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2014. 01. 24  皆子山



久しぶりの雪山として皆子山を考えていたが、とくに日を決めていたわけではない。TVを見ていた女房殿が明日は晴れらしいと言ったので、急遽計画を実行することにする。ワカンやスパッツの紐を新しくしていたのも忘れており、押入をゴソゴソしていて、見つかる。老人ボケがはじまったらしい。晴の湖西線の展望も絶好で、唐崎駅で蓬莱岳が見え始め、堅田駅で比叡、蓬莱、堂満、釈迦間のかなりのパノラマが広がった。


同行: 単独

コースタイ

0926 平BS、1021 急登終わる、1055-1105 ワカン装着、1120 寺谷への尾根との分岐、1133 P941、1210 寺谷・皆子谷への分岐、1215-1326 皆子山(971)、1329-40 寺谷分岐、1412 P941、1515 正教院、1525 平BS

東尾根から登り、条件がよければ寺谷から下ることを考えた。下りがとてつもなく急らしいのでピッケルが必要かもしれない。ほとんど持ち運ぶだけになりそうなピッケルを持っていくのも億劫なので持参しないことにした。寺谷の方へのトレースがあり、時間に余裕があった場合には回ってみようかなとは考えていた。バス停から橋に進むと工事中の人からこの先いけないよと止められた。寺谷へ下ったときにはこの道を通る必要があるので、寺谷案はきれいに消え去った。

寺の奥の墓場から皆子山に登る作業道があると読んできたが、寺の手前の小さな橋の脇に、左手に入っていく踏み跡があり、しかも寺の方には足跡がなかったので、左手に入っていく。それで正解だった。しばらくして、かなり長い急坂が続くようになる。ワカンを着けるほどの雪ではなく、凍ってもいないので快適に歩ける。急な登りが40分ほども続いただろうか、やがて傾斜がゆるみ、右に左にと踏み跡をたどる。





正教院(この橋の手前で左手に登っていった)



急登が終わって穏やかな道に



30分ほどしてワカンをつける。GPSが一向に働かないのでよく分からなかったが、おそらくP837を過ぎて10分程度のところ。テープが沢山あり、平へという小さな標識が2つも出てきたのは、寺谷へと伸びている尾根へ迷い込まないようにという配慮だろうと想像する。そこから13分ではっきりしたピーク。多分P941だろうと見当をつけたが、はたして小さな標識が見つかった。奥ゆかしさを感じる本当に小さな標識だ。その少し手前の肩のところから340°に三角形の山を望めた。峰床山だろうか。P941から20分で快晴の青い空を背景に雪をまとった武奈ヶ岳、さらには蓬莱岳、権現岳、霊仙山などが見え始める。あくまで穏やかで春山のハイキングだ。気温も高く、この日は一日中シャツ2枚で過ごす。樹に積もった雪が頻繁に落ちてくるので、そのたびに首をすくめる。






蓬莱山が見えはじめる


やがてT字路にぶつかる。右へ行けばP866につながる尾根だろう。とくに何も印はないが左へ進む。すぐに展望のよいところがあり、GPSもやっと動き始めた。かなり空間は開けているのに、わがGPSの感度は異常に鈍いような気がする。やがて寺谷からの道と合流する。沢山の色とりどりのテープの存在が谷への下山道を示している。最初はかなり急で、しかも踏み跡はない。すでに断念していたが、さらにだめ押しをされた。

そこから頂上までは5分程度。武奈ヶ岳から権現岳あたりまでが遮るものなく見渡せる。北側は低木に邪魔されているが、ウロウロと動くと一応は見える。夏ならこうはいかないだろう。330°に遠方の山々(経ヶ岳の手前あたり?)、345°に峰床山?、15°に遠方の雪をまとったP950?、手前のP899、P901。多分蛇谷ヶ峰もわずかに見えている。40°に武奈ヶ岳。昼食を頬張りながら、そして少しウロウロしながら、それらの景観を満喫する。





皆子山頂上


右手に武奈ヶ岳




食後、来た道をもどるだけならバスを待つ時間が長くなりそうなので、頂上付近で時間をつぶすことにして、西尾根の方へ下っていく。少し下って行くと180°にツインの比叡山、それに230と235°にかなり遠い山が見えたが、左が桟敷ヶ岳896で右がP842あたりか。手に広い窪地が見えてくる。皆子谷の源流で、その先に小高い丘があり、二重山稜のようになっている。なかなか気持ちがよさそうだったが、そこへ降りることはしないで、西尾根をたどる。500mほど進むと緩やかな尾根が急坂に転ずるようになったので、そこで引き返す。





下り始めた西尾根


この木なんの木、気になる木




頂上に戻り、下り始めてすぐの寺谷への分岐点で、南の方へ伸びる尾根を下ってみる。しばらく進むと、下の方に標識が見えたのでそこまで進む。標識は錆びており何が書いてあるかは分からなかったが、近くに巻き付けたテープに手書きで、右へ下りると皆子谷とあった。直進すると県境尾根となるのだろう。最初はここを下ることも考えたが、安曇川に下りついてから対岸の林道に渡るすべがなさそうなのでやめた。平で水流を見ると渡れなくもなさそうだが、かなり冷たい思いをすることになるだろう。






皆子谷への分岐近く




分岐点までもどり、来た道を気楽に戻る。GPSがまあまあ使えるので、登りでは分からなかったP837をチェックしようとこまめに覗いていたが、また見過ごした。広い平坦地に出た所で見ると、すでに通り過ぎてしまっていた。振り返ると黒々とした林があり、GPSは働いていなかったのだろう。急坂の所も下りならどうということもない。急坂部だけで言えば、登りの1/3程度で寺に着いた。朝は、手前を左折して、ガイドにある墓などは見なかったので、一応境内を参拝する。立派な鐘楼がある。墓の近くまで行ってみたが、それらしき赤テープがチラリと見えた。




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