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2020. 10. 13  十三石山・寺山・城山・船 



京都北山の低山群を巡る。

 

同行単独

コースタイム

0905 西賀茂車庫前BS、0945 山幸橋(北山55)、0947 北山56、0953 北山57、0957 北山58、1018 盗人谷、破線路分岐(北山59)、1039 北山61、1055 小峠(北山62)、1104-21 展望台、1123 氷室分岐、1127-29 四辻(西:寺山、北:十三石山、東:二の橋)、1139 満樹峠、1203-46 十三石山、1311 満樹峠、1321 四辻、1334 寺山山頂、1341 崖をよじ下る、1353 林道に出る、1407 氷室(北山65)、1427 城山へ、1432 城山山頂、1448 同じところに下山、1454 秋葉山へのショートカットへ、1507 京見峠からの道と合流、1519 秋葉山下の六地蔵、1528 四辻、1542 船山山頂、1547-53 火床の先端、1607 林道に出る、1609 京都GCを横切る、1620 西賀茂車庫BS

この辺りを歩く多くの人がスタート地点としておられる西賀茂車庫から出発する。好天との予報だったが、前方に黒い雲が見えたと思っていたら、山幸橋の近くになって小糠雨がちらついてきた。山幸橋から少し先に京都一周トレイル北山56のポストがあり、そこから山道となる。雨はすぐ上がり、日も差しはじめた。北山57と58の前後で開けた畑のような所を少しだけ歩く。すぐに北山杉の斜面の下に盗人谷をのぞむ歩きやすい道が続くようになる。もちろん京都の山なので、倒木もあちこちで見られるが、さほどの苦労にはならない。京都一周トレイル北山西部案内図というやや雑な地図が書かれた看板がある北山59は、満樹峠からの沢、小峠からの沢、城山付近を源とする沢が合流する地点であり、さらには寺山近くの四辻に続く尾根道も歩かれているはずだが、北山トレイルの標識には小峠への道以外には点線の表示もない。左岸の尾根を見上げてみたが、取り付く島もない急斜面だった。立派な橋で右岸に戻った後はよい道となり小峠に着く。2時間近く歩いたので、そこで一休みかと考えていたが、展望台がすぐ上にあるとの標識が目に入り、休憩を後まわしにする。なんとなく西側の展望が得られるのかなと考えていたが、比叡山方面と京都市街の展望台だった。京都市東北部クリーンセンターの先に水井山、それから南に横高山、比叡山から音羽山の方まで明瞭に見えていた。背後の山々も見えていたので、帰宅後に写真で検討する。

先に進むと四辻になる。西は寺山方面だが、枯木が置かれ小さなバリケードのようになっている。北は十三石山、東にも立派な道があり、小さな赤プレートに二の橋方面と書かれていた。このような道が沢まで続いているのだろうか。続いて満樹峠となる。最初、ここが満樹峠かどうかわからず、十三石山への取付き点も定かでなかったが、少し右手に満樹峠という小さなプレートがあった。東の方に谷間が延びていたが、北山59に出るのであろう。満樹峠から頂上までは25分ほどだったが、高低差は80bしかないのでほとんど平地を歩いている感じだった。朱色のヒイロタケ、白く大きなオオシロカラカサタケと思われるキノコを見た。この日はクモの巣や蚊に悩まされることがなかった。十三石山の頂上は木に囲まれて展望はなかったが、腰を下ろして昼食とする。




京都一周トレイルに入る


 


広々とした畑


 


北山杉の斜面の下に盗人谷




北山59にあった京都トレイルの説明板




展望台から水井山、横高山、比叡山


 


満樹峠


 


 オオシロカラカサタケ




十三石山山頂

 


