2025. 06. 18 長峰山
長峰霊園の近くからハチノス谷西尾根を登って長峰山に行く初めての道を歩く。長峰山から杣谷峠、摩耶山ということも考えていたが、32℃という真夏並みの暑さだったので、山頂からは篠原台に下りるコースで戻った。
同行: 単独
コースタイム:
0830 長峰中学校下BS、0845 登山道入口、0849 永峰堰堤、0858 杣谷堰堤、0903 摩耶東谷、0913 山寺尾根分岐、0923 杣谷渡渉、0936 杣谷峠への道(カスケードバレー)と別れて右折、0943 尾根に、0946 南灘連絡線#5、1005-08 神戸港線#10、1103-20 六甲線#12、1132 知るべ岩、1204 稜線へ、1206-48 長峰山687b(天狗塚)、1300 中間の尾根分岐、1330 六甲線#9、1342-50 休憩、1415 堰堤上を高巻き、1432 篠原線#14、1440 篠原台市街地、1455-55 六甲ケーブル下BS
バス停を降りて長峰中学に進む長峰坂は、灘百選に選ばれている名所の急坂とのことで、確かに強烈な勾配だった。スタート時点で高齢者が杖をついてじっと止まっておられ、先の方には体調の悪そうな中学生が腰を下ろしていた。追い抜いても、ついてくる気配はなく、この坂を毎日登る中学生は大変だなと同情する。杣谷川の橋を渡り、永峰堰堤の横を抜けて杣谷堰堤に出る。ここから摩耶ケーブルの虹の駅に向かう道があり、ここも未踏ルートなので前から気になっていたが、虹の駅の手前の摩耶観光ホテル跡で行き止まりになるので、手つかずのまま。摩耶東谷の小さな流れで、水を三口ほど飲み先に進む。流れを渡ると川沿いに赤いユリ科の花が一輪だけ咲いていた。あまり見かけない花で、帰宅後に多くの写真をチェックしたが、この花のものは見かけなかったので、珍しいのかもしれない。山寺尾根を経て摩耶山1.7q、杣谷峠2.1qという標柱がでてきた。このルートには何本もの標柱が丁寧に立っていたが、長峰山という文字は一度も目に入らなかった。山寺尾根の分岐を通り過ぎる。あたり一面に小さな白い花が落ちている。黒岩谷西尾根でも見た花ともう一種類別の白い小さな花があったが、名前がはっきりしない。ツルウメモドキといったニシキギ科かもしれない。この日はエゴノキは見かけなかった。杣谷川を渡る。
![]() 急傾斜で有名な長峰坂 |
![]() 橋を渡ると登山道入口 |
![]() 杣谷道(カスケードバレー)案内 |
![]() 摩耶東谷 |
![]() 赤いユリ科の花 |
![]() 白い5弁の花 |
![]() 別の白い花 |
![]() 杣谷川の渡渉地点 |
渡渉地点のすぐ右手に見つかった踏み跡を登って行くと、道の崩壊のため通行禁止という立て札と柵があった。説明図もあったが、印刷もはっきりせず、上下も逆になっていて訳が分からなかった。いずれにせよ、この猛暑のなかを高齢者が一人で探索するところではないと諦め、このまま杣谷峠に行ってもよいかと先に進むと、長峰台=杣谷峠という道標が立っていた。その地点で右に入って行く踏み跡が見つかったので、ひょっとすると長峰山に続くのかと入って行く。よく踏まれた道で、方向も悪くない。やがて尾根筋に乗り上げる。少し右に行くと南の方が開け、長峰霊園や神戸製鋼の煙突などが見えた。このまま進めば地形図の破線路になり、崩壊現場を経て先ほどの通行禁止の所に続くのだろうと思ったが、それらしき踏み跡は分からなかった。引き返して北に進む。すぐに、南灘連絡線#5の鉄塔となる。初めて見る系統の送電線だ。一部が黒くなった花崗岩や、白色や橙色の地衣類などがあり、最近読んでいる「土の本」の記述を思い出す。神戸東線の送電線を気づかないままに通り過ぎていた。この尾根には鉄塔はなかったのかもしれない。
![]() 通行禁止の柵 |
![]() 徳川道の標柱の所のT字路に入る |
![]() 尾根の上から神戸の街並みが |
![]() 引き返して登ってきた赤リボンを |
![]() 南灘連絡線#5の鉄塔 |
![]() 風化が進み黒ずんだ花崗岩 |
次の神戸港線#10からは送電線の方向に摩耶ケーブルの虹駅と観光ホテル跡が見えていた。しばらくして六甲線#12の鉄塔を越え、知るべ岩、50bロープを経て一般道に着く。左手に進むとすぐに天狗塚の岩となる。周りにヤマツツジが数本咲いており、絶妙のアクセントになっていた。神戸アイランド、神戸市街地、須磨三山、摩耶山、摩耶別山などの展望があったが、霞んでいてスッキリしない。暑いので長居できず、すぐに下りて木陰に入って昼食休憩とする。
![]() 神戸港線#10から摩耶ケーブルの虹駅 |
![]() 知るべ岩 |
![]() ヒイロタケ |
![]() 50bあるというロープ場 |
![]() 一般道に出る |
![]() 天狗塚 |
![]() 天狗塚から須磨方面 |
![]() 天狗塚から摩耶山、摩耶別山 |
帰りは、篠原台に下りる一般コース。20年前にここを登っているが、記憶に残っているのは大して問題のないコースだったというくらい。下りはじめると、林の中に落葉が敷き詰められた快適な道が続いており、このまま町まで下りられると楽だなと安心する。以前に歩いた東南に延びる破線路の分岐を過ぎてしばらくするとササユリが一本だけ咲いていた。下りにかかると道に笹藪が覆っている所もあったが、道が分からなくなるというほどではない。六甲線#9を越えると、木々の間から神戸製鋼、神戸大学のグラウンドなどが見える気持ちのよい展望台があった。そのあとやや分かりにくい所があったがすぐに道が見つかり、一旦西に進み大回りしてダムの上を高巻きして下りて行くと、六甲川の支流の小さな沢に出る。いつものように、頭、顔、腕などを冷たい水で洗い、さらにちょっとだけ水を口に含み、一息つく。すぐ上にダムがあった。篠原台市街地に出る寸前に篠原線#14の鉄塔があったのは予想外だった。町に出てからは、炎天下の歩行を最小限にとどめるため、大月台を通って六甲ケーブルの下駅に向かった。駅で冷たい飲みものを買うことを楽しみにしていたが、バス停に着くとすぐにバスが発車したので、六甲道駅までお預けとなった。この日は熱中症が心配で飲み物も十分に携帯していたのだが、途中で喉が渇くということもなかったため、かなり水を余して下山した。これが間違っていたようで、やはりよく言われるように、喉が渇く前に飲まないといけなかったようだ。下山後、就寝までに何種類もの飲み物を飲んだだけでなく、翌朝もまだ飲み足りない状態が続いた。
![]() 気持ちのよい下山道 |
![]() 一本だけササユリ |
![]() ときには笹が道を覆う |
![]() 神戸製鋼や神戸大学 |
![]() ささやかだが嬉しい水場 |
![]() 篠原台への出口 |