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2024. 10. 09  弥十郎ヶ嶽



大野山に登った時に、霞んではいたが北側に弥十郎ヶ嶽の立派な姿を見ることができた。その後ずっと関心をもっていたが、バスの便が大変悪いので、ほぼ諦めていた。ところが、ひょんなことからこの企画が生まれた。前の週に登った牛松山が丹波富士の異名をもち、さらに丹波富士という山は他にもいくつかあることを知った。そのうちの一つが篠山の高城山。近辺の王地山、権現山、東城山を合わせて4つのピークハントを考えた。しかし、山と山の間のバスの便はほとんど期待できないので4つは無理かと思っていたとき、篠山口駅ならレンタサイクルができるのではないかと思いついた。調べると確かにあった。自転車を使ってなら4山も大丈夫だろう。姫路でレンタサイクルをして4山に登ったときはもっと広範囲だった。レンタサイクルが可能なら弥十郎ヶ嶽も行けるだろうと、こちらを先に登ることにした。4山は王地山のモミジが素晴らしいという11月中旬に考えることにする。

 

同行単独

コースタイム

0923-35 篠山口駅、1021 上宿、1035 畑市登山口、1106-16 吹越峠、1155 迂回路分岐、1225 コル、1235-1315 弥十郎ヶ嶽、1324 コル、1329 弥十郎ヶ嶽北峰、1418 北西へ折れる530b地点、1515 ゲートから畑市へ、1530 駐輪個所、1610 丹南篠山線6、1623-25 篠山口駅

駅で電動アシストの自転車を借り、畑市登山口まで走らせる。途中で東城山の南の麓を走り、前方に高城山、弥十郎ヶ嶽が次々とあらわれ、一帯の土地勘ができた。畑市登山口ゲートまで約1時間。何度か立ち止まったりしたので、約12qに1時間を要した。すぐに吹越峠に向けて歩きはじめる。緑が美しい歩きやすい沢沿いの道が続く。秋にはさぞ紅葉がきれいなのだろう。沢から離れて登り道になると間もなく峠に着く。右手は曽地への道、左手は頂上への道。そのあともしばらく緑のよい登山道を歩く。沢沿いの道の勾配が徐々に増してくる。かなりのサイズの滑滝なども見える。右手に行けば弥十郎ヶ嶽の迂回路、左に進めば弥十郎ヶ嶽頂上という案内板がでてきたが、迂回路の先がどこに行くのかははっきりしない。頂上に向かわずにどこかに行ってしまっては困るので、左へ進む(帰宅後に迂回路を歩いた人の記事を見つけた。スズメバチの巣があると注意書のあった洞窟の下で合流していたらしい)。分岐もあとすぐにややこしい沢に突入する。トラロープが縦横に張り巡らされており、それらをしっかりつかみながら乗り越える。そのあともロープの助けをかりながら登る個所がある。半時間ほどで弥十郎ヶ嶽と北峰の鞍部に着く。右手に10分登ると頂上に着く。頂上からは、一部が立木のため遮られるが、西南西から北北西にかけての山々が見渡せる。西の方の白髪岳、笠形山、北西方向の西ヶ嶽、三嶽、小金ヶ嶽がなんとか同定できたが、馴染みのない山が多いので分かりにくい。昼食をとりながらも、山座同定アプリや磁石で調べているうちに、うかつにも写真を撮るのを忘れてしまい、帰宅後の同定作業が難しくなってしまった。



西荘から弥十郎ヶ嶽




畑市登山口のゲート




美しい緑の道




吹越峠




迂回路のすぐあと




コル(北峰、辻川といった案内はない)




弥十郎ヶ嶽(716b)




白髪岳方面


食後、コルに戻り北峰に向かう。畑市から弥十郎ヶ嶽までは丁寧な表示板やリボンが多く、至れり尽くせりだったのに比べて、北峰以降は極端にガイドが減ってしまったのに驚いた。辻川の方へ下りるつもりだったが、辻川という文字は一度も目に入らなかった。北峰の北側だったと思うが、一度だけ畑市という文字を見かけた。地図を見ると確かに畑市に下る破線が描かれている。畑市に下りることができるなら、辻川から自転車の置いてある畑市への舗装道路歩きをしなくて済むので好都合だ。しかし、573bの分岐点に来てもなんの標識もない。いくつかのテープが木に巻いてあったのは分岐の印だろうが、大変分かりにくい。丁寧に探りながら畑市の方へ進む。しばらくすると道ははっきりしてきた。530bで道は左手に曲がっているが、そこも注意が必要だった。ときどきテープが目につくので安心して下って行ったが、だんだん怪しくなる。同時にYAMAPの軌跡が取れなくなってしまう。400b以後は全く使い物にならなくなった。まあ西に進めばそのうち畑市のどこかに出るだろうと下り続ける。道はないが、藪に悩まされることもなく、沢に遮られることもないので、正規の道に比べて時間はかかるだろうが、心配は全くなかった。やがて金網フェンスに出会い、一安心する。右手に回り込んで行くと鍵のかかっていないゲートがあったのでそこから集落に出る。青空の下に出ても、相変わらずYAMAPは不調で、どこに出たのかは分からなかった。尋ねることのできる人を見かけることもないので、適当に歩いて行くと15分で自転車のある登山口に戻ることができた。駅までは40分ほどで帰る。時速18qということ。ホームに出ると特急が発車する所だったので飛び乗った。



弥十郎ヶ嶽北峰(690b)




530bでの分かりにくい屈曲点




訳の分からない所を



こんな所から出てきた




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