1965. 4. 7 - 13 乗鞍岳
1962年の3月に一人で登った経験を生かして新婚旅行にスキー登山。六甲山のスキー場で少し滑ったことがあるくらいの女房殿にはかなりの苦労をかけたが、二人で登頂を果たして無事に下山できた。
同行: 女房殿
コースタイム:
4/9
1000 鈴蘭スキー場リフト下、1300-1400 三本滝尾根、1630 冷泉小屋、1730 位ヶ原小屋
4/12
0735 位ヶ原小屋、0930 肩の小屋、1025-1100 乗鞍岳、1130 肩の小屋、1315 位ヶ原小屋
4/13
0750 位ヶ原小屋、1040 鈴蘭スキー場
結婚式の翌朝に大阪を出て、鈴蘭小屋に入る。新婚旅行にしては、実に質素な食事だが、気にならないほど若かった。
翌4/8は、雪の少ない淋しい鈴蘭スキー場で足ならしをする。
鈴蘭小屋 |
鈴蘭スキー場 |
4/9に、位ヶ原に登る。シールを付けて登るのが初めてで、しかもうまく貼りつけられなかったため、一歩ごとに後ずさりを余儀なくされ、女房殿の足は靴ずれでひどいことになる。位ヶ原山荘の食事は鈴蘭小屋に輪をかけて淋しいもので、よい思い出になるといっても、さすがにかわいそうになる。
林の中を登り始める |
位ヶ原山荘 |
4/10と4/11の両日は雪が降り続いた。少し勇気をふるってちょっとだけ小屋の周りでスキーをする。それ以外は、他に誰もいない寒くてだだっ広い部屋にいるしか時間の過ごしようがない。
4/12にやっと晴れたので、頂上へ行く。表面がひどくクラストしており、スキーのエッジがたたないので、初心者には大変だ。スキーを脱いで、アイゼンに替えたくても危なくてできない。肩の小屋の少し下でやっとアイゼンに履き変えてひと安心する。とにかく二人で頂上を極めることができた。3年前と同じような快晴の眺め。
穂高が見え始める |
頂上からの穂高連峰(「展望」に同定があります) |
頂上での記念写真 |
御嶽山をバックに |
早めに下りたので、夕方に小屋の近所でゆっくりとした練習。日も射している穏やかな雰囲気。ダケカンバに囲まれた広い斜面で誰にも邪魔されずにゆったりとした曲線を描いてすべったのが印象的。
夕暮れの広い斜面で練習 |
位ヶ原山荘の入口 |
最後の日は午前中に下る。途中の小さい沢に架かった狭い橋を渡り損ねて川に落ちてしまい、スキーの後半部を折ってしまう。いくら探しても見つからなかった。後からついて来ていた女房殿は、急に姿が見えなくなったのでひどく驚いたらしい。帰りの東京への中央線はモモなどの花盛りでまさに桃源郷の旅だった。