2024. 10. 24 検見山、鳥脇山
近場にある未踏の山が少なくなってきたが、古宝山、大峰山、岩根山に囲まれた検見山、鳥脇山が残っていたので、少し不明瞭な所もあるが、問題はないだろうと出かける。
同行: 単独
コースタイム:
0759 切畑BS、0901 南大浜線#43、0916 新加古川線#145・南大浜線#44、0942-55 新加古川線#144、1005 検見山(475b)、1031 関電巡視路へ、1042 南大浜線#45、1110 県道325号から東へ、1118 南大浜線#46、1138-40 コル、1104-1220 南大浜線#47、1233 南大浜線#48、1240 P442b(伊丹線#5)、1310 鳥脇山(484b)、1345 市境を離れる、1405 川西市斎場、1429-30 けやき坂2丁目BS
武田尾から切畑経由で波豆に行くバスは午前中1本だけなので、少し早起きして出かける。切畑付近は山の中という先入観を持っていたので、バスを下りて県道325号を南に歩き始めて、あまりの交通量の多いのに驚いた。ヒヤヒヤしながら歩いて溜池に着く。そこからは県道と平行して細々とした地道があったので、そちらに移る。すぐ後に出てきた分岐に気付かずに直進したが、これが間違いだった。右手の道を進めば、ちゃんとした登山道に続いていたらしい。やがてしっかりした道が左へ折れて行った。それが正しくないことは分かったので、怪しげな正面の斜面に取付く。地形図の実線から外れて尾根を登っていることをすぐに気付いたが、いくつかの踏み跡もあり、たいした難所でもないのでそのまま登り続ける。実線路がΣ状に折れ曲がっている近くまで来たので、尾根から外れてそちらを目指す。すぐに折れ曲がり点に出て、しっかりした実線路を歩く。やはりうんと楽だったが、すぐに前方が折れた枝などで塞がれてしまった。左手に登っていく踏み跡もあったので、そちらへよじ登ると尾根道の実線路と合流した。すぐに最初の送電鉄塔と対面する。この日出会った6本もの南大浜線鉄塔の最初のものだった。続いて、真新しい赤白の新加古川線#145鉄塔と南大浜線#44が並んだところに着く。切畑に関電の宝塚開閉所があるため、一帯は数多くの鉄塔と送電線が錯綜している。鉄塔マニアとしては嬉しいが、忙しすぎる。古い記録ではここに新神戸線の送電鉄塔があるとされているが、それが新加古川線に置き換わったのかもしれない。そのあとは歩きやすい山道が新加古川線#144鉄塔まで続く。この日はいくつかの好展望地があったが、その中で最高のものだった。大岩岳、羽束山、古宝山、千丈寺山、大船山、今井岳、三藏山、城山、(新加古川145、146と北大阪66など、)400b+、滝王山、一本松山、
三草山といった山々が遮るものなく勢ぞろいしていた。この中で足を運んでいないのは城山の東の400b+のピークだけ(詳細な山座同定は展望のページに)。
切畑の池 |
林道と別れ直進する |
Σ状の実線路に出る |
南大浜線#43 |
新加古川線#145と南大浜線#44 #146鉄塔の先は城山 |
新加古川線#144から 大岩岳、羽束山、古宝山 |
東側に少し登り尾根を南に進む。ふとGPSを見ると検見山の真横を通り過ぎようとしていた。とくに踏み跡もなかったが、高い所を目指して上がって行く。GPSで頂上と思われる場所まで来たが、頂上らしき雰囲気ではなかった。少しウロウロしていると、手書きの山名板が見つかった。長居するような所でなかったので、すぐに引き返し、新加古川線#144鉄塔を通り過ぎ、県道の方へ下る道を探す。関電の巡視路を通って、南大浜線#45に出たという記録と、その少し手前で、まっすぐに県道に下りたという記録を見ていたので、どちらにするかを迷っていた。