2019. 09. 17 大船山
兵庫県のあちこちの山から目につく双耳峰の大船山に出かける。
同行: S氏
コースタイム
1037 十倉BS、1055 第3の溜池、1120 三差路、1140-1210 峠、1223-40 大船山(653b)、1255 三差路、1314 東峰(580+b)、1340-45 峠、1349 大舟寺跡、1426 民家、1439-1520 大舟寺、1528-45 大舟寺前BS
JR三田から乗ったバスを十倉で降りると双耳峰の大船山が目の前に聳えている。ただし、右側のピークは西尾根の一部で、いつも見る双耳峰ではない。3つの溜池を越えて、自然林の山道を登るようになる。たえず木陰の道で、風も吹いているので快適だ。三差路で、そのまま直進して波豆川への道を少し下ると、東峰に通じる点線が地形図にあったが、本当に道があるかどうか怪しいので、ひとまず本峰に登ってから考えることにする。そこから20分で山頂直下の峠に着く。広々とした緑の中に丸太を切った椅子などもあり、風も通り抜けていて、快適そうだったので早めの昼食とする。やはり正解で、気持ちのよいひと時を過ごす。
ロープが張り巡らされたやや急な道を10分少々登ると磐座のある頂上に着く。ガイドブックには「ほぼ360°の展望」とあったが、木が繁っているこの日はそうもいかなかった。羽束山が目の前に見え、六甲山も端から端まで見渡せたが、あとは大野山が分かった程度だった。剣尾山方向も少し見えたが狭い範囲だけだったので確定できなかった。
峠に引き返し、そのまま直進して東峰に向かう。道はないがある程度の踏まれたようなところもあり、ひどい藪こぎではなかった。勾配も本峰に比べてはるかにマイルド。やがて平らな所に登りつき、頂上はその右手にあると思われたので南に向かう。やがて最高地点に着いたと思われた所でGPSでチェックすると間違いなく頂上だった。標識はもちろんテープさえかかっていない。頂上を踏んだと自信をもって言えるのはGPSのおかげだ。下りは登りより難しい。登ってきた最短ルートをはずしているのが分かって軌道修正できたのもGPSのおかげ。登りより少し時間がかかったが、無事に峠に戻りつく。
そのあとはなにも苦労がない。やはり林の中を歩くので暑い思いをしないですんだ。空海の命名という大舟寺跡は気持ちのよい広場になっている。そばに小さな流れもあるので、寺を建てることが可能だったのだろう。修行をするにはもってこいの雰囲気と思われるが、湿気が多いためこの地を引き払って山の下に移ったという。大きなヤマザクラの木があり、花の季節に再訪したいと思った。近くに最初の町石があったが、字は読み取れなかった。しばらくすると道は広くなり参詣道であったことをうかがわせる。波豆川に出て、樹齢は300年以上の大きなカヤの木があるという大舟寺に立ち寄る。根元から3本の幹が分かれていて、樹高は20b以上の見事は大木だ。隣に鐘楼があるが、茅葺の2階建ての建物に収まっているという珍しいもの。本堂にも入らせてもらったが、穏やかな顔の聖観音像が祀られていた。本堂の裏から、大船山と右手の東峰が並んでいる姿を見ることができた。大船山の左斜面に電波塔が見えるのが目印になった。
この日は、時間を持て余してしまう予感がしたので、保冷剤で冷やした缶ビールを持ってきてバスに乗る前の時間に喉を潤した。初めての経験だったが、十分に冷たく、満足できた。
十倉から大船山 |
頂上下の峠 |
大船山山頂 |
山頂から六甲山方面 |
大舟寺跡 |
大舟寺のカヤの木 |
大舟寺の鐘楼 |
真ん中が大船山 |