すと、小さな教会が見え、その先にCima Dodiciの山塊、Auronzoの町のある谷を挟んで、南にはGruppo dei Cadiniの鋭い針峰群、南西にはどっしりとしたMonte Cristalloと特色のある山々が取り囲んでいる。とくに、ガスが去来しているCima Cadinは刻々とその姿を変え、見飽きることがない。
ドロミテは、ヨセミテの豪快さ、モニュメントバレーの雄大さ、イエローストーンの美しさ、モンブラン針峰群の鋭さなどの要素をすべて持っているかのようだ。それらを凌駕しているとは思わないが、肩を並べると言ってもよい。
2010.07.15 Tre Cime散歩、Lienz経由でHeiligenblutへ
0758 Auronzo小屋発、0815 小さな教会、0854-0905 Lavaredo峠、0954-1005 Lavaredo小屋、1038-1115
Auronzo小屋、1145-1230 昼食、1240-48 Lago di Dobbiaco、1305 国境、1340-1455 Lienz、1540
Heiligenblut着
朝は5:30頃に目が覚めたので、朝日が出始めるTre CimeやCima Cadinなど周辺の山を眺めながら散歩する。このような時間が本当に静かで、美しく、落ち着くことができる。ドロマイトの白い石の間に花が沢山咲いている。Achillea
Clavennae、Oxytropis montana、Horminum pyrenaicumなどは、今回はじめてかもしれない。
朝日を受けるCima Cadinの針峰群
朝食を終えてAuronzo小屋からLavaredo小屋に向けて出発。Meranoに住んでいるという日本人の4人組は、朝の4時にMeranoを出発して、8時に着いたという元気者。他にもいくつものグループが幸せそうな顔で歩いている。刻々と姿を変えるTre Cime、遠方の山々、とりどりの花、AlpendohleやWrenの仲間(?)など数種の鳥が飛び交っている。峠までは少し登りになるので女房殿はアゴを出している。
Lavaredo峠に着くと、疲れを忘れるようなガラリと変わった景色が展開する。Tre Cimeも初めて3本のスッキリした形となる。Croda
Rossa 3146m、Monte Rudo 2826m、Torre dei Scarperi 2687m、Lastron dei Scarperi
2957m、Monte Paterno 2722mなどなどがそれぞれの個性を競っている。黄色の色鮮やかなPapaver rhaeticumを初めて見る。もうこれで十分という女房殿と別れて、もう少しだけ回り込んでみる。5分ほど行っただけで、3本柱がかなり分離してくる。Locatelli小屋もよく見えるので、そこまで行ったときの景観も大体予想できる。3本はもっと分離するだろうが、遠くなるし、平板な山塊になるだろうと思い、途中で引き返すのに迷いはない。ふと見ると、谷の方へと細い道がついていた。むしろその方が面白そうだったので、降りてみる。ごく近くから仰ぎ見るような感じになり、迫力は倍増する。少し近寄りすぎた。峠へ登るために少し戻る。道のないドロマイトのガレ場を登る。短い棒切れが落ちていたので、それをポール代わりに使った。どうしてそのような棒が落ちていたのかが、今もって分からない。周りには木は一本もないのだから。
Lavaredo峠の近くから見たTre Cime
峠からは、来た道と違い、緩やかな遠回りの道を下る。 Lavaredo小屋の手前で女房殿が座って居たのに驚いた。峠からさらに少し上の方へ登ったりしていたという。来た道を豊かな気分でAuronzo小屋に戻る。嘴が黄色い山ガラスが、岩山をバックに沢山飛んでいる。小屋でノンアルコールビールで喉を潤したあと、山を下る。Dobiaccoに着く手前に手頃なレストランがあったので、少し時間は早いが昼食とする。ちょうどそこからは、道路の向こうにはTre
Cimeが、来た方角にはCristallに続く山々が見えていた。
すぐに、Lago di Dobbiaco。ちょっとだけ停車して、皆さんが楽しんでいる風景を眺める。あとは国境を越えて、一路Lienzへ。右手に高い山が続く。町では、Fransiscan
Churchの見学。中心部は結構にぎわっていた。女房殿のショッピングの間、繁華街から少し離れた所をぶらついていると、3000m近い山がすぐそこに聳えていて、なかなかよい町だ。Lienz郊外の古代ローマの遺跡に行くことも考えていたが、暑さと時間不足のため取りやめ、まっすぐHeiligenblutに向かう。
少し高台にある宿に、かなり早く着いたので、夕食まで、ビールを飲んだり、周辺を散歩したりするゆとりがあった。小さなキリストの像が、あたかも日本のお地蔵さんといった感じで祀られている。INRIと書かれているがJesus
