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2019. 03. 15  妙賀山・南山・丸山・高丸山 



昭文社の「六甲・摩耶」地図に記載されている84の山名のうち、登ったのが71であることに昨年末に気が付いた。残りの13のうち、古寺山、高丸山だけが500bを超えるが、あとはすべてそれ以下の低山ばかり。しかし、地図にコースが記載されていないものも多いので、侮ることはできない。主に神鉄沿線に散らばるそれらの山を全部踏破しようと思い立ち、最後に4山が残った。妙賀山・南山・丸山は近接しているので1日で問題なく歩ける。残りの高丸山は別の機会にと思っていたが、途中で電車で移動すれば一日で4山登ることができることに気が付いたので、好天のこの日に最後の山行を行うことにした。


同行単独

コースタイム

0912 森林植物園正門前BS、0918 五辻、0923 奥再度DWから離れる、0936 Y分岐を左に、0951-1001 妙賀山(みょうがさん、431)、1023 奥再度DWに戻る、1029 五辻、1036 山田道へ、1043 北神線70、1045 桜森町へ、1052 工事中の所から山へ、1103 南山(みなみやま、437)、1109 弓削牧場の道路へ、1114 見晴台、1118-38 チーズハウスヤルゴイ、1144 小倉台団地へ、1157 六甲線26、1205 小倉台三の角、1223-26 丸山(411)、1230 Y分岐を左へ、1237 神戸三田線13、12413-53 神戸三田線14、1259-1307 神戸三田線13、1322 阪神高速七号線をくぐる、1329-36 谷上駅 ==== 1450 五社駅、1405-10 湯谷川公園、1433 展望台、1445-1505 高丸山(509)、1521 神戸三田線44、1535 神戸三田線43、1536-38 県道506号線、1558 峠堂交差点で県道96号線へ、1605-40 有馬温泉駅前BS

まずは、北鈴蘭台駅からシャトルバスに乗り、森林植物園まで行く。五辻まで引き返し、西門の方へ足を進めながら、妙賀山に取付くのに適当な場所を物色する。右に道が別れたすぐあとの等高線が全く混んでいない地点が適当そうだったので、入り込む。しばらく登るとすぐに踏み跡が見つかり、こんな山でも登る人がいるのだと感心する。先日の奥山の道が獣道+α程度とすると、今回のは登山道−αと言える。途中でY分岐があり、両方とも同じ程度の薄さだったが、左手に下りていく。方向としては正解だった。ほどなく頂上に着く。なんの印もなかったが、ここでもGPSが頂上であることを教えてくれる。西の方向には、木の間から送電鉄塔と弘陵学園の施設がぼんやりと見えた。地理院地図の妙賀山の名前は、谷間を隔てたすぐ西にある415bのピークのそばに記入されているが、昭文社の地図にはこちらの431b峰のそばに記入されているし、三省堂や白山書房の事典にもこちらの山を妙賀山としている。なによりこちらの方が16bも高いので、これで妙賀山を登ったことにする。




奥再度DWから登り始める


 


妙賀山から弘陵高校の方向を


 

もとに戻り、五辻近くの送電鉄塔へのルートをチェックする。県道からは無理だが、ピンクのテープがぶら下がっていた植物園の近くからなら20分あれば往復できそうだった。この日はピークハントが主目的なので、先へ進む。正門の手前で、山田道の標識があり、そこから北に進む。やがて桜森団地の入口に着く。そのそばに北神線70があるので、そこに立ち寄ったのち、団地に入っていく。ここは15年2月にYHのグループで通ったことがあるが、その時はまだ開発初期の頃だった。今は、かなり家も建っている。行く手に南山の低い盛り上がりが見えてくる。東の端がまだ工事中で、簡単に入り込めたので、そちらから上がってみる。右手真下に弓削牧場の建物が見える。ここにも踏み跡があり、それを辿ると頂上はすぐだった。元に戻らず、先に進み牧場の道路に出た。

牛にあいさつしながら牧場の中を下りていく。展望台というサインがあったので、小倉台から丸山の様子が分かるかと、登ってみた。牧場の主要部を見ることができるという意味だったらしく、期待は裏切られた。チーズハウス「ヤルゴイ」まで来ると、その前にテーブルとベンチがあり、昼食に最適だったので、腰を下ろし弁当を食べる。あとで出口にあった看板を見ると「ここは観光牧場ではないので、食物の持ち込みはお断りします」とあった。そうとは知らず、気持ちよく昼食を済ませた。




山田道入口


 


桜森団地に入る


 


南山の全景




南山頂上




弓削牧場へ入る




見晴台から見た弓削牧場の中心部


牧場の敷地を出ると小倉台団地となる。鉄塔が見えたのでそちらに足を進める。六甲線26だった。そこからちょうど北の方角に丸山が見える。まっすぐ進み、角の地点で上を見ると、何とか登れそうだった。傾斜が少し急なので、この日初めてポールを取り出して登っていく。すぐに、踏み跡が見えた。地図に破線もない山々で藪こぎをするかと期待していたが、なんの苦労もなく終わりだ。途中でかなりしっかりした道と交差し、そのあと「かがやきの径」というプレートがかかる遊歩道を少し歩く。これは頂上には行かないので、途中で別れて上に登っていく。取付き点から20分足らずで三角点のある頂上に着く。

