1956. 08. 01 祖母谷温泉
同行: 母、妹
しばらく前にSさんが遊びに来て、黒部渓谷の宣伝をして帰った。祖母谷温泉ならほんの散歩道ですよと言っていたので気楽にでかける。しかし相手が大学の山岳部であるのを忘れていた。素人ばかりなので大変だった。命の保障はしませんというトロッコに乗って欅平まで行き、そこから1時間半ほどの道のり(現在の案内によると40分)。前後して歩いていた女子大生の二人も自信なげで、一緒に歩くことになる。かなり暗くなってきて、不安になるころに小屋に到着する。まっ暗の中で入った温泉の味も覚えていない。
自分が高1、妹が小5のときだった。女子大生の一人が自分好みだったことだけかすかに覚えている。