the Nazarene, King of the Jewsをラテン語で言ったときの頭文字という。下を見下ろすと、すっきりとした尖塔をもつ教会が見え、その奥にGrossglocknerがある。頂上は雲の中。
2010.07.16 HeiligenblutからGerlosへ
0900 Heiligenblut発、0936-1136 Franz-Joseph Hoehe、1150-1230 Schoenekの高山植物園、1245-55 Fuscher Toerl、1300-30 Haus Alpine Naturshau、1355-1410 Bruck、1502-1653 Krimml Water Fall、1730 Gerlos
朝日に色づき始めるGrossglocknerを眺めたあと、女房殿とChurch of St. Vincentを見に行く。朝食後、Franz-Joseph Hoeheへと向かう。展望台からGrossglockner(3798m)が目の前に聳え、なかなかのものだ。ちょっと汚れたPasterzengletscherの奥にある真っ白のJohannisberg(3460m)も美しい。女房殿はかなり魅了されたようで、感激している。しかし、Gornergratからの展望を見た目には、あれほどの強烈な印象を与えない。しかし、やはりすばらしい。Franz-JosephとElisabeth (Sissi)がやってきて、数時間眺め続けたというのもよく理解できる。1856年のことで、もちろん山岳道路はまだなく、ハイキングしてきたとあるが、どこからだろう。この氷河は毎年、高さで5m、長さで20m小さくなり続けているというが、少し信じられない規模だ。
展望台から、Hoffman小屋の方に向かっていくつかのトンネルが続いており、中ではかつてあった鉱山の様子が展示されている。これを3つほどくぐってへ行ったが、展望にそれほどの差はないので、あまり執着せず引き返す。トンネルの外にも平行して道があるが、女房殿は怖がって歩こうとしない。無理に、少しだけ誘って歩いてみた。立派なCirsium
spinosissimumや、はじめて見るPedicularis roseaなどもいくつかあり、可愛らしいモルモットも見ることができた。Grossglocknerは大体姿を見せていたが、頂上には絶えず雲が行き来していた。Johannisbergは着いたときと出発するときだけ晴れていて、あとは厚い雲の中だった。
Franz-Joseph Hoeheから。左端にGrossglockner、右にJohannisberg
そのあとはZell-am-Seeに向かって下っていくだけと思っていたが、大間違い。どんどん高度を上げる山岳観光道路が続いているのだった。Schoenekに高山植物園があるというので立ち寄る。やや期待はずれ。暑いためもあった。Fuscher Toerlで展望がすばらしいので、停車。そのあとのEdelweissspitzeはパスして、その次のHaus Alpine Naturshauで駐車して昼食とする。Fuscherkarkopf(3331)、Hohe Deck(3348)、Grosses Wiesbachhorn(3564)など3000m級がいくつも目の前に並んでいて壮観だった。しかし、これは選択を誤ったらしい。パスしたEdelweissspitzeの所が高度も最も高く、周りには保護されたEdelweissも咲いているということがあとで分かった。
Bruckの町に入り、道が分からなくなったので停車したついでに、少しだけ町を見る。町中を勢いよく流れている白く濁った川はSalzach。有名な観光地であるZell
am Seeはかすめただけで、Krimmlに向かう。Krimml Water Fallには観光バスなども横付けされ、大勢の観光客がいた。かれらに混ざり、滝の見える所まで行く。そこでも十分にUnterer
Wasserfallが迫力ある姿で見えた。女房殿はそこで終わりにするというので、一人で上の方へ登っていく。やはり歩いただけの値打ちはあった。中間点で、上からのしぶきを浴びながら下を見ると、大きな虹がかかっていた。休憩所のあるポイントまでさらに登り、Oberer
Wasserfallを遙か彼方に認めたが、遠すぎてあまり値打ちはなかった。遊歩道はまだまだ続くが、そこで打ち止めとする。戻ると女房殿も下の滝の近くまで行っていた。すぐそこなので行ってこいと勧められ、足を伸ばしたが、確かに迫力は倍増する。イスラムの女性達がグループで来ていたのが、なんとなく珍しかった。
Krimmler Wasserfallの最下部
