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2019. 03. 31  三嶽・小金ヶ嶽・畑山 



どんなキッカケでこの山行を計画したかを覚えていないが、日帰りでなんとか行けそうなので行ってみた。乗合タクシーの関係で、休日だと6時間以上使えるが、平日だとかなり短くなるので、日曜に出かけた。


同行単独

コースタイム

1016 火打岩(ひうちわん)BS、1037 T字路右折、1056-1106 鳥居堂跡、1124 大岳寺(みたけじ)跡、1156-1233 三嶽山頂(みたけ、793)、1305-09 大乢(おおたわ)、1408-22 小金ヶ嶽(725)、1449 林道への分岐、1454 畑山入口、1502-04 畑山(はたやま、595)、1512 畑山入口、1516-28 福泉寺跡、1605 小金口車道、1620-35 小金口BS

篠山の中心街から火打岩まではオンデマンドの乗合タクシー。往きも帰りも乗客はひとりだけだが、出発は時間通りでないといけないようなので、待ち時間を利用して少し町を散歩する。初めての篠山ではないのだが、観光地のようなメインストリートを歩いた記憶がない。

火打岩でタクシーを降りてすぐに歩き始める。160bほどの標高差を20分で登るという急坂が続き、尾根に出てやっと傾斜が緩む。鳥居堂跡で一休みする。そのあと、満開の花をつけたシキミの木を一本だけ見る。花と言えば、この日はアセビの花が至る所で見られた。今はまだ咲いていないクリンソウの群生地らしきものが下の谷間にありそうなのを横目で見ながら大岳寺跡に着く。頂上に近づいた岩尾根の所から小金ヶ嶽などのまずまずの展望が得られた。東屋、石室を経て三嶽山頂へ。透明度は悪いがかなりの視野の景色が見られた。写真を一通り撮ったころ、地元の人が上がってこられた。西光寺山、白髪岳、盃ヶ岳、松尾山、虚空蔵山、愛宕山、三国ヶ岳などの周りの山の名前を教えてもらう。虚空蔵山と愛宕山は登っているのだが、このように見えるとはとても想像できなかった。北側にも街並みや山々が見えたが、オータニにしきCCが分かったくらい。あとで調べるとCCの左手の三角形の山は鹿倉山だった。風が強く、風花まで舞ってきたので、展望談義の途中で風下に移って昼食とする。




鳥居堂跡


 


シキミ


 


三嶽山頂直下の石室




三嶽山頂から
虚空蔵山・松尾山・白髭山・西光寺山



昼食後、石室のある所へ戻り、鉄柵の奥をのぞくが、役行者がおられるという内部は暗くて何も分からなかった。北側や小金ヶ嶽などの展望は頂上よりよかった。大乢への下りではかなり急な所がある。林道が通じている大乢にはかなりの数の車が停まっていたので驚く。フォレストアドベンチャーというフィールドアスレチック施設があり、日曜なので大勢の家族連れが来ていたのだった。スギやヒノキの植林を過ぎ、岩がゴツゴツとした尾根の登りとなる。鎖場も次々と現われる。ずいぶんと太い鎖で、重すぎて持つ気になれないが、所によっては使わせてもらった。小金ヶ嶽の頂上に着くまで、このような険しい道が続く。修験道の山であっただけのことはある。恐怖心のようなものは全くないが、加齢とともにバランス感覚が鈍ってきているので、慎重に足を進める。そのためだろう、登山口から大乢迄はコースタイムの8割程度で歩いていたのに、この登りでは2割増しの速度となった。頂上には大きな方向指示盤が置かれていた。三嶽のものと違い、これにはちゃんと山名も書かれていた。京都の愛宕山、宮津の由良ヶ岳などまでが見えるとある。三嶽の右手の鹿倉山、その二つの中間遠くに妙高山が同定できた。東の方向に八ヶ尾山、そして南には畑山が低く見えている。




石室付近から北側の鹿倉山など


 


石室付近から小金ヶ嶽


 


大乢




小金ヶ嶽への岩稜




小金ヶ嶽から三嶽




小金ヶ嶽から畑山



小金口へと足を進める。大乢への分岐の手前の道が分かりにくいというので注意して歩いた。標識が要所要所にあったので、問題はなかったが、たしかに分かりにくい。登りと同様の岩場が続く。できれば畑山にも登っておこうと思っていたが、ルートがあるのかどうか分からない。そろそろ畑山の取付き付近かなと思っていると、Y分岐があり、左手は畑山で行き止まりという標識が出てきた。頂上までは問題がないということだ。10分足らずで頂上に着くが、ほとんど展望もなく、静かな山頂だった。そのあとすぐに福泉寺跡につく。登りの尾根にあった大岳寺と対をなすもので、大和大峰山に従わなかったため、本家の僧兵に攻め込まれていずれも焼き払われ、消滅したという。もめた原因を知りたいが、詳しいことは分からない。三嶽の上に役行者の像があるので、いずれ元はおなじはずなのに、宗教の内部抗争はどこでもえげつないものがある。

このあとすぐに沢道に入っていく。また、清冽な花をつけたシキミの木が一本だけあった。葉だけのクリンソウもあちこちにあり、花期に来れば楽しそうだ。30分ほどしか歩いていないのだが、やや単調なためか、長く歩いたような気がした。車道に出た所の奥に、ボタン鍋を食べさせる料理屋があった。10分ほどの車道歩きで太陽光パネルが沢山ある小金口の集落に出たが、乗合タクシーの時間までかなりあるので、少し高い所にある廣嶺神社というのに立ち寄ったのち、停留所に行く。タクシーが来たのは定刻だったが、市街地に着いたのは予定よりかなり早かったので、一台前の電車で帰ることができた。




福泉寺跡



小金口BS付近から三嶽





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