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2024. 06. 11  伊那佐山、井足岳



榛原から鳥見山に行ったときに、南側の素晴らしい展望を楽しんだ。そのとき、低いながらも存在感を示していたのが伊那佐山。そろそろ老人向けの安全登山に限ろうかと考えはじめたので、その一環として久しぶりの奈良の低山に出かけた。

 

同行単独

コースタイム

1010 比布BS、1035 山道へ、1040-47 トイレ休憩、1057 鳥居、1124 天狗岩分岐、1127-1220 天狗岩、1224-30 伊那佐山(637b)、1338-53 井足岳(553b)、1403 岳山(536b)、1429 登山口、1440 宇太水分神社、1459-1516 榛原駅

榛原駅からバスに乗り、比布BSから歩きはじめる。川の向こうに伊那佐山の立派な姿を拝む。この日はかなり暑くなる予報だったが、確かに車道を歩いているときはかなりのものだった。少しだけ視界が開けた所があり、竜門岳と音羽三山が見えた。山道に入りると、信仰の山らしく、ところどころに石碑や町石などが見られ、しっかりした道標も多い。とくに興を感じることもないが、左側から吹いてくるそよ風が心地よい。急坂を登りきると天狗岩展望台への分岐となる。山頂で昼食と考えていたが、展望台となると逃すわけにはいかない。東の方へ少し下って行くとベンチもある天狗岩に出る。立ち寄った値打ちがあった。東南から南西にかけて、国見山、薊岳、両佛山、白屋岳、大普賢岳、竜ヶ岳、山上ヶ岳、大天井ヶ岳、四寸岩山、青根ヶ岳、烏ノ塒屋山(からすのとややま)、竜門岳、熊ヶ岳、経ヶ岳、音羽山などの懐かしい山々が並んでいる。このうち、両佛山、白屋岳、鳥ノ塒屋山が未踏だが、車がないとなかなかアプローチが困難なものもありそうだ。この日は時間に追われていないので、そよ風が優しいこの場所でゆっくりと食事をしながら、展望を楽しむことにした。



芳野川の先に伊那佐山




竜門岳と音羽三山




右手の山道へ




鳥居や石碑など




天狗岩展望台




天狗岩から国見山、薊岳など
(詳細は展望のページに)


さきほどの分岐点に戻り、伊那佐山の頂上に向かう。都賀那岐神社という立派な社があるが、腰を下ろすところもなく、日陰もないので、天狗岩で昼食を済ませたのは大正解だった。裏手からは宇陀盆地の先に竜門岳、音羽三山が望めたが、かなり視野は狭く、長居する気になれずに先に進む。井足(いだに)岳へという手製の小さな札が頻繁に架かっている。ヒノキ林の中を歩く限り、暑さをほとんど感じない。478.7bという三角点は気付かないうちに通り過ぎていた。井足岳頂上への最後の登りは熱中症になりかねない暑さで少し大変だった。頂上からは、これまでと違って東から東南方向の山々が見えた。三郎岳、高見山、国見山、薊岳は間違いないが、左手奥の木の陰に多分住塚山が、右手の木の陰に伊那佐山が見えていたと思う。



伊那佐山山頂の都賀那岐神社




山頂から音羽三山




井足岳頂上



頂上から高見山、国見山、薊岳など
(詳細は展望のページに)

頂上から北に行くと船尾登山口、東に行くと榛原駅への近道とあるので、後者に足を進める。10分もするとまたまた好展望のところに出た。見える範囲はあまり新鮮味がなく、烏ノ塒屋山、竜門岳、音羽三山といったところ。そのそばに、岳山536.4bという立派な標識が立っていた。淡々と山を下り、登山口まで下りると標識の横にササユリの花がいくつか咲いていた。そう言えば、山の中では花らしい花は見なかった。広々とした田畑に出ると、北側に鳥見山、貝ヶ平山と香酔山、右奥に額井岳(ぬかいだけ)の3峰が見事に並んでいた。かなり立派な宇太水分神社の中を通り抜け、榛原駅に向かった。この日は、山そのものはそれほどの印象がなかったが、各所からのバラエティーに富んだ展望には期待以上のものがあった。



岳山から竜門岳




登山口のササユリ




鳥見山、貝ヶ平山、香酔山、額井三山




宇太水分神社




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