2019. 05. 21 イヤガ谷東尾根
夜半に大雨が降るとの予報だったので、神戸電鉄のわずか一駅を結ぶ、無難なコースを選ぶ。単に「まるごと六甲山」の地図に書かれているコースの中で歩いていないという理由で選んだが、なかなかチャーミングな道だった。
同行: 単独
コースタイム:
0946 鵯越駅、0959 イヤガ谷川を渡渉、1018 山麓バイパスと対面、1024-37 3本の鉄塔群(兵庫線21、会陽線1、西神戸支線1)、1053-1100 兵庫線20、1110 兵庫線19、
駅からしばらく行くと、氷室神社の一画らしく、多くの墓標や祠が並んでいる。墓標の名前の多くが@@大神となっており、@@には勝一とか松吉といった個人名が書いてある。平凡な一般人が神になったらしい。祠の方は、同じサイズのものが番号をつけて並んでいて、それぞれが一つの家に属しているらしい。非常に個性のある神社と思われる。やがて神社に入って行く道と登山道が分岐する。右手の沢の方へ下りていくと、イガヤ谷川を渡ることになる。なにも問題ないが、以前に比べるとこんな石伝いの渡渉でも慎重になっている。そのうち前方に3本の鉄塔が見えてくる。鉄塔マニアとしては嬉しい。それらと出会う前に山麓バイパスを跨ぐ。水道局の施設に向かう舗装道路と別れて山道へと入って行く。すぐに、兵庫線21、会陽線1、西神戸支線1という3本の鉄塔が林立している。兵庫線以外は番号が1なので、兵庫線から新しく分岐したのであろう。これまで出会ったことのない系統なので、どのように延びているのかは分からない。ただ、兵庫線はこのあと歩く尾根の方角に延びており、兵庫線20と19があった。底辺が四角形でなく、矩形で大変どっしりとした風格を備えている。そのあとの、広葉樹の林の中の稜線歩きは大変気持ちがよい。イガヤ谷東尾根案内図というのが何度も出てきた。菊水山駅が記入されていたので、少なくとも2005年以前のものだ。
里山町の氷室神社 |
イガヤ谷川の渡渉地点 |
鉄塔群の競演 |
兵庫線十九 |
妙号岩への分岐点に、「石井ダム工事のため通り抜けできません」との表示があった。どのみち南峰から引き返す予定だったので、気にしないで入って行く。南峰に着く少し前に視界が開ける。左手に顕著な岩があった。この後で行くつもりの君影ロックガーデンらしい。その右手に鈴蘭台の市街地が広がっている。石井ダムの方も見えるが、南峰に行ってからゆっくりと眺めるつもりで、足を進める。
頂上では期待通りの大展望が得られた。北側の鈴蘭台、東の菊水山、真下の南東方向には石井ダムがあり、神鉄の鉄橋、菊水ゴルフ場の先には神戸市街地が続く。右手に頭を振ると、先ほど通過してきた兵庫線19の鉄塔。西側には高尾山の白い球体を載せた鉄塔が頭だけ覗かせていた。少し周辺を動き回ると、鈴蘭台方向に稚児ヶ墓山から花折山にかけての丹生山系がはっきりと識別でき、覗き込むと妙号岩中峰がかなり下に見えた。
左に鈴蘭台、右端が菊水山 |
|
妙号岩南峰から石井ダム、神戸市街地 |
|
妙号岩南峰の岩峰と石井ダム |
スッキリした姿の菊水山 |
昼食後、戻りながら、君影ロックガーデンが見える位置から鈴蘭台方面の展望をもう一度確かめる。視野の右端の給水施設の延長上に金剛童子山が見えた。稚児ヶ墓山、花折山、金剛童子山の丹生山系3山が並んでいるのを確認できて大満足。振り返ると南峰の南壁の大きな岩肌があった。しばらく進むと、高尾山も白い球体を載せた鉄塔だけでなく、山そのものがしっかりと見えた。
神戸西線13を過ぎて、地理院地図には二本ほど、ロックガーデンへの道が記載されていたが、分かりにくかったのでそのまま進む。どう見ても行き過ぎたので、東側に平行に走っているはずの道に向かって、斜面をよじ登る。やはりしっかりした道があった。南に向かって戻り、道なりに進むとロックガーデンと言われている大きな一枚岩の上に出た。岩そのものはそれほどの魅力はなかったが、菊水山の右手に先ほどの妙号岩を見ることができた。丹生山系の右手は神戸森林植物園辺りの高まりだろうか。
そこから引き返し、四等三角点を過ぎて、東尾根に合流するとすぐに君影団地だった。団地の中の道を北に向かって下りていくと、正面に稚児ヶ墓山が座っていた。小公園の所で右折し、長い階段を下りて、鈴蘭橋で右折して鈴蘭台駅に行き、開いていた中華料理店でビールを飲んで喉の渇きを癒す。
鈴蘭台の先に稚児ヶ墓山、花折山、金剛童子山 |
高尾山 |
君影ロックガーデンの一枚岩から菊水山と妙号岩南峰(岩の先端と同じ高さ) |