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11. 10. 10 - 12  
薊岳・池木屋山・迷岳

なんと今年3回目の台高。前回全縦走ができなかったが、次はその続きよりは、横断が面白そうかなと早くから案を暖めていた。池木屋山を頂点とする薊岳と迷岳を結ぶ長い尾根はいかにも興味をそそるものがあった。溜まっていた仕事が一段落したので決行。10/8-10の3日は全国的に晴れるとの予報だったが、やや間に合わず、2日うしろにずらした。それでもかなりの穏やかな天候が予想されており、実際久しぶりに全く雨にあわない山行となった。


同行: 単独

2011. 10. 10 大又から薊岳、明神岳、千石山へ  


コースタイ

843 大又BS、1100-20 大鏡池南東の小ピーク、1124 大鏡山(1183)、1235-50 薊岳(1406)、1358-1400 前山、1406 三ッ塚、1420-30 明神岳(1432)、1502 笹ヶ峰(1367)、1540 千石山(1380)、1600 千石山東峰(1375)、1620-30 千石山、1650 テント場

バスにはもう一人乗っていたので「薊岳へ?」と聞くと、いや「明神平まで」と返ってきた。昭文社の案内に「笹野神社の横から小道をたどると林道に出るが、それが右にカーブする所で左の木馬道に入る」とあるが、カーブする所には道はない。もう少し上がったところにそれらしき道があるが、大げさに通行禁止と書いてある。もちろん車用で、人間はよいのだろうと思い、少し入ってみるが道は狭くなり、なにしろ薊岳といった案内が全くないのが不思議だ。引き返してもう少し上の方を探ると、放棄された人家がいくつかあったが、それらしき道はない。もう一度引き返して先ほどの道に入っていく。先ほど気がつかなかったテープもあったので、確信して前進する。ある程度の道迷いを覚悟してきた山ではあるが、最初から町中で20分のロス。

沢を渡る所で、先ほどの人が追いついてきた。林道を明神平へ向かうのかと思っていたが、薊岳経由の周回コースだったらしい。杉と檜の植林の中を1時間ほど登り続けると傾斜がゆるみ、水が道の中をふんだんに流れていたり、水たまりができているところを通る。古池辻というところだろうか。清楚なシラハギの蕾がいくつか見られる。さらに植林の中をたどる。いくつか立派な標識もでてきた。この道が大鏡池・薊岳に向かっているのは誰にでもわかる。登山口につけておいてくれればよいのにと思う。

やがて大鏡池(ダイキョウ と読むらしい)という標識が出てきたので周りを見回してやっと池の存在に気がつく。水は涸れていて草が生いしげっている。すぐ前に小ピークがあったので、とりあえず登る。ちょうどよい時間なので、途中駅で買った弁当の昼食とする。先ほどの人も登ってきてすぐ下の道ばたで昼食休憩をしている。地図をみると大鏡山ではない。折角だからと池の南西にあるほぼ同程度の高さのピークに行っておく。池のすぐそばをたどって5分もせずに三角点につく。展望はなかった。




大鏡池の奥に小さな祠


20分ほど歩くとやっと周りの山が見え始める。樹の間なのではっきりしないが、東の方向に薊岳が見えているらしい。やがて南側の山々がもっとしっかりと見えるようになった。赤倉山、池木屋山などを中心に4重5重に山並みが重なり、いかにも奥深い山域という趣きがある。雲が重く立ちこめはじめ、ゆっくり展望を楽しむ雰囲気でなくなってきた。暗いなりに見えてはいるのだが、あまりに山が多くてよく分からないのが本当のところだ。薊岳の雌岳というのはよく分からないままに主峰に飛び出す。すばらしい展望のピークとの評判が高いがここからはほとんどなにも見えなくなってしまった。




薊岳頂上


すこし下りはじめるとまた山が見え始めたが、やはりよく分からない。ブナ林の中にチラホラと黄葉も混じり初め、やがてくる紅葉の饗宴を暗示している。二重山稜の稜線を辿るが、このような所はどこもテントを張りたくなるような雰囲気をもっている。石灰岩が散らばる自然林の中を歩いていくと、明神平が近づいてくる。前山からは明神平の白い建物も見える。直接下りていく踏み跡も見え、あのすばらしい雰囲気のところでテントを張りたい気持ちがムクムクとわくが、翌日も短くはないので、諦めてもう少し足を伸ばしておくことにする。