そこからGerlosまではすぐかと思っていたが、30分ほどかかった。ここもスキー場として冬はにぎわうらしい。夏も車で1時間ほど走るとHintertuxer
Glacierでスキーができるらしい。初めて民宿のような所に泊まった。食事は外食ということになる。
2010.07.17 GerlosからInnsbruckへ
0900 Gerlos発、0940-1042 Mayrhofen、1055-1107 Zell am Ziller、1136-1425 Rattenberg、1450-1610
Schwaz、1630 Innsbruck
この日は、ハイキングなどは一切ない。
朝食前に隣のスーパーで日用品の買い物。安いポールを消耗品として買っておく。Gerlosを出て、Mayrhofenへ。当初はここでもハイキングをするつもりだったが、女房殿はとっくにその気をなくしているし、自分も十分花は見たので、不満はない。Mayrhofenには行く必要もなかったのだが、女房殿は町には興味があるというので立ち寄る。例によって女房殿がショッピングをしている間に、町はずれに出て、Kumbichiのクロスカントリーのコースやジャンプ台などの所を1時間ほど歩く。
Mayrhofen郊外。クロスカントリーやジャンプの練習場。
Mayrhofenでのハイキングがなくなったので、最初の予定に入れていなかったRattenbergに寄ってみる。中世の姿がそのまま残っているというので評判だが、完全に観光地化しており、そのような雰囲気はない。城山に登ったあと、切り子細工のガラス食器を買った女房殿と大通りのレストランで昼食をしていると、中学生くらいの子供達がケンカを始めた。大人が仲裁に入るも、延々と終わらなかったのがおかしかった。レストランの主人にこのあたりの建物はいつごろのものかときいたら、千年以上前と答えたが、信用できない。その後、Augustiner
Museumに行く。8世紀に亘るチロルの歴史が伺える珍しい展示物が多かった。Gothic様式の彫刻、銀の工芸品など。塔は、チロルで唯一上まで登ることができるということを知ったので登ってみた。塔で使う時計や鐘の展示が興味深かった。上から見る城や町の佇まいは、落ち着いた感じだ。
Augustiner Museumの塔からの眺め。右手にRattenberg城。
最後に立ち寄ったのはSchwaz。雨が降り始める中、有名なParish Church.に行く。数日後に開かれるパイプオルガンの演奏会の練習をしていた。入る前に道路で聞いたときは、よかったが、中で聞くと物足りない演奏だった。身廊が二列になっており、それが対等でなく大きさの違うものだったのが珍しい。多くの銅板で葺かれている屋根も特徴とか。その後少し町をブラブラする。18時ころから始まるフェスティバルの準備に忙しそうだったが、小雨で盛り上がりに欠けそうで気の毒だった。
Innsbruckに向かう途中で豪雨に。路肩に車を寄せて停車したくなるほどだった。Innsbruckに到着すると小雨に変わっていた。夕食後にかなりの雷音。低い都会に戻ってきて暑さに閉口するのではないかと恐れていたが、その心配はなさそうだ。
2010.07.18 Innsbruckで最後の休日
朝の気温は16℃と過ごしやすい。9時に車を返却し、無事に終わったことにホッとする。バスに乗って中心部へ。この日一日、少しだけ降られたが、ほぼ曇りで、絶好の観光日和。Goldenes
Duchlを外から見物。吹奏楽隊がやってきたので、拝聴する。チロルでは吹奏楽が随分と盛んだ。
Tiroler Volkskunstmuseumで2時間ほど楽しむ。博物館には、チロル民家を再現したいくつもの部屋が並んでいたのが面白かった。また、名産の木彫り細工も素朴ながら好ましい。裕福な貴族のための家具だけではなく、スプーン、ケーキ型、糸巻き、椅子、楽器、ドリル、カンナ、農具などに見事な彫り物が施されていた。このように、普通の人が日用品として使うものに技能を生かすことこそ本当の文化だろう。女房殿はそこで軽食。自分はHofkircheを見てから外で昼食。
再会後、Dom zu St. Jakobに入り、Cranachの絵を遠く仰ぎ見る。Kaiserliche HofburgはSchoenburgを小振りにしたような宮殿。2階は、Alpenverein
Museumとなっており、妙な取り合わせに驚く。また、女房殿はショッピングするというので、その間Hofgardenで過ごす。期待はずれの公園だったが、大きなチェスでゲームをしているのをしばらく見物。最後はAnnasaeureの前で、2人でビールを飲み、バスでホテルへ。入る前にStadtparkでベンチに腰掛け、休む。パッキングのあと、夕食。翌日帰国。
Tiroler Volkskunstmuseum
Alpenverein Museum