2024. 05. 02 大峰山、槇ノ尾山
久しぶりに京都の山を歩く。石清水八幡宮や堂山から、存在感をもって眺められた大峰山が気になっていたので、荒木山と組み合わせて登ることにした。大峰山の登りでルートミスして、危うい急斜面で滑ったりしたので、意気消沈して登山を諦め、代わりに槇ノ尾山に登った。
同行: 単独
コースタイム:
1058 贄田BS、1115 大宮神社分岐、1117 ダム、1126 天皇川から離れ右手の高みへ、1206 登山道に戻る、1215-36 大宮神社、1317-32 下町BS(バスに乗車)、1400 京阪宇治駅BS、1420 槇ノ尾山登山口、1507-15 槇ノ尾山(106b)、1540 登山口、1556-1606 京阪宇治駅
京阪宇治からのバスを贄田(ねた)で下車する。北に向かうと前方に色々な色調の緑の中にP392bの送電鉄塔が見える。大峰山は多分見えていない。大宮神社への分岐を過ぎ、堰堤に突き当たる。地図ではすぐそばから右手に登れるように読み取れたので近づいたが、かなり上の方にガードレールが見え、そこまで登るのはちょっと危なそう。引き返してガードレールのある舗装道路を辿り、堰堤を巻く。天皇川に沿って登って行く。たいそうな名前だが、天智天皇の皇子である田原天皇が宇治田原の高尾と荒木に館を構え、そこで亡くなったために陵墓が作られ、天皇谷の入口に田原天皇社が祀られたことによる名前という。ダムから10分ほどで山道が途絶え、地形図の破線も右手に登っているようだし、踏み跡もあるので、東の方へ斜面を登って稜線に出た。そのあとがはっきりしない。あとで調べて分かったのは、右手に逸れたのが少し早かった。もう少し沢に沿って登ればすぐに立派な道標が設置されていたのだった。そのミスはたいしたことないのだが、その後がいけなかった。破線の道を東南東に登れば林道に出るとあるので、東南東に進んだのだが、何を勘違いしたのか登るのではなく下ると林道に出ると思い込んでいた。これから登山するというのに下るというのは奇妙だなとは思ったが、思い込みが優先してどんどん急な斜面を下って行った。かなり危ない場面もあったので、この日は大峰山を諦めた方がよいなと思っていると、立派な道に出た。なんと先ほど登ってきた道だった。ほぼ40分をかけて一周したことになる。間違った理由が分からないまま再挑戦する気にはなれず、そのまま下山する。田原天皇ゆかりの大宮神社に立ち寄って、境内で昼食を済ませる。国道307号に下りると、バスの時刻にかなりの時間があったので、下町BSまで歩く。本来は、大峰山、荒木山、神明神社を経て下山後に使う予定だったバス停だ。
贄田でバスを降りて大峰山方向を |
大宮神社分岐 |
堰堤を右から越える |
東側の斜面を登る(振り返って撮る) |
40分後に天王川に戻ってきた |
大宮神社の上から表参道を見下ろす |
ここから京阪宇治駅までバスに乗り、平等院に寄って帰ることにした。しかし、時間に余裕があるので、2020.11.04に喜撰山などに行った帰りに登りそこなった槇ノ尾山に再挑戦する方がよいと心変わりし、平等院は別の機会にまわすこととした。前のときは、生長の家の入口のT字路から急坂をよじ登って平坦地に出たが、その先が急斜面になっており、夕闇が迫っていたこともあり断念した。今回も同じ所から入山したが、もう少し沢沿いの踏み跡らしきものを辿ることにした。しばらく行ってから主稜線を目指して左手の急斜面をよじ登り、平坦地に出た。幅が数b、長さが20bほどの短冊状のもので、このようなものが5〜6個所あった。それらの平坦地の間は、いずれも急斜面になっており、掴まる木がほとんどないので登るのが大変。斜面の崩壊を防ぐための緑色の枠組みを掴んだり、木の根を土の中から指で掘りだしてホールドとして確保するなど、かなりの苦労だった。登りついた頂上部は主曲輪という雰囲気だった。帰宅後に調べると、やはり戦国期に作られた山城の一つだった。平坦地の間の急斜面は切岸のようなものだろうか。下りは大変だろうからとザックから細引きを取り出して、急斜面の下降に備える。左手の生長の家の方の急斜面を避けて真北の方角に下りる。前回に登りついた最下部の平坦地にくると、すぐ下に宇治川が見えて安心する。ここまで細引きを使うことなく下りて来たので、最後だけでも使おうかと考えたが、結局使わない方が楽だった。登りはかなり遠回りをして45分、下りはほぼロスなしで25分かかった。他の人の記録では、登りが15分程度なのでかなり遅い。しかし、懸案だった山に登ることができ、大峰山の失敗を十分補うことができた一日となった。喜撰橋から大吉山(仏徳山)や朝日山を、朝霧橋からすぐ近くの槇ノ尾山や下流方向はるか遠くの愛宕山を眺めながら京阪宇治駅に戻った。
生長の家入口が槇ノ尾山登山口 |
急斜面の間にある平坦地 |
槇ノ尾山山頂 |
宇治川が見えてゴールが近い |
朝霧橋から上流方向に槇の尾山 |
下流方向遠方は愛宕山 |