前山から


明神平の先に水無山



三ッ塚からは2度目のコースとなる。この日は快晴続きの三連休の最後の日だったので、さすがに何人かの人と出会った。明神岳の手前で最後の人と出会う。「千石山の水場は水がありそうですか」と話しかけると、「今はどこも不足していないように思う」という答えが返ってきた。結果的に、今回の3日間での山行でこれ以後は誰にも会うことがなかった。そのあとは歩いた道なので、気楽に笹ヶ峰、千石山と進む。立派な三角点があったので千石山かなと思ったが、山名標識は一切ない。5月に来たときは立派な標識が架かっていたことを覚えていたので、頂上はまだ先かなと考えてしまった。




岩の上に生き延びているシロヤシオの木





笹のない笹ヶ峰頂上




実際、先の方に同じくらいの高さのピークがある。「登山道」という標識を見ながら、どんどん進んでピークにつくと、千石山東峰(1375m)という札がぶら下がっていた。赤倉の方へ行くには東南方向に進まねばならないが、全然道はない。東峰というからには本峰は西にあるのだろうと戻る。そういえば、踏み跡はかなりあるのに、テープが全くない。やがて先ほど見た「登山道」という標識もでてきたので、登山道に復帰したとは確信したが、念のため三角点まで戻る。そのときもまだ、千石山かどうか自信が持てず、GPSを取り出す。間違いなかった。持ってきた他人のレポートを読み直すと、「千石山の下りで右手に下りなければいけないが、うっかりすると直進してしまう」と書いてあった。皆さんもよく間違われるため、踏み跡がしっかりしていたのだと納得する。下っていくといくつものテープがぶら下がった所にでた。行くときはともかく、帰りは目を皿のようにして戻ってきたので、これを見落とすはずがない。わずか離れた踏み跡をたどったらしい。ただ、この寄り道もまんざら悪いことばかりではなかった。ゴヨウツツジの紅葉のもっともよい色をしているのがここにあった。





ゴヨウツツジ(シロヤシオ)の紅葉



下っていくと、左手に沢が見え始め、水の流れも確認できる。奥の平谷の源流直下になる。しばらく注視していると、間違いなくこれがテント場と思われる場所が見つかった。少し遅くなってしまったが、無事にテント適地に着く。最低鞍部(1200m)といってよいだろう。こんな所に沢が流れているのは本当に不思議だ。もう一つ不思議なのは、前回にこのようなサイトがあることを見落としていたこと。ここにあることは知っており、注意していたはずなのに気がつかなかった。沢を渡り左岸に登ると広いスキー場のゲレンデのような空間が広がっていた。しかし、実際にテントを快適に張れるのは、一ヶ所だけだろう。尾根には風で揺れる樹の音がしているが、少し低いこのサイトでは風もなく快適だ。やがておぼろ月が東の空にあらわれる。




2011. 10. 11 千石山から池木屋山、江股の頭へ  

コースタイ

638 テント場、756 赤倉山(1394)、826 千里峰、847-907 奥の平峰、916 霧降山、1000-18 池木屋山(1396)、1131-58 P1332、1259 水越へ左折、1328-1408 水越、1500 ジャンクションピーク、1519-25 江股の頭(1270)、1548 テント場(1280+)

4:30に目が覚める。9℃と暖かい。目覚めのお茶、食事、昼食のサンドイッチ作り、食後のお茶、トイレ、歯磨きなどのすべての作業を終えて出発したのは6:38。もう少し短縮できるとよいのだが、このゆっくりした時間にも捨てがたいところがある。

