2020. 01. 14 屏風川右俣谷A沢・枯木ヶ谷池
南尾根を下りて、枯木ヶ谷を遡るコースが面白そうなので、暖かくなったら行くことにしているが、その中で不鮮明なポイントがいくつかあるので、予備調査。屏風川右俣A沢の記録がウェブサイトに見つからないので、少し身構えて行ったが全く問題はなかった。
同行: 単独
コースタイム:
0936 大池駅、0957-1003 天下辻、1022 K甲越東道へ、1032 峠の小径へ、1040-53 右俣平、1055 右俣谷A沢北尾根取付点、1101 北尾根への破線路、1113 二股を右へ、1121-30 五辻の峠、1136 枯木ヶ谷池東端、1152 源流付近、1203-36 枯木ヶ谷池北端で昼食、1243 北方道へ、1256 五辻から枯木ヶ尾根方面へ、1307 枯木ヶ尾根と北尾根への連絡路の分岐で引き返す、1314地形図にある破線の道へ、1327 北尾根への道に合流、1338 北神線48、1344 北神線49、1405 北尾根取付点、1408 右俣平、1417 峠の小径から中俣谷へ、1431 二条の滝、1441 小滝、1458 BCDEF沢出合、1512 天下辻、1530-34 大池駅
大池駅から歩き始め、天下辻でストックを取り出し、ウィンドブレーカーを脱ぐ。時間節約のためK甲越東道経由で峠の小径へ。右俣平で大福を食べながら右俣谷A沢の合流点をチェック。ほんのチョロチョロの水量だったが、それに沿って歩き始めるとソコソコの流れとなる。北尾根取付点の三菱さんのプレートは地理院地図の破線路の少し手前にあった。一時、谷の中を歩くようになり、いよいよあまり歩かれていない秘境となるかと期待したが、全くそんなことはなく、バイクの轍跡さえしっかりとついていた。三連休の直後のためか、轍跡は真新しい。大きな二股にあった太い幹には青テープが巻かれていた。この辺りになると沢にはほとんど水が流れていない。この沢がほとんどHPなどに現れないのは、沢歩きとしての楽しみがないためかと納得した。二股は右へ進み、やがて五辻の峠に着く。南東方向には登ってきたA沢、東に北尾根からの連絡路、北に枯木ヶ尾根、北西に枯木ヶ谷池への道、南西へのしっかりした道は南方道に続く。
右俣平 |
右俣谷A沢がB沢に注ぎ込む所 |
北尾根取付点にある三菱グループの標識 |
歩きやすい道が続く |
右俣谷A沢の二股 |
二股を過ぎてもA沢は明るく広い |
五分岐の峠が近づく |
五分岐にある関電の標識(正面は北尾根方向) |
枯木ヶ谷池に下って行くと池の東端に着く。枯木ヶ谷を遡行して来たときに池の東側から回り込む可能性があるかどうかと東側の斜面を偵察するが歩けそうな所はなさそう。19年1月この池に来たときは、雨も降っていてこの辺りで引き返したことを思い出す。池の南端にあたるジメジメしたところまできたが、そのまま池の横を歩けそうになかったので、一旦北方道に出て、すぐに右手に入っていく。枯木ヶ谷の源流らしい所まで来たが、そのまま下りると池から遠ざかるし、少し危なそうなので最後まで見届けないことにする。白い取水管のようなものとピンクのリボンがあった。下から来た時にはそれを目印にして池の方によじ登ればよさそうだ。やや危険な崖をよじ登り、池の近くに辿り着くと、しっかりした踏み跡があった。地理院地図には池の北端から川が流れ始めているように書かれているが、そのような気配はない。時間もよいので、幻の川の真上で昼食とする。静寂そのものの池に映った淡い緑の林と濃緑の杉の森の影に見とれる。薄い雲に覆われた太陽のボンヤリした姿が池に映っている。絵心があれば、よい作品ができるのに。
食後は、来たときの危険な道を避けて北方道に引き返し、五辻に戻る。そこから北に向かって枯木ヶ尾根方面へすすみ、枯木ヶ尾根と北尾根への連絡路の分岐点を確認した後、引き返す。北尾根の南部に戻るのに、五辻に戻らず、地理院地図に書かれている破線の道へ入っていく。想像通り、踏み跡はほとんどない。地理院地図の破線は往々にして頼りにならない。しかし、ほぼ破線に沿って進み、北尾根への道に合流する。北尾根に出るとそのすぐ北に北神線48、少し南に進むと北神線49の鉄塔があった。しばらくして、破線の道かなと思われる踏み跡が右側に下りて行ったが、無難な三菱ルートをとる。ジグザグになっていたが、それでもかなりの傾斜だった。右俣谷A沢に下り立つと右俣平はすぐだった。いつもは一息入れるこの場所も休まずに素通りした。
枯木ヶ池への下り道 |
枯木ヶ池が見えてくる |
枯木ヶ谷源流 |
枯木ヶ谷池の南端で |
左に直進すると枯木ヶ尾根、右に進めば北尾根に出る |
北神線49号から中尾根にある50号の鉄塔を望む |
時間もあるので、中俣谷は沢を詰めることにする。二条の滝、小さな小滝、バイクの残骸、BCDEF沢出合を通り過ぎて天下辻に着く。峠の小径から55分かかったが、東道を歩いた往路のほぼ倍の時間を要した。天下辻を素通りしたのも、おそらく初めて。結局、昼食から駅まで3時間を歩き続けたことになる。正面に古寺山を眺めながら集落に下りる。神鉄の電車はいつも1-2分の差で乗り遅れるので、スマホで時刻表をチェックする。間に合いそうなので急ぎ足で駅に向かう。この日も、天保池のときと同様、誰にも会わない一日だった。
中俣谷 |
黒い岩のなめ滝が連続する |
大きな釜に注ぐミニミニ滝 |
二条の滝 |
ガードレールの下の小滝 |
釜の中の落ち葉 |