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1999. 11. 22  大菩薩嶺
 



勤労感謝の日をはさんでの前後に東京で仕事があったので、女房殿と車で出かけ、仕事を終えてすぐ御茶ノ水から塩山に行き、塩山温泉に泊まる。月明かりで大菩薩方面がぼんやりではあるがすぐそこに聳えており、わくわくしてくる。鉱泉だが肌がつるつるする特徴のあるいい風呂である。



同行: 女房殿


コースタイ

0837 上日川峠(長兵衛山荘)、0900 福ちゃん荘、0953-1020 大菩薩峠、1042 雷岩、1100大菩薩嶺(2057)、1157 長兵衛山荘

翌朝はどんよりしており、窓から富士山がなんとか望めたが大して期待ができそうにない。しかし、車で上日川峠に登っていくと、思いもかけず南アが見える、富士が見える、くっきりと見える。気温が低く水蒸気が少ないのであろう、空は相変わらず曇っているのだが、視界は最高。福ちゃんまで車で上がれたのだが、よく知らなかったので長兵衛山荘より歩き始める。富士見山荘では文字どおり富士がすっきりとした形で見渡せる。その後も時々富士山が見えるが、その見え方がまたいい。期待しないときに期待しない姿で突如として現われるという風情。峠に達すると南アは隅々まで見えるのだが、富士と八ヶ岳が不十分なので少し上がった展望台へ向かう。そこからは富士、三ツ峠、御坂山塊、上河内、聖、赤石、悪沢、塩見、農鳥、間ノ岳、北、鳳凰、仙丈、駒、鋸、さらには乗鞍、編笠、権現、赤、横岳までが見渡せ、反対側も雲取、御前山、大岳山、三頭山から丹沢、大室山までが見渡せる。地元の人がこれだけ山々が近くに見えるのは珍しいと言っている。かやとの美しい尾根がなだらかにつながっているので、女房殿もなんとか頂上まで行く気になったよう。眺望のきかない頂上では三角点に挨拶し、これが女房殿にとっては最後の2000mかもしれないねと言っただけですぐに立ち去る。下りは唐松尾根の急坂を下る。車で下り始めてしばらくすると、これまで見えなかった金峰山の東側が見え始める。国師、甲武信まで見えたのであろうか。人気の山である理由がよく分った一日だった。この季節でこれだけの人出は東北では考えられない。帰りは雲峰寺に立ち寄り、近くでホウトウの昼食をとる。青梅街道を奥多摩へと向かう。これがまた大正解で、峡谷の紅葉を堪能する。渋滞もそれほどでなく、一足先に帰仙する女房殿と八王子駅で別れる。



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