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2015. 10. 03  高座谷全遡行(1)



以前に歩いた八幡谷の完全遡行が大変面白かったので、次は高座谷の完全遡行と考えていた。とても一度では無理だろう。高座滝までの下流部分もむつかしそうだし、高座滝からロックガーデン入口の間は見当さえつかないのでまずはロックガーデン入口の堰堤から荒地山までを狙ってみた。友人にも声をかけにくいので一人で降水確率0%の土曜に出かけた。


同行: 単独

コースタイム

0840 山芦屋公園、0904-10 高座滝、0919 ロックガーデン入口の堰堤、0937 不動明王 、1027 荒地山砂防ダム、1044 荒地山第二堰堤、1056 龍白龍神、1102 奥高座滝下、1110-20 上部の滝下、1125 C4、1145-1215 小滝の手前の道と交差したので右手の登山道に出て昼食、1236-44 二股を北北東の右沢へ、1250 尾根らしきものに出て北へ、1332-36 展望の良い岩、1345-52 黒岩、1404 五分岐方向へ進入禁止の標識、1412-19 昼食をとった分岐、1433-40 C4から下って奥高座滝下、1510 高座滝、1528 山芦屋公園

まずは不動明王のところの滝が小さいのに滝つぼがやや深そうで滝に取りつくのにかなり濡れそうだったので、登山道へ逃げることになったのは意外だった。大きな岩が3つ重なっているところでは両側に登山道があり、ときどき人影が見える。登山道を歩いているときはこれらの岩に目が行かず、記憶にない。岩が2つ乗っている荒地山砂防ダムの手前の堰堤も左岸から巻く。左岸道に出るまでは結構な距離を登らされた。登っていくのを登山道にいたおばさんがかなりの時間立ち止まって物珍しそうに見ておられた。登り切って谷を見下ろすと緑色の池に水があり、下りて行く気がしなくなった。どうせその次の荒地山砂防ダムは高いので登り返すのが大変だと予想されたのでこの間は登山道を使う。砂防ダムに着くと、立ち入り禁止なのに入っている人がいた。ダムを過ぎてまた沢に戻る。




不動明王
 
 

普段は目に着かない大きな岩がゴロゴロと


 

堰堤の上に池

 

高座谷砂防ダムを越えて河原に復帰




荒地山第二堰堤(副)と荒地山第二堰堤もいつものように右岸から越える。そのあとは奥高座滝まではほぼ登山道と同じ。登山道からは目につかない龍白龍神という石碑を初めて見たのが新しい発見。荒地山コースという無責任な標識が立っているところだ。


 

荒地山第二堰堤(副)の下の広場
 

龍白龍神



奥高座滝はこれまで右俣のものを何度か上り下りしている。上に抜けるとC4の標識のあるところで、さらに進むとプロペラ岩の方へ続く。たしかに滝を登ればほとんど水はなくなるので、こちらはマイナーな支流。左俣のものが本物でこれはかなり上までしっかりとした流れがある。登り始めると途中に奥高座滝という銘板まであった。なんということなさそうだったが、実際はかなり濡れた。一旦左側から登り始め、そのうち右側に移ってからまた左側から詰めたがそのときに頭から水をかぶってしまった。暖かい日なので気にならない。そこを過ぎるとまたもう一つの滝が待っていた。これは先ほどより岩場が長く、大した傾斜ではないものの滑る危険があったので自重する。左岸のブッシュを越えて行くことも考え、細引きを取り出して登ろうとしたが、無理だった。左岸の登山道へ逃げることにしたが、下から一人のおじさんが上がってきた。運動靴をはいた気楽な恰好だが、前にも来たことがあり、ここも登れたが今日は水量が多いのでと言っておられた。彼が登ろうがやめようがこちらは登山道へ逃げることにして登り始める。すぐ後ろから彼もついてきて途中で右手にそれていった。C4標識への道で、遠回りになりそうだが、安心できる道なので、それに続くことにした、C4からもう一度荒地山への登山道を進み、そろそろ滝を越えたかなというあたりで沢筋が見えたので下降する。滝口は近いだろうを下流方向に少し行くと、はたして先が切れ落ちており、芦屋の町が見えた(芦屋ハイタウンが左端に)。



