トップページへ      地域別索引へ      東北地方索引へ       年次別索引へ



2000. 09. 30 太平山
 


札幌と秋田での仕事が続いたので、前日に秋田入り。午前が空いたので太平山に登りやすいように、レンタカーを借り、宿泊を秋田温泉にする。



同行: 単独

  

コースタイ

0655 仁別国民の森、0728 尾根三叉路、0752 541mの東のピーク、0853 宝蔵岳、0926-43 太平山(1171)、1013 野田分岐、1050 水場、1120-30 中岳(952)、1140 三角井戸、1200 前岳、1230 太平山スキー場上、1310 植物園

旭又から往復すれば問題ないのだが、少し時間がありそうだったので、仁別国民の森からのコースにする。出始めが分り難くてもたもたし、少しロスする。暗い沢筋の道にはミズヒキ、キツリフネなどが咲いており、栃の実が沢山落ちている。尾根にでると自然の立派な杉が生えているが、植林のものと違ってなんと優雅なことか。アキノキリンソウ、青い実のタケシマラン、エンレイソウ、マイヅルソウの実なども。宝蔵岳の稜線にでるとすぐに太平山の全容が望まれ、頂上の鳥居なども見える。弟子還神社をすぎてリンドウ、ミヤマシャジンなどが岩のゴツゴツした道の脇に顔を見せ始める。灌木に囲まれた涼しい道をくぐって頂上に立つと数人が憩っている。




弟子還に近づく



まずはとりあえず眺望を楽しむ。少し方位がゆがんでいるが展望盤が備えてある。男鹿半島の寒風山からはじまり、少し雲に隠れた白神、岩木、森吉、白子森、八幡平、岩手、秋田駒、和賀、真昼、焼石、栗駒、高松、神室、丁岳、月山、鳥海まで霞んでいる割にはよく見える。多分早池峰も見えていた。一応展望のページにパノラマ写真を載せておくが、遠くの山は全く写っていない。




はるか左に丁岳。右に鳥海山。



近くにいた人にどこへ下りようか迷っていると話していたら、やはり前岳の方がいいのではと勧められた。剣岳、鶴ガ岳、中岳、前岳といくつもの峰を越していくのは大変かなと思ったが、なんとか間に合うだろうとそちらにする。実際には、巻き道することが多く、ほとんど上り下りがない。ブナなどの林の中を緩やかに下って行くだけなのだが、足下が滑りやすく歩きにくい道だった。ダイモンジソウ、ツバメオモトの青い実。少し登った中岳からはナナカマドの赤い実を前景に鳥海などが一層近づいた感じに見え、一服する。振り返ると歩いてきた稜線が



中岳付近から宝蔵山、剣岳、鶴ガ岳(左から)を振り返る



月山もはっきりと認識できた。前岳の直前で仁別へという標識があったが、何はともあれ折角だから前岳に登らなくてはと登ったところ、ほとんど頂上らしいこともなく通り過ぎてしまったのが大失敗。なんとなくどの道も仁別に通じていると錯覚して、地図を十分見ていなかったための初歩的ミス。この辺りから手持ちの地図の範囲外になってしまい、しばらくして車も来ているスキー場の上部に着いたが、もう大丈夫かと直進する。全然下りにならないのでおかしいおかしいと思いつつ、間違っていることに気がつかずやっと人の気配のする植物園にでる。登山をはじめた森林博物館までは車でも30分以上もかかる遙か離れた所だと教えられ、愕然とする。スキー場は太平山オーパススキー場で、植物園は旭川治水ダムの近くの太平山リゾート公園だった。2台の車に助けられ、なんとか車を駐車したところまで戻るが、秋田温泉に戻っても、風呂に入ったり食事をする時間もなく、予定よりかなり遅れて会場に着く。何とか間に合ったが、恥ずかしい思いをした。




トップページへ      地域別索引へ      東北地方索引へ       年次別索引へ