トップページへ      地域別索引へ      東北地方索引へ       年次別索引へ



2000. 10. 29 雨乞山・御幸山・女神山
 


前日、子供から還暦祝いにもらった赤い登山シャツを着て、東北新幹線から見え隠れする低山群の探索に出かける。


同行: 単独

   

コースタイ

0941 雨乞山登山口、1000-1007 雨乞山(353)、1021 登山口 =(車)= 1055 小国屋敷から入った公社造林の立札、1128 屏風山(福島中央テレビ塔)、1130 福島テレビ、NHKの月館中継所1205-1210 御幸山(477)、1243 駐車場 =(車)= 1400 女神山登山口、1428-1445 女神山(599)、1502 駐車場

女神山をめざしてゆっくりと車を走らせていると、雨乞山の標識が見えたので寄っていくことにした。保原町から福島市に入る辺りと思う。いろんな種類の草が生えていて花がなくても楽しめる。宗教儀式と関連している山だけあってしばらくすると鳥居がある。その後はスキー場のリフトの下のような開かれた道をまっすぐ登って頂上へ。雷神社、大山祇神社の二つの石宮があり、リンドウのつぼみがかわいい。ガスが濃く、ほとんど展望がない。

次ぎに御幸山(ごこうぜん)をめざす。車で入れるところまで入り、東に向って登りはじめる。センブリの可憐な花がそちこちにある。しばらくして道がなくなったので、枯れ木を木の枝に横に架けて目印を残しながら登るが、それほど歩きにくくはない。頂上近くまで来ると立派な車道が通じている。小さなテレビ塔の立つピークが二つ。屏風山との住所表示がでていて、はじめて山名を知る。晴れていれば結構いい眺めが期待できそうな所だ。意外にも火山岩からできている山だった。折角だからと屏風の上を南に向う。しばらくするとより高い山が目の前にそびえている。これが御幸山のようなので、そちらに向う。かなり登った所から道が下り始めたので、頂上方向をめざしてヤブこぎをする。少しの時間で五幸山観音がある頂上につく。(最初、ミユキヤマと読むものと思っていたので、五幸山神社というのが分からなかったが、正しくはゴコウゼンと読むことをあとで知り、神社名がスッキリした。)ここも見晴らしがよさそう。ちゃんとした登山道があるのでそれを下りはじめるが、来た道にすぐに戻りそうになかったので、引き返し、漕いできたヤブを漕ぎ下る。先ほど来た立派な道を再び屏風山まで戻り、ヤブ道を下る。架けてきた枯れ木は立派に機能し、ほとんど問題なく下山できた。




小国小学校から御幸山方面を見上げる


御幸山頂上


御幸山から下山後、ちゃんとした食堂で昼食を済ませ、当初の目的である女神山へ向う。以前花塚山に登った際に一緒に展望を楽しんでいた老人が女神山という名前が気になると言っていたのを思い出す。かなり上まで車で行けたので何ということもない。しかしさすがに3つめの山とあって、足取りは重い。頂上には岩が本尊の社が建てられており、後に形の良い木が構えていて、なかなかいい感じである。小手姫伝説の山とあるが、崇峻天皇の妃がここまで落ちのびてきたものという。周辺には12本のパイプが立ち並び、その上に望遠鏡ならぬ望遠筒が取り付けられており、周りの山の頂上がその中に見える仕組み。多少美観は損ねているが、展望好きのものにとっては有難い。しかし、肝心の天気が悪く、何にも見えないので役に立たない。登りついたときには北の方に見えたすぐ近くの姉妹峰も、帰りには見えなくなってしまう位だった。




女神山山頂にある展望のための筒 (覗くとそれぞれの山頂部が見える)




この日歩いた3つの山はいずれも新幹線から見える。列車からはかなりの注意力がないと同定は難しい。周りが見えなくて期待は裏切られたが、こうして実際に歩いておくと同定の際の参考になることは間違いない。今日も一人にも出会わない山。






トップページへ      地域別索引へ      東北地方索引へ       年次別索引へ