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11. 11. 22  
山の辺の道(北)

前日、いつものように突然女房殿がどこかに行こうと言い出す。近鉄の切符があるので、奈良がよいと、北・山の辺の道でどうかと、近鉄のてくてくマップを渡しておく。

同行: 女房殿


コースタイ

930 裂石町BS、950 新薬師寺、1004-44 白毫寺(170)、1111-15 八坂神社、1205 円照寺BS、1220-1300 上山BS近くのカレー店、1313 時計台、1325-40 弘仁寺、1358-1402 古墳公園、1420 白川貯水池を離れる、1453 石上神宮前BS、1522 天理駅

近鉄奈良駅から春日大社や新薬師寺などには何度か歩いたことがある。この日は行程も長いので、同じ道を歩くのを遠慮して、裂石町までバスに乗る。新薬師寺にも寄りたかったが女房殿の「寄らない」というつるの一声で前進する。しばらく行って道に出ていた人に「後方に見えるのは御蓋山ですね」と確認すると、「三笠山も見える」と言われ初めて気がつく。両方が見えていたのだ。





御蓋山(右)の左奥に三笠山が見えていた


白毫寺(びゃくごうじ)は初めて。町中から40mばかり登るのでかなり見晴らしがよい。その眺望と五色椿の木が売り物らしいが、仏像もなかなかよい。阿弥陀如来坐像や地蔵菩薩立像もよいのだが、閻魔王坐像、太山王坐像といった脇役の彫像が迫力満点だ。収めてある宝蔵がやや雰囲気に欠ける嫌いがある。





白毫寺入口



境内には寒ザクラと一輪だけの椿が咲いていて、あちこちに石仏が点在している。眺めの方だが、金剛山、葛城山、岩橋山(寺の案内図にはこれを二上山と誤記している)、二上山と続き、一旦落ち込んだ後、信貴山、生駒山と続く。奈良市内も一望のもとだ。





信貴山から生駒山への山並みと奈良市街



ここがこの日のハイライトで、あとは南の山の辺の道に比べておもしろさに欠ける道が続く。昼食の用意をしてこなかったので、途中で心配になるが、円照寺のバス停から少し進むと坂の上にカレー店があるという広告を見つけて、そこを目指す。上山というバス停の近くにあり、心配していた本日閉店ということもなかったので、一安心する。あまりに喜んだので店の人も喜んでくれた。ここで、天理に行くには近道があると聞いた女房殿は早速そちらに行くという。地図もないのに大丈夫かなと思ったが自信満々。こちらは予定通りに山の辺の道を辿るというと、店の人は「本当に別行動するのですか」と目をむいて驚いていた。

その後のポイントは弘仁寺であるが、声をかけても振り向きもしない僧侶に驚き、すぐに退却する。古墳公園、白川ダムなどはまあ悪くないが、ハイキングらしい気分はもてないまま、天理の町に入る。




白川ダム





左から金剛山、大和葛城山、岩橋山、二上山(天理市から)



天理市内には「第43母屋此花詰所」といったような宿泊施設が延々と連なっている。物静かな人たちではあるが、町全体が一色に染まっているのを見ると、新興宗教独特のものを感じてしまう。石上神宮バス停に着く。バスに乗ることも考えたが、交番の人に聞いてもよく分からず、歩くことにする。天理教本部の前で突然声をかけられて驚く。にろく会のYさんとKさんが仲間との定例ハイクで来ていたとのこと。芦屋から同じ電車に乗り、奈良から円照寺までバスに乗ってそのあと歩き始めたという。かなりゆったりのペースだったようだ。駅まで一緒に歩き、その後打ち上げをするというので別れる。

女房殿は、途中で道が分からなくなり、ヒッチハイクしたり、タクシーに乗ったりして、1時間半ほど前に帰宅していた。



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