2024. 03. 28 海見山、栢野山
三田近辺の山も大体これで一段落。前回、立ち寄れなかった海見山が主目的だが、ついでに近くの栢野山(かやのやま)にも登った。海見山が地形図にも名前があり、以前から気になっていたのだが、栢野山の方はどこにも名前が出てこないので知らなかった。この方が60bも高いし、今回でもより印象に残ったというのに不遇の山であることは、城ヶ岡と金毘羅山の関係に似ている。
同行: 単独
コースタイム:
0910 草野駅、0930 古森(こうもり)登山口、1015-20 地蔵峠、1036-53 海見山(519b)、1105 地蔵峠、1125 破線路を目指して沢に入る、1148 水平道に戻る、1158-25 裏山の池、1243-47 栢野山(573b)、1305 裏山の池、1320 沢の入口、1329 地蔵峠、1357 登山口、1418-29 草野駅
草野駅から国道176号を北に進む。遠くに白髭山、松尾山が見え、左手には虚空蔵山の連なりの北の末端にある大谷山、山上山が大きい。古森で舞鶴若狭道の下をくぐり登山道へと進む。とくに標識はないが、よい道だ。10分ほどして、栢野山への破線路との分岐があり、そこに初めて海見山、柏野山の札が架かっていた。ここに限らず多くの記録で「柏野山」と書かれているが、読みは皆さん「かやのやま」統一されている。誤記が蔓延しているのだろう。少し道がはっきりしない所もあるが問題なく地蔵峠に着く。ここにも、海見山、「柏野山」の案内札が架かっていた。主目的の海見山に向かってなだらかな尾根を進み頂上に着く。南側は木が生い茂り、とても海は見えない。瀬戸内海の方角には、花折山、菊水山などがあるので、木がなくても見るのは至難ではなかろうか。虚空蔵山は全く見えず、西北西方向も樹間にかすかに見えたのは西寺山だろう。北北西に白髭山と松尾山が、そしてその右奥は黒頭峰、夏栗山らしい。
国道から大谷山、山上山 |
国道から白髭山、松尾山 |
右手の道が登山道 |
地蔵峠 |
海見山山頂 |
海見山から白髭山、松尾山 |
地蔵峠に戻り、栢野山の方へ少し登ると、崩壊寸前の小さな地蔵像が3体傾いて立っていた。地蔵峠の名前の由来だろう。地理院の地形図には道は描かれておらず、他の記録を見てもどうもはっきりしないが、ともかく三田市と丹波篠山市の市境に沿って進む。道はしっかりしている。左手から小さな沢が下りてきて、道が黒い泥で覆われている所に出た。右手には今まで歩いてきた水平道が続いており、少し進んでみたが、その道の情報は全くないので、どこに続くか不安になる。YAMAPの記録には沢の方へ入って行って右手に進んだとあり、そのまま沢を詰めれば地形図の破線にぶつかるはずなので、ともかく沢に入って行くことにする。何とかなりそうな斜面を右手に登ってYAMAPのルートを目指す。尾根の上に出ると歩きやすい斜面が東に広がっていた。気楽に進んで行き、やがて下り坂となり、しっかりした道に飛び出した。なんと先ほどの水平道に戻ったのだった。入り込んだ沢の入口のすぐそばだった。30分ほど歩いて、ほとんど前に進んでいなかったことになる。水平道を東に進むことにする。10分で裏山の池に出た。破線路は池の北側を通っているが、南東角を探ると、「柏野山」の札が目についたので、頂上に行く目途がたち、安心して池のそばで昼食をとる。
食後、YAMAPの軌跡とは違うが、札の架かっていたルートがしっかりしていたので、そちらに進む。気持ちのよい分かりやすい道を進み、20分で山頂に着く。ここにあった山名標識も「柏野山」となっていた。ここは全く展望のない所で、少し暗くなってきた。この日の午後遅くには雨との予報だったので、早々に下山する。途中で少しだけ道をはずしてしまったが、大したロスもなく裏山の池に戻る。そこから地蔵峠までは20分ちょっと。往路は1時間なので、大違いだった。この立派な道のことが、地形図や調べたいくつかのブログの記事に出ていなかったのが不思議だ。峠から古森までも雨に会うこともなかった。古森の集落の前方に、山上山と西ヶ洞山に挟まれた鞍部が、前の週に和田寺山からの帰りに越えた峠だ。左前方には、虚空蔵山の北側の500b級の峰々から山上山までの連なりが大きかった。少し急いで草野駅に向かい14:29の電車に乗ることができた。それを逃すと1時間も待たないといけなかったので助かった。
3月に入ってから、大谷山、中山、穴口山、金毘羅山、城ヶ岡、和田寺山、海見山、栢野山と続け、一段落した。いずれも、誰にも会うことにないマイナーな山々だったが、それなりの面白さをどれもが持っていた。
地蔵峠の地蔵像 |
沢に入る |
水平道へ戻る |
裏山の池 |
栢野山山頂 |
古森から山上山と西ヶ洞山 |