トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ



2023. 01. 11  竜門岳



2018年に音羽三山を縦走し、できれば竜門岳もと考えていたが、とても無理だった。2019年に、不動滝=大峠=竜門岳=細峠=竜在峠=談山神社を計画した。近鉄桜井駅からJR駅を越えてBSまで3分の時間しかなく、急いで走ったがバスが出てしまった。急遽、別の案を探り、巻向山に転進した。その後、大和上市駅から山口までバスに乗れば、乗り継ぎの苦労をせずに南側から登られることを知り、計画を温めていたが、そのままになっていた。12月に鳥見山に行き、見晴台から竜門岳が音羽三山と並んでどっしりとした姿を見せてくれたので、再度挑戦しようと計画。バスの時刻を調べると、定期バスの便がなくなりデマンドバスに変更されていた。今回はそれを使って山口神社の前まで送って貰った。

 

同行単独

コースタイム

1006 山口神社BS、1027-47 竜門滝、1050-59 休憩、1145 沢の合流点で尾根へ、1203-35 小広場で昼食、1305-08 竜門岳(904b)、1328-40 南大和線104付近、1400 三津峠、1404 Y分岐を左へ、1424 破線道に合流、1435 細峠分岐、1440 P303、1507-09 大峠、1540 針道、1602 不動滝、1614-1643 百市BS

吉野山口神社の鳥居をくぐり、境内を参観したのち、立派なスギ並木の中を登って行く。竜門滝の案内板を通り過ぎたが滝が見えない。引き返して沢に下りて行くと2段になった滝の全景が見えた。滝は姿かたちが大切といつも思うが、この滝はその点で申し分なかった。引き返して龍門寺塔跡の案内の所で水分とエネルギーを補給する。その後も沢に沿って気持ちのよいスギ林の中を進む。600bまで登った所で沢は2つに分かれ、道はその間の尾根を登るようになる。沢音ともお別れだ。12時近くになると上の方に青い空が少しずつ見えるようになる。小さな広場のようなものがあったので昼食とする。食事ができそうな場所はそれまでなかったので、ちょうどよかった。



吉野山口神社




スギ並木の林道




竜門滝




700b付近の小広場


そのあとの登り道でも、見事なスギの林が続く。うしろから射してくる太陽の光を受けて林立するスギの幹が白く光って見えて思わず感嘆の声が出る。たまにヒノキも混じっている。帰宅後に調べると吉野スギは日本三大人工美林の一つ(あとは天竜スギ、尾鷲のヒノキ。天然美林は秋田スギ、青森ヒバ、木曽ヒノキ)とのことで納得する。頂上に近くなるとチラホラと残雪が目につくようになる。北斜面に下りるときは凍結しているかと心配になる。冬山に来ているという実感がなかったが、そう言えば1月だと気が付く。頂上は小さな祠と山名表示板があるだけで、眺望はなく、早々に下りはじめる。

案じていた通り、薄氷が張った下り坂はかなり歩きにくい。北に向かっていた道が北西に向きを変えると氷はなくなり歩きやすくなる。やがて鉄塔群がある開けた地点に出る。2本の鉄塔は上に反射板を設置したもので、目的はよく分からない。その少し先にまた2本の鉄塔があった。そのうちの一つは送電鉄塔で南大和線104号、もう一つは反射板だった。西の方角には、城ヶ峰の先に金剛山と葛城山が青空をバックに並んでおり、その右手には二上山まで見えていた。北側には熊ヶ岳が大峠の周辺の800級のピークをしたがえている。経ヶ塚山、音羽山は熊ヶ岳のうしろに隠れているらしい。それを越えると三津峠で、三津に下る登山道があるが、そのあとをよく調べていないので直進する。




見事な吉野スギの密林




竜門山山頂




反射板




南大和線送電鉄塔(左)と反射板(右)
後方に熊ヶ岳



送電鉄塔から金剛山、葛城山、二上山




三津峠


すぐにY分岐となる。直進すると宇陀市と吉野町の境界で地形図に破線で書かれている尾根道なので、それが順路かと思うが、左手の巻き道の方にはリボンが二つも架かっているのに、尾根道にはなんの印もないので、左手に進む。ここを歩いた人のレポートを2つ読んだが、二人とも大変な道だと書かれていた通り、急斜面のヘツリなどがあり、大変だった。たまにリボンがあるので、登山道と分かるが、そうでなければ引き返したくなるくらいだった。20分で尾根道と合流した。尾根道を振り返るとしっかりとした普通の道だった。歩いてきた出口にはなんの印もなかったので、北側から来た人は尾根に入って行くに違いない。尾根の途中でとんでもない難所でもあるのだろうか。すぐに、細峠分岐に着く。簡単に鹿路に出られるのならここから下りてもよいと考えたが、予定通り、以前に歩いた大峠から不動滝のコースに向かう。いくつものピークを越えて大峠に着く。送電鉄塔のところから大峠まで、10ほどのピークを辿ってきた。鳥見山から眺めたときに、音羽山と竜門岳がはっきりしているのにその間のギザギザを同定するのが難しかったのも無理はない。

女坂傳稱地という石碑と小さな祠のある大峠は4方向から道が集まる要所。北西方向への道を下ると、10分ほどでコンクリートで固められた林道に出る。ここもかなりへばり付いた薄氷があり、慎重に足を進める。前に来たときは、木材を運ぶヘリコプターの音がうるさかったのを覚えている。不動滝に出る前に、近くに大きな神社があるわけでもないのに谷を跨いで長いしめ縄が架かっていたのが珍しかった。バスの時間まで40分もあり、じっと待つのも寒いので、百市BSまで歩いた。もう一駅歩くと音羽山登山のときに下車した下居BSとなるが、バスに追い越されるかもしれない微妙なタイミングだったので、無理しないで百市で待つことにした。



ここから出てきて破線の道に合流




P302




大峠




長いしめなわ




不動滝




滝不動



トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