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1999. 06. 21  雄阿寒岳
 



前日、斜里岳に登り、屈斜路湖の和琴温泉に泊まる。この日、阿寒湖に移動する。


同行: 単独

コースタイ

0610 滝口、0638 1合目、0656 2合目、0713 3合目、0733-48 4合目、0816 5合目、0828 6合目、0838 7合目、0845 8合目観測所跡、0851 9合目、0855-0915 雄阿寒岳(1371)、0925 8合目、0946 6合目、1004 4合目、1110 滝口

月曜日のせいか登山口には釣り人の車があるが、登山者名簿には誰の名もない。歩き始めてすぐにゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、エゾオオサクラソウが出迎えてくれる。とくにゴゼンタチバナはこれほどのものを見たことないほどの群生で、3合目まで続く。その他、イチリンソウ、ズダヤクシュ、オオレイジンソウ。太郎湖を右に、次郎湖を左に(地図ではこれも右になっている)見ながら森林地帯を高度を上げていく。2合目より木の間がくれに阿寒湖が見えはじめ、そのうち朝日が差しはじめる。気持ちよいエゾマツ、トドマツ、モミの森林を、熊除けの鈴を持ってこなかったので、23分おきくらいに大声をあげながら歩く。前には誰もいないことが分っているので安心して叫べる。南側の展望が開けた気持ちの良い4合目で朝食。宿で作ってもらうおにぎりには大概うんざりするのだが、今日のは米も梅干しも沢庵も実においしい。さらに、エゾハンショウヅル、ツバメオモト、ハクサンチドリ。5合目、6合目はさらに気持ちのいい展望台で、湖も全容が見渡せるようになる。ここから植生ががらりと変わる。ハイマツや背の低いダケカンバが支配し、エゾイソツツジに再び出会うが、斜里のものより香りがない。9合目ではイワウメが群生し、咲き始めのコケモモも多い。頂上に着くとなんとタンポポが咲いている。バンケトー、ベンケトーの双湖がすぐ目の下に見え、屈斜路湖方面もそこそこ見えるがそれ以上はだめ。フップシ岳、雌阿寒岳、阿寒富士も頂上は隠れている。下りはじめて8合目に来てはじめてこの三山のすべてが見えた。雌阿寒岳の噴煙のためか視界はすぐに閉ざされる。

登りの1合毎の所要時間は2818172028(ここは食後で少しペースダウン)、1210764分と等間隔に命名しているのではない。この日の登山者は計7人。少し余裕があったので、阿寒湖温泉に行き、共同風呂で汗を流した後、缶ビールを1/3だけ飲み、案内所で紹介してくれた店で姫鮭の刺身定食を食べ、大変満足する。ビジターセンターに立ち寄り、二、三の花の名前を確認してから釧路に向かう。

釧路湿原を見渡せる展望台で車を止めて、遊歩道を歩くが、ヨシの群落ばかりで花などはほとんどない。シロバナエンレイソウが1本とアヤメが数本あっただけ。広々とした展望台からの眺めはさすがにすばらしかった。案内が不十分なため、予定以上の距離を歩いてしまい、最後の1kmは駆け足。釧路に戻って、ガソリンを入れ、レンタカーを返して、会議室に駆けつけたのが2分前という危なさだった。

翌日の釧路千歳間は晴れというわけではないが、帯広をすぎると、右手に大雪山塊、左手に幌尻岳等の日高山脈が見えた。どちらも、そこそこの残雪。千歳を出発した後も樽前山、風不死岳、恵庭岳が明瞭に見え、そのうち羊蹄山が頭をもたげてくる。苫小牧上空で樽前山、羊蹄山が重なる。また、海上に出てから風不死岳と恵庭岳の延長に札幌岳が同定できた。



太郎湖


 
 

阿寒湖




バンケトーとベンケトー

 
 

雌阿寒岳




雌阿寒岳とフップシ岳
 
 

釧路湿原


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