しかし、後者の方の取付き点が曖昧だったし、山行記録でも詳しいことは全く書かれていなかったこともあり、安全のため巡視路を使うことにした。この方の取付き点には沢山の火の用心の板が架かっており、間違うことはない。地形図から分かるように、県道への下りはかなりの急坂。沢山のプラスチックの階段が設置されていたので、問題なかったが、踏み跡がはっきりしない所を下りるとすれば、かなりの苦労だったろうと思われる。南大浜線#45まで下りたが、県道まではまだかなりの高低差があった。ここを無理やり下って苦労した報告を読んでいたので、遠回りになるが、巡視路を忠実に守って平坦な所に下り立った。しかし、県道はかなり先を走っており、その間には金網のフェンスが延々と伸びていた。フェンスに沿って南側に足を進めるが、一向に畑の方へ移ることができない。なんとかフェンスが途切れる所まで来たが、フェンスの末端は小川に向けて張り出している。小川は狭いが少し深く、渡る気になれない。フェンスの棒に捕まり、川の方へ身を乗り出して、なんとかフェンスを越えることができた。
県道に出ても、登り口がはっきりせず、少しウロウロした。藪の切れ込みの奥にあった火の用心の赤い標識が眼に入り、中に入って行く。入口の曖昧さに比べ、登って行く道は巡視路らしいしっかりしたものだった。すぐに南大浜線#46が現われ、それを過ぎてコルまで登ると、いくつもの標識が出てきた。北側には伊丹線#4の鉄塔がある。初めて出会う系統だがすぐあとで、#5の鉄塔に出会うはずなので、遠くから眺めるだけにして南へと足を進める。南大浜線#47の鉄塔のあるところもかなりの良好な展望所となっており、古宝山、羽束山、千丈寺山、大船山と、新加古川線#144鉄塔に比べればやや視野が狭いが、似たような光景を楽しめた。僅かの日陰を見つけ、そこで昼食をとることにする。
検見山山頂 |
南大浜線#45への取付き |
南大浜線#45 |
平坦地には出たが県道までは遠い |
県道33号から巡視路への取付き |
南大浜線#47から古宝山 |
ここで、この日に見るべきものが終わった感じで、あとは緑の中の平坦な道を進み、南大浜線#48、伊丹線#5を過ぎて鳥脇山に向かう。山の中には似つかわしくない無粋な人工建造物が出てきたと思ったら、そこが鳥脇山の頂上だった。頂上から少し出ると、「立入禁止
鴨神社」という立て札とともに、白いテープが張り巡らされていた。何気なく右手に進んだが、それは大宝塚GCの方から登ってくる登山道であることに気付き、引き返して反対方向に進む。その味気ない立て札と白テープは延々と続き、P445bを過ぎてやっと別れることができた。あとで調べてみると、鴨神社というのは川西池田の市街地にあるもので、ここにこのような大規模な領地がある説明はどこにもなかった。分岐点では、左方向にしっかりした道が続いていたので、川西市斎場に向かうのだろうと、迷わず方向転換した。10年ほど前の山行記録にはこの辺りにはいくつもの標識などがあるとあったが、その後取り払われたのか、この日は鳥脇山から斎場に至る1時間ほどの間に、案内やリボンは一切見なかった。斎場に出てから、ケヤキ坂BSまで30分ほど歩く。バス停の位置をメモしておいた地図が見当たらず、通りかかった若い女性に尋ねると、彼女の行く方向と違うにもかかわらず、5分ほども先導し、バス停の位置を教えてくださった。親切な人がいるものと感心しながら、角を曲がるとちょうどバスがやってきた。乗る人が3人おられたので、走りこんでギリギリ間に合った。この日の山頂は、検見、鳥脇のいずれもが冴えないものだったが、送電鉄塔からの展望はそれを補って余りあるものだった。
伊丹線#5 (P442b) |
鳥飼山山頂 |
鴨神社の立て札 |
川西市斎場へ出てきた所 |