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2013. 6. 25  地獄谷・荒地山・道畦谷北尾根 (付: 荒地山周辺マップ)



女房殿が友人との一泊旅行で留守。この日は天気も悪くなさそうなので、急遽近場のハイキングを考える。今年3回目となる荒地山近辺の道なき道の探索。いろいろ残っている宿題を片づけるためのハイキング。

 

同行: 単独

コースタイム

0920 開森橋うえの公園に駐輪、0941 高座滝、1001 小便滝、1028 分岐で右の支沢へ、1103-12 A懸からの尾根に合流、1122 万物相下、1146 四辻を高座谷方面へ、1150 高座谷を上流へ、1206 荒地山の稜線が見える、1213-35 好展望の岩で休憩中食、1246 赤ペンキのT字路を直進、1248 広場左手の水場から踏み跡へ、1318-22 山道、1325 平ボテ岩、1326 魚屋道分岐標識、1330-38 右手へ寄り道、1344-1405 荒地山、1408 黒岩、1416 荒地山、1418 芦有ゲート分岐標識、1424 道畦谷北尾根への道へ、1429-36 岩の展望台、1441-45 別の展望岩、1500-08 休憩、1534 弁天岩、1608 公園の駐輪場所

地獄谷の下部はもう何度も通っているので、問題ない。ある時は高巻き、ある時はズボンの裾を水に濡らしながら直登。小便滝の30分後の分岐で右の支沢へ。左が本流だが西北西に向かっているので、そろそろ右に行かないと、風吹岩のずっと南側に出た前回の二の舞になるのを恐れたからだ。右は暗い谷だが北に向かっている。左岸に踏み跡があったものの、それはすぐに消え、谷に下りることもできない崖になっていた。おとなしく引き返し、谷筋を登る。やがて猛烈なシダ漕ぎを強いられることになった。それでも誰かが巻いたテープが暗がりに見え、同じようなことをしている人がいるのだとおかしくなる。10分ほどの藪こぎで、それを抜け出すが、まだ踏み跡はか細い。すぐに展望がひらける尾根に出た。万物相がかなり遠くに見え、支沢に入るのが早すぎたことが分かる。




地獄谷の滝1


地獄谷の滝2


その後、A懸から続く尾根に合流。少し下って遮るもののなりピークに登ると下にA懸が見えている。簡単な中食を取る(最近「なかしょく」と言うことばが定着してきているようで紛らわしいが、ここでは中間食という意味で使っている)。
そこから10分でピラーロックの下に出る。岩の上には登らずにすぐにロックガーデン中央稜に出るが、少しウロウロする。




地獄谷一般縦走路


万物相


風吹岩には立ち寄らず、高座谷へ下りていく。分岐で左折したが、これも早すぎたらしい。なんども来ていて頭に入っているはずなのに、うっかりミスだ。たしかに覚えているものより細い道だった。分岐から10分歩いてもダルマ岩に出ない。しかし突然目の前が開け、なかみ山から荒地山への稜線が見えるところに出た。左から回り込むより選択肢がなかったので、左に進むと5分で結構立派な登山道に出た。右に進むとすぐに好展望の岩があった。西お多福山、最高峰、後鉢巻山が遠くに見え、なかみ山、荒地山のボルダー群が目の前に見え、さらに右手は西宮あたりの海岸が広がっている。ここで2回目の中食。やっとGPSがキャッチしてくれたが、魚屋道と信じて疑わなかったので、地図と照合することもしなかった。あとで調べると魚屋道の少し東側の道だったようだ。





五分岐の上(魚屋道近く)の岩場からの展望 (同定は「展望」ボタンをクリックしてください)


なかみ山を目指して出発する。いくつもの分岐が出てくるがなんの案内もない。これは魚屋道であるはずがない。道もだんだん細くなってくる。10分少々で赤ペンキで書かれたT字路に出て驚く。なんどか来た分岐点だ。展望が開けた地点から赤ペンキのT字路まで休憩を除いて20分かかったが、4月に来たときはそれが4分だったので、えらい遠回りをしたことになる。このT字路を左折すれば魚屋道に出るのだろう。そのうち確認しておかないといけない。T字路からはすぐに広場に出る。4月はそこから水小屋を経てなかみ山へ向かったが、今回は広場近くの水場の右手にある踏み跡からチャレンジしてみる。しばらくは結構はっきりした踏み跡があったが、やはり途中で道がなくなり、いつも並みの苦労。とくにトゲのあるブッシュが多く、あちこちに怪我をする。一つは出血がひどく、絆創膏を取り出すほどだった。広場から30分で稜線に出た。

念のため左手に行ってみるが、どんどん下る。引き返して上へ登る。すぐに神戸方面が望める展望箇所に出る。そのあと平ボテ岩と言われている山頂部。そしてすぐに、しっかりとした道標のある魚屋道への分岐。数分後に右手に入る細い道。木に塗られた赤ペンキが消されている。ここが黒岩への道かとまたもや錯覚。割れ目のある岩を通り過ぎ、しばらくすると大きな岩があるが松の木はなく、狐につままれたような気分になる。引き返して荒地山で休憩。
その後もまた単純ミスをする。猫を見ながら少し長目に休んだので方向感覚がなくなったのか、最も無難な岩梯子への道で下りるつもりだったのに、黒岩の方へ下りてしまった。先ほどの疑問が解消するとともに、このような簡単なミスをしたことに驚く。




なかみ山の平ボテ岩


黒岩


黒岩からもう一度荒地山に引き返し、芦有ゲートに出る正規のコースへ進む。しかし苦労なしでゲートへ出るのはいかにもつまらなく感じたので、道畦谷北尾根を選ぶ。芦有ゲート分岐標識には道畦谷北尾根の記述もあるが、実際の北尾根へ右折する所には道標はあるものの、道畦谷北尾根とは出てこない。ただ道標に道畦谷北尾根と手書きのメモがあった。岩の展望台で2度ほど行き止まり、引き返してなんとか道を見つけるといったことを繰り返す。途中で北尾根をはずして弁天岩への不明瞭なコースへ入ってしまった。ここもかなり以前に歩いているが、なにも問題なかったはず。しかし、今回はなんどか踏み跡を見失い、分からないままに下りていく。少し道がハッキリしたので、一区切りをつけ岩の上に寝ころんで身体を冷やす。しかし、岩の頂部に傾斜があったのであまり落ち着けなかった。そこからはまた踏み跡が消えたり、出たりを繰り返し、弁天岩の芦有道路に出る少し前にやっとハッキリした道に合流した。芦屋川右岸道で帰るつもりだったが、「私有地のため閉鎖」となっていた(2013年から)。そういえば、芦屋川駅から高座滝への道の途中にも大きな警告板があった。下って行って行き詰まると厄介なのでそのまま芦有道路で下る。あとでネットで調べると、閉鎖地点から城山の途中へ抜ける道があることが書いてあった。





道畦谷北尾根



女房殿がいないので気楽なひと歩きのつもりで出かけたのに、地獄谷の詰めを早まってのシダの藪こぎ、五分岐近辺での迷路歩き、なかみ山へのイバラの藪こぎ、道畦谷北尾根でのコース外れなどなど、またまた色々な苦労を味わえた。小さな冒険心をかき立てられることが楽しいのだろう。宿題が解決するどころか、新たな宿題が沢山出てきた。




荒地山周辺マップ




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