赤倉山に向かって出発する。以前にシャクナゲでザックがひっかかり歩きにくかった記憶があるので、晴れているが最初からザックカバーをつけて、マットなどが顔を出さないようにしておく。リョウブやミヤマシキミが目立つ。シキミは花のようなものも、赤い実も、何もないものもあるので不思議だ。登るにつれ、いくつかの小ピークを越え、そのたびに新しい展望が開けてくる。檜塚奥峰らしき峰、白髭山方面、薊岳から千石山。かなり先を、鹿ではないかなりの大きさの動物が走っていった。熊にしてはすこし黒さが足りないようので猿かもしれない。シャッターを押したが、なにも写っていなかった。やがてシャクナゲが見え始めたと思うとすぐに林に突入。あまりに前の印象がきつかったのか、カバーが効いたのか、今回はなんということなく、頂上に出てしまう。




前日に見ることのなかった薊岳を遠望(赤倉山の手前から)



迷岳から野江股の頭にかけての稜線(奥の平峰から)



この後は本当に気持ちのよい自然林の散歩道がつづく。完全に横倒しになったゴヨウツツジが、残りの1/4ほどの根をしっかりと土に残し、きれいな紅葉になって生き抜いている生命力に感心する。奥の平峰では、頂上を少し行きすぎた所の庭園のような雰囲気がすばらしかったので休憩。展望も申し分ない。これから行く、蓮川の渓谷の右に、迷岳、大熊谷、白倉、江股の頭にかけての峰々がシルエットになって並んでいる姿は見飽きない。白倉山(1236)と古ヶ丸山(1211)の間に、P1240+の無名の幅広い山があるので、間違いやすい。池木屋も多分少しだけ頭を見せている。目の前の千里峰の右手には、薊岳、千石山、笹ヶ峰、明神岳、水無山。それにしても前日に行った千石山東峰というのが分からない。主峰の右手のピークはかなり低く見える。霧降山で宮の谷に下りる道を確かめようとしたが、はっきりした踏み跡もテープも見えなかった。しかし、歩くのに不自由な尾根でもなさそうだ。ここにきて初めて池木屋の山容がすっきりと見え、東尾根の様子もよく分かる。

やはり目につく紅葉はゴヨウツツジが中心。ツルリンドウの実が一株だけあった。ヤマガラの鳴き声があちこちで聞こえる。池木屋の池はほぼ干上がって、泥沼と化していた。できれば頂いたポリグルの性能試験をしようかと頭を巡らせていたが、水を採ろうとすると、靴やペットボトルがドロドロになるのは間違いないので諦める。池木屋山の頂上には苦労なく到着する。

ここから宮の谷へ下る道には半分に割れた道標やテープがあった。東尾根もちゃんと印がある。この道も台高主脈と変わらない程度に歩かれているようで、テープも多いので驚いた。もう少し秘境に近いことを想像していた。P1332の手前で右手へ六甲のロックガーデンとか須磨アルプスを思わせる尾根が下っていた。谷の先には大台町の国見山(1283)が見える。その先の東尾根は大きな枯れた倒木でふさがれていた。尾根の上にこのような大きな倒木があるのを見たことがない。メイズを歩く感覚で前進する。そのあとはまた快適な上り下りのすくない尾根道。水越への下り道でマーカーを見過ごし、少し行き過ぎて小高いピークで行き詰まり、引き返す。そこから水越まではなんということのない道と予想していたが、なかなか分かりにくい所が多い。ルートファインディングというよりはテープファインディングの能力が必要。水越に降り立ち、ザックをおいて早速水汲みに沢へと下る。これは意外に近かった。ほんの3分できれいな流れがあった。ここも、大変苦労したと書いている人もいたので、時期によって違うのだろう。1.7Lだけ補給しておく。手持ちのと併せてほぼ3Lあるので、翌日の下山まで十分すぎるほどの量だ。