 

奥高座滝下部


 

奥高座滝上部


 

奥高座滝落ち口から芦屋方面



 

いつも通り過ぎる渡渉点と勘違いした所


そこからしばらく暗い沢道が続き、これでは昼食も取れないなと思っていると先に明るい場所が見えた。ここなら昼食が取れると喜んで近づく。アカシヤ尾根から分かれて下りてきて小滝のところで渡渉する地点と雰囲気が似ていたので勘違いしてしまった。実はその明るい地点の手前で左手に本流があったはずなのに、見逃して光の方へ進んでしまったのだ。小滝の所と同じようにすぐ横に登山道があるので、そちらに出て、ちょっとした岩の上を陣取って、濡れた靴と靴下を乾かしながら昼食とする。実は、沢から登山道に出るまでの距離は小滝の所に比べてかなり短かったが、それがすぐにピンとくるほど歩きこんでいないということだ。

食後に本流と思いこんでいたごく小さな滝を越えて沢を登っていくが、このときに水量が少なすぎることに気が付かないといけなかった。昼食後20分ほどで二股になるがほとんど水はない。GPSで苦労するしたがなんとかキャッチする。北北東の方向の右沢へ進むが、このあたりでC4から黒岩分岐への一般登山道を跨いでしまっている。以前に神崎川の上流地帯やコクイ谷から武平峠へ出る際に登山道をまたいでしまったことがあったが、それと同じことをしていたらしい。とにかくそのあとは道なき道を北の方角に登り続ける。二股から6分ほどで尾根らしきものに出る。20分くらい歩いた印象だが、時計では6分。北の方向になる左手へ進む。ふみ跡らしいものもあるが、すぐになくなるのはこの辺りでは当たり前のことだ。昼食地点から時間15分ほどでやっと眺望が開ける岩場に出て、見覚えのある周りの景色が見渡せて一安心する。しかし、どこにいるかは分からない。GPSでは荒地山から黒岩を経て下山する道よりかなり東側にいるらしい。そこから大きな岩を縫って10分ほどうろつくと一段と大きな岩の下に出た。上に人の気配があり、松の木も目に入ったので、黒岩の背後に出たらしいことが分かる。驚かさないように声をかけてから、岩の隙間から岩の上に這い上がる。少し霞んではいるが対岸の金剛山一帯も見え、パノラマ写真を撮る。高座谷にこだわるために荒地山は省略して下る。




見晴らしのきく岩場にでる(黒岩からとさほど違わない)
 
 

黒岩からの展望(新浜町の先に金剛山)




黒岩から10分ほどで沢沿いのみちとなり、数分後の進入禁止の分岐点では川の水量も増し、いかにも本流らしい。しばらくそれに沿って下るがやがて川は遠のいて行く。昼食を取ったところの沢とは規模がちがう。昼食をとったところまで戻り、少しアカシヤ尾根の方へ行ってみたが、すぐに立派な沢の左岸を歩くようになって、アカシヤ尾根への道ではなかった。アカシヤ尾根から下りて来た時には沢を渡ることはない。もう一度確かめに来ることにして、登山道を下る。

C4まで来て奥高座滝の方へ下ることにする。何となく目がぼやけたような感じもあり、ときどきふらついたりしていたので、若干気になったが、前にも2度ほど下りているので大丈夫だろうと滝を巻く道へ行ってみた。たしかロープがあったと記憶していたがなにもなかった。下りてから、1度無謀にも直接下り、2度直登した右側の滝を改めて見上げる。左の方に少し流れがあったが、右側はすっかり涸れていて、これなら上りも下りも問題は少ないだろう。その後、途中の荒地山第二堰堤の上で突然大きなイノシシと鉢合わせした。こんな所で見たことがないので驚いた。








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