2020. 04. 16 道畔谷北尾根・荒地山・奥高座谷右俣
コロナウイルスのおかげで兵庫県でも外出自粛を要請されている。3密を避けて山の中なら問題ないだろうと、交通機関を使わないですむ荒地山に出掛ける。お気に入りの道畔谷北尾根・奥高座谷右俣を結ぶことにした。
同行: 単独
コースタイム:
0905 山芦屋公園、0918 城山分)、0927 旧右岸道と合流、0953 陽明水、1002 宝泉水、1013-26 道畔谷北尾根入口、1102 小さなテラス、1109 三角岩の展望台、1113 扇岩、1135 芦屋ゲート分岐、1141 岩梯子分岐、1145 荒地山山頂、1154-1242 プロペラ岩上部、1254-1307 プロペラ入口、1319-32 昼寝岩、1337 テーブル状の大岩、1356 奥高座滝上、1403 キャッスルウォール、1408-16 高座谷、1421 荒地山第二堰堤(正)、1446 高座滝、1503 山芦屋公園
山芦屋公園に駐輪して歩きはじめる。今年はサクラが長持ちしていて、未だに満開近いのも残っていて嬉しい。ちょっと寄り道して旭塚古墳に寄って行く。ここの住宅地では、家の境界と道路の間に50pばかりの花壇を造っていて、シランをはじめとする色とりどりの花が咲き誇っている。まさに春爛漫といった明るさだ。右岸道の山道に入って行くとコバノミツバツツジがあちこちに群生しており、新緑とうまく調和している。鷹尾山の鉄塔への巡視路が立派な道になり、真新しいロープが張ってあった。登山道として認知されたのだろうか。とにかく、山の様子は刻々と変化している。スミレが点々と咲いており、ジージージージージーという鳥のさえずりがつづく。陽明水、宝泉水、道畔谷砂防ダムを経て道畔谷北尾根入口に着く。下界の展望がすばらしいので、いつものようにここで一休みする。カロリーと水分を補給し、頭に手ぬぐいを巻き、ストックを取り出す。ついでに以前ここで紛失した補聴器を探すが、もちろんあるはずがない。
手を使って岩を登り、石が敷き詰められた道を登って行く。ここもミツバツツジが多く、ツツジのトンネルをくぐって行くといった所もあった。ヤマザクラの花びらが沢山落ちているのも風情がある。ひとしきり林の中の道を歩き、岩場をこなすと、小さなテラスと呼ばれている大展望のスポットに着く。芦屋川の対岸の尾根筋の先にかすんではいるが、梅田近辺のビル街が見え、正面には芦屋を中心にした市街地が、そして城山尾根の先には六甲アイランドが見える。城山尾根の370bにある新神戸線の鉄塔はもうかなり低くなっている。ツツジを前に、腰をくねらせたような細い松の木がここの主人公だ。妖艶といいたい所だが、それにしてはあまりにもか細い。すぐに三角岩のある展望台に出る。そこから少し進んで右手に寄り道すると扇岩。ここは東側の好展望台となっている。新緑の中にヤマザクラが点々と彩る芦屋川沿いに芦有道路が見えており、八幡谷の第一堰堤も見える。左に目をやると奥池南町の住宅街の先に大平山の鉄塔が確認できた。引き返して林の中の不明瞭な踏み跡を辿る。ウグイスの声が心地よい。ここは以前にもウロウロしたところだ。芦屋ゲート分岐、岩梯子分岐を経て荒地山山頂に着く。外出自粛とはいえ、さすがに山頂には3人のハイカーがおられた。食事は眺めのよいプロペラ岩の上部でとることにし、山頂は素通りする。
道畔谷北尾根の入口からの展望 |
休憩用の椅子? |
コバノミツバツツジのトンネル |
小さなテラス |
三角岩のテラス |
東のテラスから扇岩 |
東のテラスから奥池南町の先に大平山(ズーム) |
閑散とした荒地山 |
プロペラ岩の上部で、キャップロックなどを眺め、花を愛で、食事をとる。食後もリンゴを頬張り、ゆったりと過ごす。キャップロックの左手にも大きな岩があるが、それが前回に下りてきたときに立ち寄った岩らしいと見当をつける。沢に下りたところで左岸に大岩が目に入ったので急な岩の道を上がってみた。前回探索したのと同じ所だった。キャップロックではなく、その北側の岩であることか確かめられた。その後、沢の中を歩かずに登山道で下山を始める。左手を注意していると、キャップロックが見つかった。ここから見たのは初めてだ。沢の中を歩いていると目につかない。近くまで行けそうだったが、やめておく。10分ほど下って行くと、表面が平らな大きい岩があった。これも沢の中を歩いていると目に入らなかったようで、記憶にない。気持ちよさそうだったので、昼寝でもしようと登ったが、やや傾斜しており、寝ぼけて転げ落ちるとかなり危ないので、おちつかず、早々に切り上げた。出発して振り返るとその岩は大きな逆三角形をしていた。しかし、以前に登った時にはこのような岩を見たという記憶も記録もない。少し進むと、表面に落ち葉が溜まっている平らな大岩があった。これはよく覚えている。周りの様子は少し違うようだ。いくつもの大きな台風が来たので、4年間で大きな変化があったのかもしれない。奥高座滝は滝口まで行って下を覗くが、滝横を下りるのはやめてキャッスルウォールに向かう。この辺りで親子連れに会う、職場や学校が休みでこのような楽しみ方をしているのだろう。高座谷に下りて清流でリフレッシュする。そのような季節になったのだ。沢の音や鳥の声をしばし楽しむ。荒地山第二堰堤、荒地のあとはずっと左岸の道を歩いた。かなり分かりにくいが、もうすっかり慣れてきた。高座滝を経て、山芦屋公園まで歩く。
プロペラ岩のてっぺんで昼食 |
プロペラ岩の上からキャップロック(ズーム) |
コバノミツバツツジ |
昼寝を試みた大岩 |
下から振り返ると確かにかなり傾いていた |
落ち葉の溜まったテーブル状の大岩 |
瑞々しいシダの群落 |
奥高座滝(右俣)の上から谷を見下ろす |