2023. 03. 19 焼山、西鎌倉山
以前から須磨田三山を考えていたが、最後の天神岳からの下りがしっかり把握できないので、躊躇するものがあった。その西隣の焼山、西鎌倉山が目についたので、そちらをまず登ることにした。
同行: 単独
コースタイム:
0850 JR藍本駅、0905 登山口、1015 P375b(四等三角点 岩倉)、1043-51 四辻のコル、1118 焼山分岐、1130-32 焼山(やきやま、455b)、1144 分岐点、1208-53 西鎌倉山(460b、東播線136号)、1327 転換点(480+b)、1333 三差路、1400-13 東播線138号、1431 東播線139号、1418 大谷新池、1519-25 藍本駅
駅のすぐ南に酒滴神社というかなり古い歴史の神社があり、天然の霊窟から滴り落ちる酒が万病に効いたという伝説があるとのこと。かなりの階段を登る必要があったし、今も酒が滴り落ちているとも思えなかったので拝観はパスする。登山道の取付きは、分かりにくく、YAMAPを見て判断して入り込む。やがて道はスッキリとしはじめ、その後は全く問題のない一日だった。やがて、左手の藍本の町並みの上に虚空蔵山が見え始めるが、木立に遮られハッキリとは見えない。この近辺は虚空蔵山以外に知った山はないので、ゆっくりとキョロキョロしながら歩く。270bまで登った時初めて虚空蔵山の上半分が姿を見せた。その下には藍本駅の跨線橋が見えていた。そのすぐ後、やっと右側の展望が得られた。やはり木立の間に何とか見えるという具合だったが、天神岳、茗荷谷山、遠城寺山と、少し右に離れて黒谷山が判別できた。四等三角点の岩倉では眺望は得られなかったが、少し下って行くと焼山がチラリと見えたようだった。コルまでの途中からも焼山方面が見えた。中の池上池への分岐となるコルに着く。7年前のレポートには迷いやすいとあったが、全くそのようなことはなく、随分手入れが進んでいるようだった。コルで少しだけ右手に下りて行くと池の水色が見えたような気がした。少し休んでから登りにかかる。T字路を右に進み焼山を目指す。左手に大きな景観が広がるが、なかなか西鎌倉山の鉄塔が見えない。焼山に近づいたところで一瞬だけその姿を見ることができた。背後に見えている広い施設はアイランドゴルフ場だろう。その右手は奥山(580b)。焼山頂上からは、西鎌倉山は見えない代わりに、枯れ枝の隙間から虚空蔵山が望めた。三差路に戻る途中でもう一度西鎌倉山を確認しようと考えていたが、足元に注意が集中していたためか、見落としてしまった。いずれにせよ、なかなか簡単には姿を見せない西鎌倉山だった。三差路から西鎌倉山に向かう途中からも、鉄塔は見えない。頂上近くの少し開けたところでやっと東播線136号の白い鉄塔が姿を現わした。頂上について、念のため東播線136号の名札を見ておこうと回ったが、高低差のある4本の脚のうち、一番遠くて低い所に架かっていたので、一周するのに10分近く費やした。そのあと、春の陽気のもと、昼食をとる。
武庫川 |
虚空蔵山 |
須磨田三山 |
四等三角点岩倉 |
四辻の鞍部から焼山へ |
焼山を望む |
西鎌倉山の鉄塔 |
焼山山頂から虚空蔵山 |
西鎌倉山が近づく |
西鎌倉山の山頂標識 |
食後、北に向かって急坂を下り、登り返して、転換点で西に方向を変える。この日の目的は焼山と西鎌倉山だったが、この転換点の高さは480bを越えており、焼山や西鎌倉山より高いのに無名であるのが面白い。それだけあって、登りはトラロープが何本も架かっている急坂だった。そのあとはおおむね下りとなる。急にくしゃみや鼻水が出るなと思ったら、案の定スギやヒノキがあった。それほどの規模でなく、そこ以外はすべて穏やかな疎林の中の山道だったのがよかった。これまで頻繁にあった目印が極端に少なくなる。遠くの赤い目印が目に入ったが、近づくとツバキの花だった。この日の山中で見た花は何輪かのツバキだけだったが、そのうちの一つ。YAMAPを見ながら、東播線138号に達する。鹿の角が落ちていた。ここからは、多少の展望が開けた。西に虚空蔵山、東に西鎌倉山、木立の隙間から焼山、六甲山などが望まれた。ここから見る西鎌倉山の鉄塔も空の色と一体になっていて、透明人間が立っているようで、大変見つけにくかった。非常に人見知りする山という印象だった。その後、東播線139号を経て、大谷新池に出る。サクラの花が咲いていた。駅までのコースタイムを調べると、30分に一本の快速に乗れそうなので急ぎ足で駅に向かう。
この日の最高点で西に方向転換 |
転換点からリボンやテープがなくなる |
東播線138号鉄塔から虚空蔵山 |
東播線138号から西鎌倉山の消え入るような鉄塔 |
大谷新池 |
武庫川から海見山 |