2015. 4. 1 松尾山・嵐山
ゆったりハイキングの例会がひさしぶりの雨模様となった。それでも9人が集合してまずまずの集まり具合だった。松尾大社駅を降りるとかなりの降りとなったので、全員雨具をつけて、まずは大社に参拝に行く。ここの境内もかなりのサクラが咲いている。ここで足の具合が悪いという2人が抜けことになった。
同行: YH3人
コースタイム
1020 松尾大社駅、1022-32 松尾大社、1054 鈴虫寺、1107 登山口(西山No 45)、1202-32 松尾山(276m)、1302-04 嵐山(382m)、1338 松尾山下の十字路、1400 登山口、1402-20 法輪寺
7人で鈴虫寺へと足を進めたが、すぐにさらに4人が脱落して、結局3人だけとなる。そのうち雨も小降りになるとは思ったが、出だしでの雨が気力をそいだようだ。西芳寺川沿いのみちを鈴虫寺へと歩くころには、ほとんど気にならなくなる。大変見ごたえのある桜並木だ。ヤマザクラ系の樹が多い。鈴虫寺に立ち寄ることにして階段を登っていくと、住職さんが待ち構えていて、30分の講話を聞いてもらうのが条件だとのこと。これからのハイキングのことを考えて遠慮することに意見が一致。西芳寺の前を通り過ぎ、立派な竹林を見ながら進むと登山口。京都一周トレイルの終点(西山No
45)でもある。
松尾大社のサクラ |
鈴虫寺への参道のヤマザクラ |
ここから15分ほど、やや急な道を登っていく。アセビの花が大量に落ちていた。京都の南部の町並みが見えるようになると、満開のコバノミツバツツジがあらわれてくる。そして松尾山の頂上に着く。双ヶ岡や左大文字山はやっと見える程度で、比叡山などは雲の中。時間も遅くなったので、ここで昼食とする。雨は完全にあがっており、気分よく食事ができた。食事のあと、嵐山に向かう。
ほとんど上り下りのない道が続く。小さなプレートが下がっているところで、右に登っていくとすぐに城跡の一部、南曲輪に出る。頂上より6mほど低いが、展望はこちらの方が優れている。渡月橋や中の島公園なども見えるようになり、別れた人たちは今頃あの辺りで花を愛でているのかなと話し合う。頂上までは5分足らずで、その間に竪堀、土塁、堀切のあとが残っているというが、なかなかわからない。
アセビの花と桂川 |
嵐山の渡月橋・中の島公園も |
予定では、この先の烏ヶ岳、山上ヶ峰などを経て保津峡に下りることにしていたが、なんとなく意気が上がらず、松尾山まで戻り、そこから嵐山の市街地に出るコースにしようと意見が一致する。自分としては、その道を歩いていないので、喜んで賛成する。下りてからできれば美術展に行きたいと思っていたのもある。松尾山直下の十字路・西山No
32に戻る少し手前に好展望台があった。渡月橋あたりのガスがなくなり、かなり鮮明に見えるようになった。山肌に赤茶けた地肌が出ている所は嵐山モンキーパークという施設だ。十字路からの下山道は再び京都トレイルになったこともあり、見違えるほど広い歩きやすい道となった。市街地に出る寸前の短い区間だけ、人とすれ違うこともできないほどのせまさになったのが面白かった。
右に行けば阪急の駅、左は法輪寺という標識がある。まだ2時なので、「京を描く」展に行く前に法輪寺を訪ねるのもよいかと、駅に向かう二人と別れる。予備知識がなかったが、713年に開かれたという歴史をもつ寺で、日本三大虚空蔵の一つ。応仁の乱や禁門の変などで罹災しているので建物は古くないが、今昔物語、枕草子、平家物語などにその名が見えるという。ちょうど十三詣りの時期らしく、着飾った女の子が沢山来ていた。サクラも種々のものが咲き誇っており、境内のはずれからの眺めもよかった。
阪急に乗る前に中之島公園のサクラを見ておく。なかなか見ごたえがある。今回のハイキングでは、サクラの見どころとして、松尾大社、鈴虫寺への道、中の島公園を当初計画していたが、そのすべてを見た上に法輪寺のサクラを加えて大満足の花見となった。
法輪寺から嵐山の町並み |
中の島公園 |
「京を描く」展の詳細は省くが、愛宕山、大文字山、比叡山などの同定があったのも楽しかったが、それとともに法輪寺の名前が頻繁に出てきていたのに驚いた。昔から重要な寺だったことが分かる。
この日見たサクラたち