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2020. 09. 29  西尾根・古倉山・右俣谷A沢・中尾根



三菱雪稜クラブの屏風川界隈概念図を参考に尾根や沢を歩き続け、数カ所を残しほとんどのルートを歩き終えた。そのしめくくりとして、右俣谷西尾根、古倉池、古倉山から右俣谷A沢への下り、峠の小径の峠から中尾根への登りと欲張った計画を立てた。

 

同行: 単独

コースタイム

0826神鉄大池、0850-53 天下辻、0912 黒甲越東道、0945-54 K甲越、1013 P472、1029-39 右俣谷D沢出合、1048 大日地蔵、1057-1145 古倉池、1210-20 古倉山、1228 右俣谷A沢取付き、1248 A沢、1256-1310 右俣平、1314 峠の小径の峠、1342 P452、1359 四辻、1403 黒甲東道、1430 天下辻、1452-1504 神鉄大池

また来ることはあるだろうが、一応しめくくりの屏風川界隈ということで、天下辻の姿を目に焼き付けておく。これまでなかった倒木が峠の真上に横たわっていた。そこから中俣谷へ下って行く道は、日も差さず、緑に満ちて、森閑としており、本当に気持ちが高ぶってくるところだ。中俣谷B沢をちょっとだけ遡り、最短コースで黒甲越東道に乗り上げる。中俣谷B沢を左下に見続けながら、K甲越に向かう。大した特徴のない沢だったが、出合いから源流まで歩いたときのことを思い出すとやはり懐かしい。大池駅からK甲越まで1時間20分と早かった。グループで来たときにはK甲越で昼食となったのと大違い。

地理院地図にはK甲越から少し右俣谷D沢の方へ下ってから西尾根に行くような破線が書かれている。これまでも見た記憶がないが、念のため少し先に進んで右手を覗くがやはりない。K甲越の所に三菱さんがつけた「西尾根取付き点」というプレートがあるのでそこから入って行く。そのあとすぐに右手の方の赤プラが目に入り、これまで何度かそちらの方へ進んだ。するとしばらくして、西尾根へという標識もあったので、そちらからも行けるのだろうと想像していた。今回はすぐに西北に進む破線通りの道を行く。最初にかなりの倒木があり、やはりここは大変な道かと覚悟したが、そのあとは予想外れのような立派な踏み跡が続くので驚く。ネット上にもほとんど記載がないので、そんなに歩かれているとは思えないので意外だった。以前、大岩岳で見たシロオニタケの貴婦人のような美しい姿に再会した。P472を越えたあたりで、赤プラ標識が続けさまに2つ出てきたので、不思議に思ったが、そのあと道が消えていった。下から登ってきた人がこれを見つければ踏み跡が近いですよと知らせる配慮だろうか。道はなくなったが、まっすぐ尾根を下っても左俣谷に出るのは分かっているので気楽だ。少し北北東に向かっているのに気づき、左方向に修正する。最後は沢とは言えないような窪みの中を歩いて右俣谷D沢出合に下り立つ。懸案の西尾根を無事に歩き終え満足する。昼食にはまだ早いが、この出会いの光景はいくら見ても見飽きないので、しばらく腰を下ろしてゆったりする。




倒木があった天下辻


 


中俣谷への静かな道




中俣谷B沢の小広場


  
 

K甲越




シロオニタケ
 


黒化したヘビ
 
 

D沢出合に近づく


大日地蔵に向かう途中で、細身の真っ黒なヘビに出会う。シマヘビの黒化体か。古倉山の麓に出て、この日2つ目の未踏ルートを歩いて古倉池を目指す。沢沿いに下ればなんとかなろうと適当な所から北方向に進む。ここでも意外なことに赤リボンがいくつかぶら下がっていた。辿り着いた池は、濁った色をしており、お世辞にもきれいとは言えないものだった。遠くにいくつかスイレンの白い花が咲いていた。少し時間は早いが、古倉山の頂上も気が進まないので、池を見下ろせる高みで昼食とする。すぐに蚊の群れが寄ってきたので、虫よけティシューで手首を拭き、長袖シャツを着こむとなんとか対処できた。

古倉山にはしっかりした北回りの登山道を使わず、三差路のすぐ近くから直接登って行く。踏み跡やテープもないが、高みを目指せばよいので問題ない。最初に来たときは頂上から直接下りてきたが、やはり道がないものの大した苦労をしなかったことを思い出す。頂上には以前に見かけた山頂標識がなく、リボンがぶら下がっていただけだったので驚く。三差路への下り道の印もないので、少し道を外し、もう一度頂上まで戻って、再出発する。三差路まで下りてくると、やたらとテープなどがぶら下がっているので頂上での簡素さとの違和感を覚える。右俣平への道は前に歩いていたので、問題なく途中にあるA沢への下降点を見つけることができた。だんだん沢らしくなり、かなり荒れた感じになってくる。先が見通せないような断崖のような所も何カ所かあり、細引きの出番かなとも思ったが、近づくとなんなく下りることができた。表面がザラザラの一枚岩(水が多ければなめ滝になるのだろう)を巻いて下りるとすぐにA沢となる。右俣平では、昼食後に食べ残したリンゴの半分を食べ、一息入れる。

時間が早かったので、通常ルートではなく、峠の小径の最高点から中尾根に抜けるコースを歩くことにする。いつも峠から見上げて、登れそうかなと眺めていたところだ。地図に破線はないがP452を目指せばよいので問題ないだろうと予想した。地図の等高線はかなり詰まっており、勾配がきついので、木を掴みながらでないと足が上がらない。しかし、藪漕ぎといったことはないので、思ったより短い時間で急坂を登りきる。平坦な所に出てから、分かりにくくなったが、右手方向に進んでいくとP452の近くの登山道に出会えた。峠から30分の登りだった。P452から右俣平に下りた時の所要時間は18分だったので、まあまあの登りだったと言える。中尾根を北上する途中では、いろいろの種類のキノコの姿を楽しむことができた。黒甲尾根、黒甲越東道、天下辻を経て大池駅まで歩く。

不明な所も多いので、歩程6:25と予想したが、休憩時間を除くと実質5時間で歩けた。万歩計は24500歩。この日も誰にも会わなかった。




古倉池




古倉山の山頂


 


一枚岩の枯れ滝は右手から下りてきた


 


A沢との出合


 


「峠の小径」の峠。ここから中尾根に登る

 

黒甲尾根の四辻




2020. 09. 29 までの丹上山系踏跡マップ



赤線が歩いたルート


 



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