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2024. 06. 06  船坂谷、林山



少しややこしいとされている船坂谷をT氏と遡行し、帰路は久しぶりに林山経由で奥池に下りた。船坂谷は、60年以上前の1961. 08. 30-31に住吉谷でテント泊し、本庄橋、鳥居茶屋を経て船坂谷を下ったことがあるがとくに苦労した記憶はない。17. 05. 03に白水山に登るため船坂谷に入ったが、ごく下流部だけ。林山には、2005. 06. 17、2006. 03. 12、2015 .03 .04と3回行っており、ほとんど苦労した覚えがないが、今回はなにかと様変わりしていて、思いもかけない苦行となったのが面白かった。

 

同行T氏

コースタイム

0914 船坂橋BS、0945 船坂第十堰堤、1003 船坂第三堰堤、1017-20 川上の滝、1130 激下り、1141-1211 小沢で昼食、1240 県道16号(カーブ112;標高840b)、1259 カーブ118で熊笹峠・林山方面へ、1311 資材置き場、1346-54 林山(745b)、1351 奥池町19-18、1355-1406 奥池BS

最初の大きな船坂第十堰堤は2018年にできたもので、初めて見るもの。老ヶ岩の奥の堰堤も大きなものだが、1979年の完成なので、これも初めて。そのあと10分ほどで川上の滝となる。狭い滝口から多量の水が二等辺三角形のように広がって落ちて来る特徴のある形だ。その少し前から左岸の巻き道を歩いたが、T氏は丁寧に沢の中を歩いてきたので少し遅れて到着。滝の右手からよじ登ると、すぐに白水山への案内板が置かれていた。左手の河原は、滝のすぐ上にある堰堤のため、広々としていた。この谷で唯一の広がりだった。地形図にある南東方向に伸びる破線路は、ほとんど使われていないのか、眼に入らなかった。その後、いくつかの堰堤があるが、右岸に高巻きする道がついており、谷の中を遡行することはなくなってしまった。トラロープのある激下りのあと谷に近づき、小さな流れがある所で昼食休憩としたが、多分支流を越え本流に出る前だったと思われる。そのまま、踏み跡をたどり、苦労なく県道にでたので遡行をしたという気分ではなかった。道に出た所はカーブ112の地点で、この日で最も高い840b付近だった。



船坂第十堰堤









船坂第三堰堤




川上の滝




新緑の中を歩く




高巻き道から下る


蛇谷北山から土樋割峠へ歩く道もよかったのだが、林山も長いこと行っていないので、県道を東方向に進む。芦屋川の源流の先に蛇谷北山がドッシリと構えている。熊笹峠・林山への登山道に入り、しばらく進むと県道と再び出会い、資材置き場となっている。以前は林山への案内があったと思うが何もなく、少しウロウロする。それらしき入口が見つかったので入って行く。しばらくはちゃんとした踏み跡があったが、やがて明らかに登山道らしくなくなる。二人で手分けして探ってみたが、どうみてもおかしいので、熊笹峠に転進しようということに意見が一致した。戻っていくと資材置き場の近くになってちゃんとした登山道に出た。そこからは問題なく林山に向かう道となる。頂上の10分ほど手前から腰ほどまでの高さの熊笹が道を塞ぐが、道を見失うことなく頂上に達する。頂上の手前で、地形図の破線路が右に別れて行くので注意していたが、笹に覆われていて見つからなかった。頂上からは南の方への踏み跡があり、方向としては間違っていないので、それを辿ることにする。GPSを頻繁に見ながら歩くと、やがて破線路に合流したと思われる踏み跡となった。地図の破線路は670bあたりで途絶えているが、たしかにその辺りから踏み跡は怪しくなっていった。奥池の住宅街から600bの高さまで登ってくるのが前に歩いた道なので、それを目指して下りて行く。ちゃんとした登山道とはとても言えない代物なのに、所々に黄色のテープが巻かれていた。ほとんど600bあたりまで下りたかなという地点で左手を探すが、なかなか出口が見つからない。あきらかに600bより下になった所で、予想もしなかった大きなフェンスに出会った。フェンスの向こうには色々な建物が見えるが、高いフェンスを乗り越えることなどはできない。フェンスの手前にコンクリートの法面が上方に延びている。そこを登り切っても、すぐにどこかに出るというのでもないので、仕方なくまた道なき斜面を下って行く。やっと住宅街の一角に出ることができた。奥池BSまで数分の所だったので、1時間に1本のバスにタイミングよく乗ることができた。帰宅後にGoogle Mapを調べると分かったのは、フェンスの先に見えていた建物は奥池19番地のもので、住宅地に下り立った地点のすぐそばだった。フェンスに沿って登らずに左手に進めば、登山口のすぐ近くだったが、通り抜けられるかどうかは不明。この日見た花は、ウツギ、エゴノキ、コアジサイ、コガクウツギのほか、名前の知らない白い綿のような花をつけた木など。鳥は、ウグイスだけでなく、今年初めてのホトトギスの声を聞いた。



林山手前の熊笹




林山頂上




予想しなかった大きなフェンス



フェンスの上から振り返ると林山




ウツギ




エゴノキ




コガクウツギ




綿のような白い花(名前不明



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