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2023. 06. 21  大蔵谷・屏風川二の滝



いつものようにバスを利用した手抜きルートで、気になっていた大蔵谷の下降を試みる。

 

同行単独

コースタイム

0954 附物BS、1018 六甲八多霊園入口、1030-37 ビクニ池、1050 コル、1057 大蔵山(453b)、1102-15 コル、1127 大蔵池、1217-40 林道、1247 屏風川渡渉、1313 二の滝、1350-55 渡渉地点、1418 枯木ヶ谷入口、1450-1530 屏風ヶ辻BS

神鉄の岡場駅から附物に行くバスは一日に一本だけで、屏風辻の方へ行くものは午前中にはないので、他の選択肢はない。附物からは、交通量の多い車道を避けて、クネクネ曲がりながら田舎道を楽しみ、大蔵山への林道に出る。ウグイスの声が盛んに聞こえる。六甲八多霊園の入口を通り過ぎる。ビクニ池までは、ゴロゴロ道だが、四駆なら問題なく入りこめる広幅の道だ。ビクニ池は前回に比べてスッキリした姿になっていたが、神秘的とまでは言えない。すぐ先の大蔵山への道へ右折する際に、水分補給をし、ストックを取り出す。以前には標識があったように記憶しているが、見当たらず、怪しげな道に入って行く。しばらくして谷の中を歩くようになり、やや分かりやすくなる。朱色のヒロイタケが目に入る。途中で谷を外れ、右手に登って行くとやがてコルに出る。右は黒甲山、左は赤土広場という八多小学校の子どもの書いた板がぶら下がっていた。黒甲山(大蔵山)を目指す。30pばかりの見慣れない茶色のヘビが道を横切った。山頂には、小学生のプレートが沢山架かっているが、その一つに最後の八多小卒業生という名前があった。今年の3月で廃校になった淋しさが伝わってくる。現在は、八多小と八多中が一緒になり、小中一貫の市立八多学園として生まれ変わったという。

大蔵谷は色々と難しいとの記事を読んでいたので、コルまで下りた所で、スパッツをつけ、軍手を取り出し、細引きもすぐに取り出せるように準備する。コルから谷に向かって下りて行くが、何の問題もない。赤土広場からコルに出る前に谷へ向かった人は激下りに苦労したらしいが、すんなりと大蔵池に出る。池の上に沢山のモリアオガエルの卵塊が浮かんでいた。そのあとの岩場の激下りが大変だったとのことだが、全く分からないままに屏風川に沿った林道に下り立った。川まではすぐに下りることができないので、そこの岩に腰掛けて昼食とした。目の前に大量のゴミが捨てられているのも不愉快だったが、それ以上に蚊の大群には往生した。防虫スプレーを撒いたのだがあまり効果がなく、立ったまま食事を済ませ早々に立ち去る。



ビクニ池




大蔵山(黒甲山)の小学生プレート




コルから大蔵谷へ




大蔵池に浮かぶモリアオガエルの卵



キワタの木と屏風川




林道に出た所から振り返る



この日は屏風川に沿って描かれている地形図の破線が消える辺りまで散策しようと考えていた。屏風川本谷に完全遡行をすることをT氏と話していたのだが、淵を泳いだりする年でもないし、巻き道も非常に大変らしく、極度にバランスが悪くなってきたことを考え、ほぼ諦めている。時間もあるので、さわりだけでも味わってみようという計画。破線通りに左岸に渡り、そのまま川の中を登って行く。ミヤマヨメナらしい群落が川べりに咲いていたり、この辺りでよく見かける黒い岩が川床に広がっていたりと、森閑としたよい雰囲気が続く。そのうち、かなり濡れないと先に進めないところが出てきたので、ちょっと上にあるはずの破線路にでようとした。しかし、予想通り、地図の破線路は頼りにできない。適当に上流方向に進むと、川に下りることができそうな地点が見つかったので川に戻る。しばらくするとまた深い淵に遭遇し、川岸に倒木が積み重なり抜けることが困難になる。もう少し進めば二の滝かと思ったが、諦めて右岸に渡り、もう一本の破線路を探すことにした。右岸には下流方向には進めそうになかったが上流方向は歩きやすそうだったので、もう少し進んでみた。予想通り、二の滝をかなり下に見下ろせる所に出ることができた。これ以上進むこともできたが、計画通り引き返すことにした。

そのまま右岸を歩き続けることはできず、前に登ってきた辺りでまた川床に下りる。下りながら、何度か右側を見上げながら破線路の形跡を探したが見つからない。川に沿って下るより、破線路らしき所を探すのも一興かとGPSを睨みながら上の道歩くが、踏み跡らしきものもなく、来るときに渡った渡渉点の近くになってややはっきりした踏み跡となった。同じ所で右岸に渡り、来た道を戻る。そのまま下って一の滝へ行ってみたかったが、簡単に下れないだろうと考えた。あとで調べると一の滝はそのすぐ下にあるようなので、滝口くらいまでは行けたかもしれない。林道を、大蔵谷を通り過ぎて下って行く。ピンクのリボンがあったので、左に折れ、川に向かう。枯木ヶ谷へのアプローチ道らしい。これまで二度来ているので、見覚えがある。枯木ヶ谷の合流点のすぐ上は両側から岩壁が迫っており、入り込めない。そこから引き返し、屏風辻BSに向かう。前の週と同じで、バス停に近づくころに小雨がパラついてきた。



破線路の渡渉地点




静けさに満ちた谷




ミヤマヨメナの群落



ヒロイタケ




黒い岩を流れる清流




二の滝を見下ろす




枯木ヶ谷




枯木ヶ谷合流地点から本谷の上部を



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