2024. 12. 10 高座山
以前に、国見山、秀ヶ辻山、畑山に行ったとき、もし余裕があれば帰り道で登っておきたいと考えていたのが高座山。そのときは、とても名塩まで足を延ばせそうにないので、畑山から金仙寺湖の方へ下山した。高座山だけでは行く値打ちがないかなと思っていたが、武田尾から名塩へ、旧福知山線の廃線コースと並行する形で、武庫川の右岸を高巻く形になっているハイキングコースがあることが分かったので出かけた。
同行: 単独
コースタイム:
0850 武田尾駅、0859 ハイキングコース入口、1036 よみうりCCの道へ、1138-1203 昼食、1228 一般車道へ、1252 高座山登山口、1303 ウッドデッキ、1305 高座山
345b、1310 新加古川線#125、1331 車道へ、1354 名塩の市街地へ、1421 名塩厄神、1436-36 西宮名塩駅
武田尾駅から東に進み、すぐのところにある温泉橋を渡る。参考にした山行記録では、そこから左に進んでいたが、地形図の破線路は右手にある。なにやら看板があるのでそちらに行くと、名塩武田尾ハイキングコースの大きな地図があり、そこからプラ階段道が始まっていた。橋から歩いた50bばかりの道はなんと切畑と道場を結ぶ県道327号線だった。どこで道場に行けるのかと地図を眺めると果たして途中で車道が途切れた部分があった。前に川下川ダムから下りてきて武田尾駅まで歩いたが、途中で川岸の岩場をロープを頼りに乗り越えるような個所もあり、車はおろか人も歩けないような所だったが、そこが県道が途切れた部分だったのだ。
登山口から90段ばかりの急階段を登ると道は平坦になる。小さな沢を越えてしばらくすると左手から登ってくる踏み跡が見えた。これが山行記録のコースだろうが、やはり階段の方が楽だったよう。右手の尾根の末端で右に折れ、南に向かうようになる。右手の山側から左下の武庫川にかけての急勾配の斜面をへつるようになる。地図から見るとほぼ35°程度の勾配。もう一度鋭角に右折すると急斜面のへつりが終わり、尾根を登るようになる。日差しをまともに受け、急坂の登りで汗ばんで来る。登り切ったところでウィンドブレーカーを脱ぎ、シャツ2枚になる。神戸水道の上に来た辺りで、北の方角に大船山らしきピークが木の間に見えたが、周辺の様子が分からないので確定的ではない。この日、その方角が見えたのはここだけだった。ヒノキの林を過ぎると、よみうりCCの外側を巡る簡易舗装道にでる。はじめ地図で見たときはゴルフ場の中の道かと思ったが、名塩武田尾ハイキングコースの一部で一般の人も歩くことができるらしい。おおむねゴルフ場のフェアウェイの横を歩いているのだが、ゴルフ場の中を見渡せたのは数回だけ。一度だけ、道路を外れて山道を歩くところがあった。結構踏み跡が錯綜していて分かりにくかったが、あれほど沢山あった名塩武田尾の道標は一切なく、テープやリボンもなかった。少し道を外し、GPSや磁石と相談しながら、復帰するという場面もあった。そのあとも延々と簡易舗装の道を歩くが、ゴルフ場に入るまではいくつもあった休憩用のベンチなども見かけなくなり、適当な昼食休憩の場所がなかった。ゴルフ場の柵の中に枯木が倒れていたので、扉を開けて中に入らせてもらい、そこで食事をする。すぐ眼の前の高みがフェアウェイになっていた。
温泉橋から下流方向を |
名塩武田尾ハイキングコース入口 |
急斜面をへつる |
へつりが終わり日差しが |
ベンチもある |
大船山か |
ヒノキ林 |
ゴルフ場周辺道路に出る |
カラマツ並木 |
昼食を摂ったすぐ上のフェアーウェイ |
食後30分ほどでCCのクラブハウスの上を通り過ぎると、眼の前に、畑山のツィンピークが目に飛び込んできた。すぐに一般道に出るのだが、その寸前の複雑な六差路(?)で戸惑った。歩いてきた簡易舗装道、ゴルフ場内の道、一般車道などが入り乱れており、あちこちの道に足を踏み入れてしまった。名塩を指す案内板があったが、多分そっぽを向いていたように思う。ゴルフ場内の道から並行する一般道に乗り移り、無事高座山への道を下りはじめる。しばらくして、ゴルフコースの先に、おそらくこの日一番の展望が得られた。といってもごく狭い範囲で、六甲最高峰近辺とその手前の畑山に連なる500b級の山々が見えただけだった。少し回り込んで行くと、高座山が目に飛び込んできた。左肩に送電鉄塔も見える。高座山登山口が現われた。とくに案内はなく、2本のロープが張ってあったが間違いない。明瞭な道が続き、頂上近くにウッドデッキがあった。登ってみてもそれほどの展望はない。頂上に向うが、それらしきところに来ても頂上の印はない。左手に入る踏み跡があったので、立ち寄ると頂上の三角点があった。すぐ下に、新加古川線#125の鉄塔があった。見晴らしはほとんどない。そこからの下りが予想と違い、かなり荒れた感じで、しばしば下生が道を覆っていた。道が分からなくなるということはない。広い道に出る寸前に特産品の雁皮の詳しい説明があった。ゴルフ場を過ぎてから、武田尾名塩の案内が一切出てこなくなったのが不思議だ。まだそのコースを歩いているはずなのに。左に進めばバス停に出るとあったが、最後まで山道を辿ろうと、少し右に進み、地形図の破線路を南下する。これまでと同じようにあまり踏まれていないような感じで意外だった。リボンやテープはなく、ときどきペットボトルの空き瓶が枝に差してあった。正面に六甲の山並みが見えるが、とりとめのない山容。ソーラーパネルの所から宝塚の先に生駒がかすかに見えた。街に出てから、バスもあったが、初めての町なのでJRの駅まで路地を縫うようにして歩いた。西宮名塩駅では待ち時間なしで電車に乗れた。
畑山 |
高座山 |
高座山登山口 |
ウッドデッキが前方に |
見つけにくかった山頂 |
新加古川線#125 |
道を覆う下生え |
がんぴの小径から下りてきた |
ソーラーパネルの先に宝塚、生駒山 |
高座山を振り返る |