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1995. 9. 15-17 Picos de Europa
スペインの北部にある Oviedoで開かれていた会議のあと。会議での最後の昼食会を抜けることができず、出発が遅くなる。しかも、午前中に借りておいたレンタカーの動かし方が分らず、店はシエスタ。電話をしても英語が通じず、もたもたする。やっとスペインの仲間に電話をしてもらい、盗難防止のハイテクの使い方を教えてもらい、動かすことに成功する。Poncebosに向かう。
同行: T夫妻、Z君
9/15 PoncebosからBulnes a villaまで
コースタイム
1830 Poncebos、2000 Bulnes a villa
Poncebosについて歩き出してからも、下に下りる道を見過ごし、30分近くをロス。しかし、暗くなりかけた谷あいの道を登っていくときの穏やかな気分は最高。意外に花が多い。目的のBulnes
a villaにつき、目に入った店でまずビールを飲みながらロバと戯れる。予約していたのは少し上の宿で、そこに着くと英語の話せる登山者がいて、「丁度夕食のはじまるいい時間に着いた」と言っていた。本当に気分のいい山小屋で、暖かい2種類のスープがでて、みんな感激。そとは星が降るよう。明日は好天と張り切る。
山村風景 |
前方の霧の中に山肌が |
9/16 Bulnes a villaからVega Urrielloまで
コースタイム
0815 Bulnes a villa、Terenosa、1300-1430 Vega Urriello、1535 los Boches、1635 Vega Urriello
朝起きると小雨。しかし、歩くうちに霧が晴れたりもする。今日の目的地に近いNaranjo de Bulnes(2519)に新雪がつもっているのを右手に見ながら歩く。Collado
de Pandebano(1224)で小休止。広々した視界のきくところでアルプ的。ここまでは誰にも会わなかったが、右手に折り返し、Vega Urrielloに向かうと急に登山者の数が増える。途中で多少T夫人のテンポが遅くなる。そのうち重い荷物を持ったT氏の足がつり、そこで昼食とする。丁度うまい具合に、その時は雨が降っていなかった。大体は降ったりやんだり。
Delgado Ubedaは昨日より立派なくらいのすばらしい小屋。翌日は暗いうちに出る予定なので、降り口を確かめた後、部屋に入り、濡れたものを着替える。広い食堂でたむろしてビールで乾杯。食事も作ってくれるとのことで大いに安心する。着いたのが早かったので、休憩するという3人をおいて、1人でJou
de los Bochesまで2時間ほど散歩。小雨が降り、誰にも会わない淋しい道であったが、暗くなりつつある谷間に、これまでと全く違う荒涼とした景色がひろがり、山歩きの醍醐味のようなものを感じる。しかし、カメラの調子がおかしく、フィルムを2本無駄にした上、やっと5枚ほど撮れただけ。天気は悪かったけれども、残したかった光景だったので残念。夕食もワイン付きですばらしい。
Collado de Pandebano |
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Jou de los Boches付近 |
9/17 Vega UrrielloからPoncebosまで
コースタイム
0700 Vega Urriello、1040 Canal de Balcosin、1200 Bulnes a villa、1310 Poncebos
熟睡したあと、買っておいたパン、ハム、リンゴで朝食。6時半には準備完了。しかし、小屋の人が起きてこないので少し待つ。7時になっても起きてこないので、宿泊費と食事代を概算して置いて出発する。まだ暗いので懐中電灯で足もとを照らしながら下りる。すぐ降り口は分り、道らしい道を降りていく。ときどきペンキの印もあるので安心していたら、そのうち分らなくなる。左側の昨日見えていたトラバースの道に出ない。おかしいなと言いながら沢を下って行くと、滝に出てしまい、引き返す。
飛行機に乗り遅れたにちがいないと皆に謝りながら、懸命に道を探す。少し霧が晴れたときに上方に道が見え、やっと登山道にでることができた。前日見えていた急なガレ場も予想より簡単に降りることができた。ちょっと厄介な滝も終わり、Canal
de Balcosinの大らかな緑の谷にでたが、カメラが駄目で、美しい谷の写真が取れずに残念だった。その頃からT夫人の足が調子悪くなり、がたっとペースが落ちる。荷物を預かり、彼女は両手でZ君の肩につかまり、足に力が懸からないようにしたスタイルでゆっくり下りる。Bulnes
a villaまでが長かった。
そのあと、車のある所までは普通に近いペースでがんばってくれた。車の所要時間が予想よりかなり短く、結局は飛行機の出発する1時間前に空港に着くことができ、ホッとする。