2025. 05. 25 三国岩、シェール槍
腰痛でハイキングに行けなくなり、ちょうど一カ月ぶりに短いハイキングをすることができた。ケーブルカーを往復に使うといった手抜きの短時間ハイクではあったが、未知のルートをかなりハンティングでき、三国岩の近くの三角点やシェール槍といった残されたピークにも足跡を残すことができた。
同行: 単独
コースタイム:
1106 丁字ヶ辻BS、1121-23 ダイヤモンドポイント寸前のショートカット道、1142 三差路、1154 802.5bの三角点(点名 三国岩
さんごくいわ)、1211 三差路、1212 三国岩、1234 県道16号へ、1239-1310 六甲山牧場入口、1340 自然の家、1354 穂高湖、1404 シェール槍取付き、1418 シェール槍
643b、1435 取付き、1439 シェール道、1441 穂高堰堤、1453 穂高湖、1500-06 自然の家BS
バスを降りると小雨が降ってきたのでゴアの雨具をつける。ザックカバーを着けるほどではない。ダイヤモンドポイントへ向かう道は予想していたより立派な道で、日曜日だったためもあり、7-8人、2人のグループとすれ違うほどだった。最近よくあるのだが、YAMAPがうまく動かないので、何度か再起動させていたが、やっと動いた所がちょうど予定していたダイヤモンドポイント直前のショートカットの分岐点だった。ダイヤモンドポイントはなんどか訪れているがこの連絡路のような所は初めてなので、そちらを優先させた。すぐに一般道に合流し、三国岩に向かう。途中で西に向かう破線路が地理院の地図に描かれており、そこも未知だったので、念のため調べたがとても入って行けるような感じではなかった。六甲山低区配水場の前に出る。三角点に行くにはこの門の横をよじ登ればよいかとも思ったが、そのような情報はなかったので通り過ぎる。
![]() 丁字ヶ辻からダイヤモンドポイントへ |
![]() ダイヤモンドポイント直前で右手の連絡路へ |
![]() 破線路を探るが見つからない |
![]() 六甲山低区配水場に立つ鉄塔 |
左に行けば丁字ヶ辻、右に行けば三国岩という三差路に着く。三角点にはここから入って行くという記録があったので、はっきりしない笹薮の中へ進む。所々で踏み跡らしきものも見つかるが、心許ない限りだ。ちょっとした斜面を登るとやや開けた場所に出たので頂上かと思ったが、YAMAPを見るとまだのようだった。ここから三角点は北に向かう方角のようなので、磁石を睨みながら歩く。YAMAPがなければ途方に暮れたところ。平坦な笹薮を進んで行くと、突然一坪ほどの切り開きが出現し、そこに三角点があった。頂上に登ったという感じがしない。慎重に下りはじめ、方向転換した所を少し行き過ぎたが、やはりYAMAPの助けで引き返し、置いておいた枯木の目印を見つけて、無事ルートに乗り、そのあとは問題なく三差路に復帰する。
![]() 三差路 |
![]() 藪道 |
![]() 三国岩(さんごくいわ)三角点 |
![]() 三国岩 |
県道を六甲山牧場入口に向かう。前に女房殿と来たときは、少し手前で車道を離れ、近道で牧場に行ったが、今回は未知のルートを歩くのが目的なので、かなり遠回りのヘアピンカーブを歩く。牧場の入口にあるミルクカフェでコーヒーを注文し、持ちこみの昼食を摂った。日曜日だったが天候が今一つだったので、牧場一帯は混雑していなかった。
食後は、牧場入口を通り過ぎ、乗馬を楽しむ子供などを右手に見ながら摩耶山方面への車道を歩く。ヤブウツギと別の種類のウツギがポツポツと咲いている。右下の谷間は深い緑に包まれ、一度は入り込むとなかなか生還できなさそうな雰囲気だった。この辺りで、熱中症か低体温症になって最後を迎えるのもよいかなとも考えたが、やはりもっと辺鄙な所でないとまずいかなと思いなおす。神戸市立自然の家のBS近くに穂高湖に直接行けるような実線路があったが、もう一つはっきりしなかったので車道を進み、杣谷峠の所から階段を下りて穂高湖に行く。シェールミエールというカフェの近くに出た。このような施設は初めてだ。すぐにシェール槍という標識が出てきたので、それに従って湖の東岸を進む。途中で一ヶ所だけシェール槍が望まれた。かなり遠く、高いように見える。
![]() 六甲山牧場のミルクカフェ |
![]() 六甲山牧場入口 |
![]() ベニウツギ |
![]() 深い緑に包まれた谷間 |
![]() 久しぶりの杣谷峠 |
![]() 穂高湖東岸からシェール槍 |
取付きの所にはしっかりとした標識があり、いきなり岩の斜面となる。それまでうしろを歩いてきた親子連れは登らずに一周コースにしたようだ。途中でも槍というだけあって、そこそこの岩場が出てくるが、腰痛に悩むことなく頂上まで登れた。ここが、この日一番の展望所だった。南南西の方向に摩耶別山がどっしりと構えており、西の方には新穂高があった。こことほぼ同じ高さのはずだが、かなり低く見えたのはどうしてだろう。
注意しながら下り、元に戻らずにシェール道、穂高堰堤の方へ進む。少し広い道を辿り、途中で穂高湖に出る階段道へ左折する。穂高湖では、子供が湖面に浮かべた透明の大きなプラスティックのボールに入って、中でフラフラしている遊びを初めて見た。シェールミエールの所に戻り、中を抜けてバス停に出られるかと聞くと、大丈夫だとのこと。テントサイトなどがある施設の中を通り、5分ほどでバス停に着いた。まだ15時だったので、普通なら杣谷峠から長峰山を経て下山するところだったが、やはり自重して帰りもバス、ケーブルを使うことにした。ケーブル駅で10分ほど時間があったので、天覧台に登り、摩耶や大阪方面を少しだけ眺めた。昼食休憩を除いて3時間半ほどの歩行だったが、無事に終えることができてホッとした。ルートハンティングとしても、丁字ヶ辻=ダイヤモンドポイント、三国岩=西六甲DW、六甲山牧場=自然の家、穂高湖=シェール槍=穂高堰堤、穂高湖=自然の家と、かなりの成果があった。
![]() シェール槍登り口 |
![]() シェール槍山頂 |
![]() シェール槍から摩耶別山 |
![]() シェール道と合流 |
![]() 穂高堰堤 |
![]() 穂高湖で遊ぶ家族連れ |