2015. 4. 16 桜の園・大峰山
今年は気を入れて各種サクラを観察してきたが、その締めくくりの花見。まず夙川教会のところで御衣黄桜が咲いているのを見てから宝塚に向かう。2014.05.07にゆったりハイキングで歩いたが、そのときはさくらの時期を過ぎており、ぜひもう一度行きたいと思っていた。ヤマザクラの最盛期を逃してしまったが、それでも、各種のサクラを見ることができた。前回に行った満月瀧の代わりに大峰山に立ち寄った。
同行: 女房殿、N氏
コースタイム
0917 武田尾駅、0934 ハイキングコース入口、0954-1001 親水広場、1025-34 育樹の森(東屋)、1043 林間広場、1055 桜の園3級基準点、1139-1212 大峰山(552m)、1236 林間広場、1241-52 育樹の森、1257 隔水亭、1310 城ヶ丘広場、1330-40 親水広場、1355 鉄橋、1446 高座岩、1500-07 木の元BS
駅を出ると早速満開のカスミザクラが迎えてくれた。千苅ダムからの水道橋の近くにもヤマザクラ、カスミザクラ。そして対岸にも白いサクラが緑のなかに美しく浮かんでいる。車道から廃線跡に入るところは道路整備で様子が変わっていた。廃線跡ハイキングコースはこちらという大きな看板があり、JR西日本は禁止しているのにとおかしくなる。すぐのトイレのそばの立派なオオシマザクラの白い花と緑の葉のコンビネーションが好ましい。やがてササベザクラが次々とでてくる。オオシマザクラとカスミザクラの交雑種らしいが、花弁が多くやや雑然としていて、美しさという点では両親に敗けるのではないか。親水広場にもササベザクラがいくつか。
カスミザクラ |
ヤマザクラ |
オオシマザクラ |
サトベザクラ |
そのあと育樹の丘への登り坂は桜坂、傾斜が緩んでからはさくらの道と名前が付けられている。ヤマザクラが主で、少し花が残っている木もあった。ここのものは幹に横縞模様というヤマザクラの特徴がハッキリとでていた。東屋付近のエドヒガンはもちろん終わっていたが、ヤエザクラが満開だった。そこから大峰山へ向かう登山道にはサクラはほとんどなく、代わりにコバミツバツツジの群落が見事だった。とくに林間広場付近がよかった。桜の園3級基準点付近になるとそれもなくなる。そこから満月瀧へ下りるか細い道があった。あとは特徴のない道を山頂に向かう。いくつかもうそろそろかと思わせたが、結構の時間がかかって頂上に着く。広々として気持ちがよいが、展望はない。昼食とする。
育樹の丘の東屋 |
ヤエザクラ |
林間広場近くのコバノミツバツツジ群落 |
大峰山頂上 |
時間を計算すると、安倉山をまわるのはすこし厳しそうなので、計算ができる元の道に戻ることにする。登りはふうふう言っていた女房殿も下りは早い。走るように下りていき、東屋まで半分足らずの時間で戻った。前と同じように城が丘広場を回る道に進んだが、ほとんど見るべきものはなかった。ただ前回は通り過ぎた隔水亭に立ち寄り、笹部氏などの苦労を忍ぶことができた。シャガ、ヤブツバキ、スミレ、ヤマブキ、キケマンなど。
隔水亭
親水広場に戻り、もう一つの目玉である暗黒のトンネル歩きとなる。水道橋がもう一度顔を出す手前のトンネルにJR西日本の「事故がおきても責は負いかねます」との告知板が立ててあった。一年前にはなかったものだ。「尼崎の大事故でも責任を取らないくらいだから当然だね」と言いながら、自己責任で脇を通り抜ける。鉄橋を渡り、長いトンネルを二つ通り終えると、あとは武庫川の渓谷美を楽しむ時間となる。地図に高座岩とあるのがどれか分からなかったが、帰宅後に見たHPに川中にある大きな岩のことと書いてあった。歩きながらこれがそうかなと話をしていた岩だった。対岸にあった錆びた鉄骨も、ダム建設の調査のためのものかという推測が書いてあったが、それももっともらしい説明と思った。勾配の全くない道を歩き続ける。セグロセキレイ、アケビの花、ナンテンショウなどのあと、最後にまたサクラがいくつか出てきて締めくくってくれた。出口には再度JR西日本の「告」が立っていた。
暗闇のトンネル歩き |
鉄橋跡 |
高座岩