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2020. 03. 17  中俣谷C沢・中俣谷B沢・右俣尾根・右俣平・天下辻 



世の中は、新型コロナウイルスで大騒ぎ。山なら感染することもないだろうと、まだ歩いていない屏風川の沢と尾根をたどるハイキングに。この日も、誰一人見かけることのない一日だった。


同行単独

コースタイム

0940 花山駅、0956 見山台分岐、1004 北神線53、1010 南方道、1022 中俣谷C沢へ、1036-39 中俣平、1055 コル、1111 中俣谷B沢の広場、1126 B沢の源頭で黒甲東道と合流、1149 K甲越、1157-1230 昼食、1240 黒甲尾根のプレートで引き返す、1243 北方向の藪へ、1253 登山道に、1323右俣谷CDEF沢に出る、1326 棚田の滝、1356-1421 右俣平、1429 峠の小径出口、1446 中俣谷への新コース、1451 中俣谷A沢とBCDEF沢の合流点近く、1508 天下辻、1529-34 大池駅

南方道から花山駅まで先日歩いたが、今回は逆コースで南方道へ出る。駅から南方道まで30分のなだらかな道なので、かなり使いでがありそうだ。南方道に出た所で、中俣谷C沢取付き点を探して、右へ数分、左へ数分動いてみたが、標識はなかった。適当に沢の方へ入っていく。ササが生い繁っているが、間違える可能性はないので気楽だ。リボンも出てきて、予想より早く、水の流れが見られるようになる。粘土質の土、淡雪の残り、ツバキの落花を見ながら、開けた沢筋をゆったりと下ると中俣平につく。

ここからも、前回と逆方向に歩いてP459のそばのコルを越えて中俣谷B沢を目指す。火の用心の標識があるコルを越えたあたりでB沢に着いたと勘違いして左手の沢に入ってしまう。枯れた杉の枝葉が積み重なるところを登っていくが、あまりにも狭い沢で、間違ったことに気が付き引き返す。数分のロスで中俣谷B沢の広場と勝手に名付けた所に出る。K甲越東道のハイキングコースからよく見下ろす場所だ。2020.02.19は下流からここまでB沢をたどってきたが、ここから上部は未知の部分なので、今回はここを最後まで辿って東道に出ることにした。上の東道から見たときの印象は、大した危険もない代わりに大した特徴のない沢のようだったが、その通りだった。




中俣谷C沢の穏やかな光景


 


中俣平(左手に南尾根、右手にDEF沢)


 


中俣谷B沢の広場
(正面にK甲越東道からのバイクの爪痕)



水がなくなったB沢を登る




15分ほどで沢は終わり、黒甲越東道に合流する。鰻ノ手池への分岐を過ぎたあたりから右俣尾根に通じるというレポートがあったので目を凝らしていたが、リボンなどは見つからず、K甲越まで来てしまった。K甲越の北側には西尾根の道標はあるが、黒甲尾根や右俣尾根の案内はない。いずれにせよ右俣尾根に行くには右手に進む必要がある。踏み跡をたどると所々にリボンもある。5分ほど歩くと道は直角に左折し、急な登りとなる。そろそろ昼食をと思っていたが、あまりの傾斜で立ち止まる場所もない。やっと手ごろな大きさの石を見つけ、昼食用の椅子とする。荷物が転げ落ちないように、木の枝にぶら下げて確保する。

昼食後の道も、まあまあ踏まれており、リボンもある。少し南にそれたなと思ったところに三菱さんのプレートが見つかり、そこには「黒甲尾根」と書かれていた。少し引き返して右俣尾根を目指して、北に下りてみる。手に負えないというほどではないが、踏み跡のない藪漕ぎだ。このままの状態で右俣谷まで下りるとすると2時間以上かかるかもしれない。延々と藪漕ぎがつづきそうなら、GPSが健在なうちに引き返せばよいと覚悟を決め、下り続ける。ポケットチャージャーを紛失したままなので、いざとなると電池切れになるおそれがある。しかし、10分ほど下った時、黒甲尾根の道よりずっと立派な登山道に下り立った。左方向に進むが、右へ進めば黒甲尾根に出るのだろうか。そのあとは、問題のない楽な道がつづく。急な下りになったところで、初めて「右俣尾根」という赤いプレートが出現する。地図では大したことないが、左手はかなりの断崖となっている。右俣谷のバットレスの上を歩いているのだろう。

右俣谷CDEF沢に出る。右俣谷は全遡行した(19.06.12)ことがあるので、この日は巻き道をたどることにする。すぐに棚田の滝が現れる。これも沢を登りながら見るのと、上から見下ろすのでは全く別の光景となる。前の時よりかなり水量が多く、その下の釜の大きさもかなりのものだ。沢を登山靴で下りることはできなかっただろう。そのままずっと高巻きして、右俣平に着く。




K甲越東道(左側)と合流
(右手の木の間から登ってきた)



 


気持ちよい道
(この直後に黒甲尾根の赤プレート)


 


予想外にしっかりした右俣尾根の道




右俣谷を見下ろす




右俣尾根取付き点の標識




横から見た棚田の滝



右俣谷を渡渉するとき、水量が多いので、いつも渡るのと違う場所で渡ったため、慣れたはずのルートが見つからず10分ほどウロウロしてしまい笑ってしまう。もう一度渡渉点まで戻ってやり直す。峠の小径を越えて中俣谷に出たあとも沢に入らず高巻き道をたどる。アセビの花が落ちているので見上げると満開だった。落花で気が付くことが多い。この谷の水量も多く、二条の滝もガードレール下の滝もいつもよりずっと立派に見えた。沢を歩かなかったことを少し悔やんだが、この日は初めての道で中俣谷BCDEF沢に下りる予定にしていたので、まあよいかとあきらめる。天下辻分岐を通り過ぎ、しばらくして左手に中俣谷BCDEF沢に下りることができそうな踏み跡があったので下って行く。予定した道より早めに下りたようで、A沢とBCDEF沢の合流点近くに下り立った。A沢を登り、天下辻から大池駅に出る。有馬からのバスの便がない時間帯に着いたので谷上経由で三ノ宮に出る




右俣平から峠の小径へ



中俣谷の二条の滝
(時には一条だが、この日は三条だった)




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