小峠まで戻らず、寺山に寄ってから氷室に出ることを考えていた。P486の近くで、昭文社の地図では隙間がないが、地理院地図では破線と林道の実線が微妙に離れており、そこをつないだという記録も見つからなかった。入口の枯木のバリケードも気になったが道が不明瞭なら寺山から引き返せばよいと入って行く。立派な踏み跡だった。寺山の頂上は緑に囲まれた広場状になっており、これで水さえあれば、神崎川や屏風川の流域に負けない最高のテント場になるだろう。頂上の西側の踏み跡もまったく問題がない。二つの道が接する辺りで下を覗き込むが、予想通り誰かが歩いた形跡は全くない。大した落差はないので、細引きに頼って下りる必要もなさそうだ。一応手袋だけは着けて下り、南東方向に延びている沢に沿って下りて行く。しばらくすると左手に広い窪み、右手にトラバース道のような分かりにくい所に出たので、GPSでチェックすると、進むべき道は右手の崖の上であることが分かった。最初に下りたところまで戻り、西側の尾根によじ登るとはたして林道が見つかった。下に氷室の集落を見ながら気楽に下りて行く。早めに全行程をこなすため、氷室跡や氷室神社はスキップして城山に向かう。どこが城山の取付き点か分からないまま、車道を南側までまわりこみ、やっと歩けそうな踏み跡を見つけて登り始める。道は不明瞭で、どんどん北側まで回り込んでいった。見切りをつけて高みを目指すと城山という山名板が見つかった。城山というからもっと歩かれているのかと思っていた。下り道も判らない。南に下りて車道に出ればよいのだろうと下りはじめると、なんとなく先ほど登ってきたところを歩いているよう。そのうち、踏み跡を外したようで、藪漕ぎとなるが、下にガードレールが見えるのでそれを目指す。しかし、法面が高く、とても下りられない。どんどんと左にトラバースすると先ほど入った地点に辿り着いた。

京見峠にも関心があったが、時間の節約のため、ショートカットの道に入って行く。これは立派な道だった。平坦な道を進み続けるとやがて京見峠からの道と合流した。こんな所にも何の目印もない。秋葉山にも登るつもりでいたが、稜線へ入って行く分岐を見過ごし、北側を巻いていく道を歩き続けることになった。P376も三角形の岩も見ることができず、六地蔵を見ただけだった。その後いくつかの分岐で道を確認しながら船山を目指す。船山の取付き点にはテープはあったが案内はない。下手したら立派な山道を直進してしまいかねない。とにかく上に登らないと船山には行けないと、かなりの急斜面を登って行く。地図で見ると全く急傾斜でないので不思議な感じだった。船山の頂上にはさすがにやたらとプレートがぶら下がっていた。火床の方からは下山できないという情報もあるが、折角だから火床の一部だけでも見たいと下って行く。舟の帆先の部分に着くと、京都市街地の大きな景色が広がっていた。京都市中から五山の送り火を見ることができるのだから当然のことだ。ところで、入口に「船山は神聖な私有地で、立ち入りを全面禁止します」という舟形萬燈篭保存会名のお知らせが立っていた。ここから下りるとゴルフ場を横切るので、禁止されているのかと予想していたが、ゴルフ場ではなく火床の部分への立ち入りを禁止しているらしい。その横の登山道を下りるのは問題ないのかと、頂上へ引き返すのをやめて、ゴルフ場へ下りて行く。ところが、ゴルフ場近くの林道に出たときにもおなじお知らせがあり、今来た道も歩くのも禁止されていることが分かった。「警察への通報」の対象にならないうちにと退散した。しかし、分かりにくい「お知らせ」だ。これを素直に読めば、船山そのものにも登ってはいけないことになる。ゴルフ場の一部を横切るが、とくに遠慮せずとも歩けるようになっていた。街中に出てスマホの電池が切れてしまったが、無事に西賀茂車庫に着いた。しかし、目の前で予定していた37系統のバスが出てしまった。





寺山山頂の美景


 


断崖から下りてこの窪みを下りて行く


 


林道から氷室の先に城山




城山山頂




この先を左に入り秋葉山へ




船山山頂




 火床から京都市街を




ゴルフ場を横切って市街地へ

 




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