2015. 03. 17 蛇谷ヶ峰
先月に頂上まで行けなかった蛇谷ヶ峰に逆コースで再挑戦。雪が大幅に減っていたためもあり、今回は余裕をもって朽木から畑まで歩くことができた。
同行: 単独
コースタイム
0903 朽木支所前BS、0948 グリーンパークから登山道へ、1043-46 標識557b、1128-36 カツラの谷分岐、1155-1300 蛇谷ヶ峰(902b)、1339 752b、1415-45 レスキューポイント奥比良3、1451 ボボフダ峠、1516-19 沢、1532 登山口、1558 畑BS
大変な濃霧で、淀川あたりからの大阪の街は幻想的な美しさだった。あちこちのJRで遅れが出ており心配したが、バスには間に合ったので安堵した。バス停を降りてすぐに安曇川の橋を渡る。広い川幅で周りの景色もなかなかのものだ。このころは霧はなくなり蛇谷ヶ峰もよく見える。グリーンパーク、バンガロー村を通り過ぎる。蛇谷ヶ峰という案内はほとんどないのに、所々に「ビワイチ」という案内が立っている。帰ってから調べるとトレイルランニングの「ビワイチ」プロジェクトというものがあり、それが立てていたものらしい。
安曇川の橋から蛇谷ヶ峰
45分ほど歩いて登山道に入る。雪を予想して初めから雨具のズボン、スパッツを着けてきたのに、そのような気配は全くない。途中には要所要所に標高まで書いた標識が立っており、登山口に入るまでの不案内と見違えるようだ。標高が400bあたりで沢を渉るが、この辺りからやっと雪が見え始めた。ヌルヌルとした木道が半分雪に埋もれている。途中で豊中からの単独行の人に追いつく。雪のないときに来たのは初めてという。先に進ませてもらたが、カツラの谷への分岐で周りを見回していると、また追いついてこられた。西峰にある電波反射板や北側の武奈ヶ嶽なども見える。この電波反射板は町中からもみえていた。
カツラ谷への分岐
この辺りからは快適な雪の尾根歩きとなり、スキー場への分岐点に気が付かないまま、ほどなく頂上に着いた。誰もいない頂上からは評判通り360°の大展望が待っていた。正確にはすぐ近くにある一本の大きなアセビでごく一部が遮られていたので350°程度。南側の真正面に武奈ヶ岳が真っ白の三角錐として屹立している。手前に釣瓶岳、左手に釈迦ヶ岳。西には電波反射板のある西峰(880b+)の奥に、三国岳など京都や福井との県境稜線の山、北側には先ほどから見えていた武奈ヶ嶽とその奥に高島トレイルの山々が霞んでいる。東側には近江高島の町並みと琵琶湖がもやがかかったような感じ。高いところにポツポツと白いものが見えるが、雪山か雲かが判然としない。白山、金糞岳、伊吹山などが見えていてもよさそうだが、帰ってからの検討課題とする。豊中の人もやってきて一緒に考える。カメラのようなものを構えると主な山名が出てくるという不思議な武器を彼は持っていた。そのうち登ってきたもう一人中高年の男性がおり、合計3人となるが、二人とも車登山なのでピストンだろう。
頂上間近 |
アセビの先に武奈ヶ嶽(高島トレイル) |
武奈ヶ岳(比良山系) |
P762付近 |
時間をかけてゆっくり食事をしてから、ボボフダ峠を目指して下山にかかる。トレースはないも同然だが、皆無ではない。しばらく南に進むが、ある点で少し分からなくなる。この時のために持ってきたGPSを初めてオンにする。850b+のコブの近くだ。直進しても問題なく登山道に合流できるとは思ったが、このような雪の中では、登山道を横切ってもわからない可能性がある。地図の破線通りに歩くのも重要と考え、東に左折する。これだと前回引き返した地点も再訪できるわけだ。果たしてしばらく行くと東側が道らしくなくなり、地形図通り南へと自然に方向転換する。やがて見覚えのあると言えば言えるようなコブに到達し、GPSは前回引き返したP762であると教えてくれる。ここからは経験済みで気楽になる。しばらくして夏道が顔を出すようになり、ますます楽勝感が強まる。ところがボボフダ峠の手前のP702の南西にある奥比良3というレスキューポイントで進退窮まって30分もウロウロしてしまう。なんどもポイントまで引き返すことをした後、やはり最初の判断通り西方向に進むことが正しかった。あとで記録を読み直すと、前回もここでウロウロしていた。
ボボフダ峠からあとも前回よりはるかに雪が減っていた。いやなヘツリをした沢の所も雪はなく、問題なし。ここでワカンを外し、具合の悪くなったポールをしまい、バスの時刻をチェックする。前回より10分ほど短縮すれば16:09のバスに乗れそうだと分かり、少し急ぎ気味に歩く。前回のようにぶらぶらしなかったので、十分余裕をもってバス停に着いた。
棚田 |
棚田展望台から畑の集落と武奈ヶ岳 |