2022. 12. 15 鳥見山・貝ヶ平山・香酔山
最近、滋賀県の山を歩くことが多かったので、久しぶりに奈良県に行くことにした。榛原駅には台高山脈を歩いていた時になんどか来ているが、町を歩くのは初めて。本格的な冬になってきたので、この日はシャツ2枚とゴアのウィンドブレーカーの間にセーターまで着こんできた。
同行: 単独
コースタイム:
0828-38 榛原駅、0901-06 419bの登山口、0912 春日宮天皇妃陵入口、0934-36 展望台、0945 勾玉池、0958-1006 見晴台、1036 鳥見山(734b)、1109 王立(とうだち)分岐、1132-1207 貝ヶ平山(822b)、1220 沢の手前で引き返す、1235 貝ヶ平山、1247 香酔山分岐、1258 王立分岐、1355 舗装路へ、1407-11 青龍寺、1424 王立橋、1512-16 榛原駅
榛原駅から車道と山道が分かれる419bの登山口まで20分ほど歩く。町中もかなりの坂になっていて、100b以上も高度を稼ぐ。これだけ登ってやっと体が温まってきたので、いつものようにシャツ2枚になる。登山口にあった温度計は−1℃を示していた。
ヒノキの林の中を登って行くと右手に展望台があるというので立ち寄った。鋼鉄製の赤い色は周りとマッチしていないが、上からの展望はなかなかのものだった。東の住塚山から、高見山、池木屋山、伊那佐山、南西方向の竜門岳までの山々が競演していた。鳥見神社、勾玉池などの鳥見山公園はモミジの名所らしく、地面にモミジの枯葉が敷き詰められていた。そこを通り抜けると2番目の見晴台があった。ここは下のものよりさらに広い視野の眺望が得られ、金剛山なども見えていた。詳細は展望頁に載せた。風が強くて指先が痺れはじめ長居できなかった。貝ヶ平山への標識に従って登り始めたところで、手袋をはく。鳥見山はまだまだ先である。鳥見山の頂上には、公園にあった色々な見どころもなく、山名表示板があっただけなので、素通りする。
鳥見山公園に入った所の展望台 |
伊那佐山の奥に台高山脈 |
鳥見山公園の勾玉池 |
鳥見山公園を出るところの展望台 |
住塚山、三郎岳、高見山、伊那佐山 |
鳥見山頂上 |
そのあとかなりの下りとなるが、方向が違っているような錯覚に陥り、なんどもYAMAPで確かめる。一度だけ先に聳えるピークがチラリと見え、貝ヶ平山だろうと思ったが、随分と距離があるなという印象だった。80bほど下ってコルに着く。あと150bばかりの登りだ。帰りに使うかもしれない青龍寺への分岐に気を配って歩く。沢山のテープが巻いてある所で、それほど気を使うことなく歩けそうだったので一安心する。ところが、貝ヶ平山の手前にあるはずの香酔山への分岐を見逃してしまい、貝ヶ平山に着いてしまう。風下の笹の上に陣取って昼食を食べながら、午後の行動を考える。香酔山から先は大変そうなので、季節と年齢を考え、行くにしても香酔山までと決める。頂上手前のルートを見つけられなかったが、頂上からも直接下りて行く道がありそう。「道は荒れている」という手書きの注意書きがあったが、荒れているからには道はあるのだろうと考え、食事を終えてから下りはじめる。するとかなりの赤リボンがぶら下がっており、踏み跡もほぼ問題ない。しかし、13分ほどして突然踏み跡は見えなくなり、リボンもなくなる。かなりの急斜面の下に沢が見え、そこが二つの山のコルであることは間違いないが、リボンも見えず、沢からここまで引き返すにはかなりのきつい登りになるので潔く諦める。
頂上まで登り返し、下って行くと香酔山への分岐が見つかった。ここにもかなりのテープが巻かれていたのに、登りで見つけなかったのは失敗だった。少し入り込むと、頂上からの踏み跡よりはるかにしっかりした道があったので、ここからなら香酔山まで行けたに違いないが、早目の帰宅を家人から要請されているので諦める。その後の青龍寺への道も確かな情報がないので、少し心配だったためもある。青龍寺への道は非常にしっかりしていた。途中で、香酔山と額井岳が見えるところがあった。香酔山を見たのはここだけで、貝ヶ平山はとうとう見る機会がなかった。そのあと、地形図には破線ルートが3本書かれているが、道は左端と中央の破線の間に作られており、ヒノキの多い尾根をどんどんと下っていく。道路が下に見えるようになった最後は不明瞭になったが、石が積まれたそれほど高くない法面から舗装道に飛び降りて終わりとなる。里山の風景を楽しみながら青龍寺に立ち寄り、王立橋から榛原駅まで県道を歩く。町中の鳥見通りで振り返ると鳥見山らしきピークが見えていた。
貝ヶ平山頂上 |
青龍寺への分岐 |
香酔山 |
額井岳 |
青龍寺 |
王立橋から音羽三山 |