北に向かって下りていくとY型分岐になる。どちらでもよかったが、左手の道には送電鉄塔があるので、左に進む。神戸三田線13だった。登山道は少し右手に行って下りていくはずなので、しっかりとした右手の道に進む。それほどの下りではないなと思っているうちに少し登り始め、あれあれと思う間もなく、次の鉄塔、神戸三田線14に出てしまった。間違いに気づいたが、とてもよい光景が広がっていたのでしばし休憩する。そこから先に進むことは危なそうだったので引き返し、正規のルートを探るが見当たらない。南の方角に下りる道はしっかりしていてピンクのリボンもあったので、少し下りてみるがいつまでも南方向に行きそうなので、引き返しもう一度探してみるが、見つからない。少し東に進んであとは北に向かえばよいと腹をくくり、全く道のない斜面を下って行く。地理院地図には、ここだけはっきりと道の記載があり、全く心配していなかったので驚いた。適当に掴まれる木が多いので、下ることそのものには苦労しない。途中で上にケーブルがある作業道をまたぐが、その後もなにもない。やがて、高速道路が木の隙間に見え始めた。地図に道路をくぐる記載があるので、心配しなかったが、果たしてちゃんと北側に渡れる通路があった。通路の出口には鎖がかかっていたが、容易にまたぐことができるので、進入禁止の意思表示をしているのかしていないのか、あいまいな感じだった。




小倉台団地から見た丸山


 


ここから丸山へ入っていく


 


丸山山頂





白い塔は花山東町のUR都市機構
その奥に古寺山・高尾山
黄色い建物は未来亭



神戸三田線13から谷上駅への斜面




高速道路のすぐ上




谷上駅から五社駅まで電車に乗る。五社駅の西側は2度ほど歩いているが、東側に進むのは初めて。有野台の住宅街を進む。湯谷川公園の横を通り過ぎて登っていく。山に入りそうにないので引き返すと、公園のすぐ横に何の案内もなかったが、登山道らしきものが見えた。入っていくと、高丸山の周辺で工事のため、通行止めの個所があるという看板があった。ここは、頻繁にハイカーが来る山なので、道はしっかりとしている。ロープが張られているかなりの勾配の所も多い。410bの所で、ふと後ろを振り向くと素晴らしい展望台となっていた。まっすぐに上を見ながら歩いていたら気が付かなかっただろう。有野台の団地やその向こうの街並みも見える。UR都市機構有野団地のアパート群が存在感を示している。五社駅から1時間足らずで頂上に着く。ここもすばらしい展望が待っていた。北側はほとんど見えないが、阪神高速北神戸線・神戸電鉄に沿った盆地が一望に見渡せる。南東方向の六甲の射場山(690)から右へ順番に、落葉山(533)、後鉢巻山(898)、三角錐の890+峰、六甲最高峰(931)、灰形山(619)、湯槽谷山(801)、高尾山(739)、逢ヶ山(722)などがずらりと並んでいる。逢ヶ山山頂直下の反射板も辛うじて見える。高速道が逆S字にカーブしている先は3日前に登った古寺山で、さらに右に見えているのは石楠花山らしい。さらに右手は逆光でもあり、ほとんど識別できないが、なにかは見えている。市街地の右手に重なる山々は丹生山系で、キスラシ山の砕石場がかすかに木の間に見えているように思うが、さらに遠くの個々のピークを見分けることはできなかった。それにしても、最後の84座目でこれだけの好展望が楽しめるとは予想していなかったので大満足する。

下って行くとY分岐となるが、今回は北の方に進む。この日初めての出会いとなる人が、登ってこられた。通行止めが心配だがと言うと、太陽と緑の道は問題ないと教えてもらえた。神戸三田線44と43を過ぎて県道に出る。この日は名前の分かったものだけで6本もの送電鉄塔と対面したことになる。右へ進むと有馬の方なのに、標識に有馬という文字はなく、はるかかなたの二郎駅の名前があるのが奇妙だった。東有野台団地を過ぎた所に、二郎駅への案内があり、太陽と緑の道が高丸山と二郎駅を結んでいることを知った。すべての人が太陽と緑の道を歩くわけでもないだろうにと可笑しくなった。あとは余裕をもって有馬駅に着き、1640のバスが来るまで有馬川の流れを見ながらビールを飲んで時間をつぶす。





湯谷川公園の端から入る


 


展望岩から岡場方面の眺め


 


展望岩からUR都市機構有野団地




高丸山頂上から阪神高速北神戸線




高丸山頂上から後鉢巻山・890+峰・六甲最高峰
左下に落葉山の寺院が




高丸山頂上から丹生山系





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