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2022. 10. 18  矢筈ヶ岳・太神山



前に笹間ヶ岳に登ったとき、できればと考えていた矢筈ヶ岳には行けなかった。今回、太神山と組み合わせて湖南アルプスの中心部を歩いた。

 

同行単独

コースタイム

0910 東横団地入口BS、0935 富川道入口、1007-16 御仏河原、1023 笹間ヶ岳分岐、1121 出合峠、1136-1203 矢筈ヶ岳(562b)、1219 出合峠、1307 T字路で東海自然歩道に、1318 二尊門、1331 不動寺庫裏、1339-41 不動寺本堂、1344-46 太神山(600b)、1402-05 不動寺庫裏、1413 二尊門、1420 矢筈へのT字路の分岐、1424 泣不動、1458 不動橋、1509-11 堂山分岐・迎え不動、1525 富川道入口、1540-55 アルプス登山口BS

石山駅からの帝産バスはアルプス登山口まで行く便利のよいのがなかったので、ひとつの手前で下車。笹間ヶ岳から下りてきた富川道の取付きまで車道を歩く。緑にあふれた気持ちのよい道を登って行く。やがて空が開けて御仏河原に出る。滑りやすい岩が連続しており、見ごたえのある景観だ。前回は下ったので少し手古摺った記憶があるが、今回は登りだし、濡れていないのでほとんど問題ない。2段になっており、下から上まで抜けるのに10分程度かかった。それが終わると、笹間ヶ岳から下りてきたY字路となる。前回、目に焼き付けておいたので、はっきり見覚えがあった。

左手の怪しげな道に進むとすぐにちゃんとした山道となった。一休みしてカロリーと水分を補給する。390bの三差路辺りには石垣がいくつもあり、写真を撮ろうとしたら、スマホの電池が4%という警告がでる。電池消耗速度は半端でない。少し前からそのような傾向があったので、ポケットチャージャーを2個持ってきていたので充電しながら使い続ける。矢筈ヶ岳の北側の三差路まで穏やかな登りだったが、そこから矢筈ヶ岳の山頂まではかなりの急坂で、手で木や岩を掴みながら登る。山頂の手前で琵琶湖や蓬莱山方面が眺められるところがあったが、立木の間なので見ごたえはなかった。登りついたところが山頂かと思ったが、もう少し進まねばならなかった。山頂からの展望はない。ちょうどよい時間だったので昼食とする。




富川道の御仏河原




矢筈ヶ岳山頂


引き返して出合峠まで急坂を下る。登りとほぼ同じ時間が必要だった。最近はこのような下りで手間取ることが多くなった。以前ならなんの苦労もしなかったのに、今では一歩一歩探りながら下りるという状態。峠に下り立ち、正面の道に進む。若い松が両側に並ぶ奇妙な道や美しい疎林を楽しむ。すぐ下の草むらで鹿が逃げて行った。こんなところで鹿に出会うとは思いもかけなかった。小さな沢を越えてしばらくすると東海自然歩道に出る。右折して不動寺に向かう。二尊門という二体の石仏がある入口に着く。不動明王の従者である八大童子のうちの二人とのことだが、愛らしい姿。ここで境内に入ったのだが、そのあと不動寺庫裏まではかなりの山道を歩く。琵琶湖や比叡がチラリと見える所もあった。庫裏を過ぎて不動明王が立っている広場を過ぎると延々と急勾配の階段が待っていた。全部で183段らしいが、その段差が大きく、手すりを掴みながらの登りとなる。登りきると巨岩のそばに本堂がある。国の重要文化財らしいが、素人にはその値打ちは分からない。中に入ってお賽銭を入れ、合掌する。そこからさらに階段を登って山頂となる。奥の院の小さな祠があるが、山頂そのものは手書きの小さな山名表示板があるだけで、ここも展望はない。戻って、庫裏のベンチで一休みし、来た道を引き返す。この寺は、円珍によって室町時代に開かれた歴史あるものなので値打ちがあることは間違いないが、建物、石像、迎不動など、それぞれに特徴があったものの、大いに感心するようなものはなかった。




二尊門




不動明王の従者の一人




不動寺庫裏




不動寺本堂の横の巨岩




太神山山頂




山頂にある奥の院


矢筈ヶ岳への分岐を過ぎた所に泣不動という石仏があった。尾根状のなだらかな道が続いたあと、花崗岩のゴツゴツしたジグザグ状の坂を下ると天神川に出る。このあたりは松茸の林らしく、立入禁止の看板や延々と張り巡らされたテープが煩わしい。この日、唯一のハイカーとすれ違う。不動橋を渡り、ゲートが現れると車道となる。鎧ダム・堂山への入口という標識が立っていた。川底を覗き込むと、川の中に大きな石が並んでおり、そこを伝って右岸に渡るらしい。右岸には階段状の道がついていたので多分そうだろう。すぐそのあとに迎不動という社があり、不動さんの隣に円珍さんの像が並んでいた。そのあとは川の流れを右に見ながら淡々と下るだけ。河原にテントを張り、バーベキューを楽しむ人たちがいた。富川道の入口で時間をチェックすると、1時間に1本のバスの時間にちょうど良さそうなので少し早足にしてバス停に行く。15分前に着いた。

スタートからゴールまで6h30m(YAMAPは5h10m)。7月の2度の山行は2時間以内、8月〜10月は5〜6時間だったので、徐々に長く歩けるようになってきたようだ。




泣不動




比叡山方面の展望




堂山の取付き点




迎え不動



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