稜線をふさぐ枯れ木の倒木


ここから話題の難所となる。適当に登っていくとすぐに目印を見失う。そのまましばらく登り、やはり尾根を歩く方がよさそうだと右手の尾根に登り着く。しばらく歩いてもテープ類がなかったが、そのうちポツポツと出てきたので安心する。大理石のきれいな石が散らばっている。傾斜がだんだんきつくなり、テープを見失うと苦労しそうなので、注意深く探しながら登る。ピークが近づいてきたときにテープを見失う。どこをよじ登ってもたどり着けそうな感じもしたが、やはり念を入れて探す。それが正解だった。テープ通りに進んでもかなりきつい登りを強いられた。登り切ってから崖下をみたが、テープが簡単には見つからなかった。ここから降りるのはあまり気が進まないという人が多いのはよく分かる。登りはまあそれほどの難所でもないだろう。ピークにはコウヤマキのような樹があったが、こんなところに自生するのだろうか。東北の方向に見えるピークに向かう。ガスが立ちこめ、普通なら雨の心配をするところだが、今日の天気予報は雨はなく、霧と明言していたので安心しておられる。江股の頭には今回最多の札がぶら下がっている。薊岳、池木屋山、迷岳が主峰なのに、こちらの方がはるかに人気があるかのように見える。地元では野江股の頭ともいう。




野江股の頭


そこから30分足らずのところにある「キャンプ適地」にテントを張る。珍しくこの日は道迷いのない日となった。もう少し行って、稜線をはずれたところにあるナンノキ平というのがもっとよいと書いてあったので惹かれたが、時間も遅くなったので、ここで手を打つ。どちらも水はない。やや傾斜しているが、まあ問題なく過ごせそうだ。正面に三角形の栃山(967)があり、その左手の高い山は手前の山に隠れている。18時には大体の仕事を終え、お茶を飲んでいると、またもやおぼろ月が出てきた。19時にはガスが消え、月と星の両方がくっきりと見える。




少し傾斜しているが快適なサイト




2011. 10. 10 白倉山、迷岳を経て唐谷林道へ  

コースタイ

637 テント場、642 P1226、734-43 P1205、832-905 白倉山(1236)、927 P1188、1035-46 大熊谷の頭(1190)、1144-47 柚子の木平(1285)、1222-1304 迷岳(1309)、1335 北肩のコル、1409-41 唐谷分岐、1502-1546 三の滝、1548 林道終点、1638 スメール

この日も5時前に目を覚ます。昨夜とほぼ同じ標高で温度も9℃と似たようなもの。起きたときにはオリオン座が真上に来ていた。この日は2時間以内に出発する。ママコナを初めてみる。ヒメシャラとリョウブの区別がつかないが、両方あるらしい。その若木が道いっぱいに広がっている。「何度も上り下りを繰り返す」とか「大きな岩に行く手を阻まれる」といったレポートもあったが、気がつかないうちに白倉山につく。やや靄ってはいるが、さすがに展望の山といわれるだけある。大体同定ができたが、当初肝心の歩いてきた池木屋方面に手こずった。その理由は、池木屋がそれほど遠くに見えるとは思えなかったからだ。一日でずいぶんと歩けるものだ。





白倉山から迷岳



大熊谷の頭へという木の札が架かっているのを、頂上に来る前に確かめておいたので、その方向に足を進める。右側の大熊谷がうんと下に見える急な崖があった。1時間半で大熊谷の頭だが、その少し前はかなりの急坂だった。頂上を過ぎるとうってかわって気分のよい散歩道となる。途中でキャンプ適地と地図にあるところは、本当の適地だ。水さえあれば最高の場所。P1285には柚子の木平という標識があった。その後P1250+で南側の展望が開ける。古ヶ丸の鋭いピークを中央に、左遠くに仙千代、右に白倉と並ぶ。久しぶりにアオダイショウを見かける。

迷岳への道には緑っぽい色の岩が多かった。登りとも言えないくらい楽な道で、最後の目的地にしては拍子抜けの感じで頂上に着く。ここで、飯盛山を経由するか、唐谷に降りるかを決めないといけないが、できれば早いバスに乗りたかったので、皆さんが、重荷を背負って下るのは大変だという岩場を避けて谷の道をとることに決める。そうすると若干時間に余裕ができるので、バーナーを取り出してスープを作り、少しだけ昼食を豊かにする。しかし、それほどゆっくりもできない。頂上の少し下に標識が見えたので、念のため確認しておく。三重県の宮川登山口への案内だった。






迷岳の頂上



コルまでのコースタイムが25分のところを30分かかったので、少し急ぐ必要があるかなと思う。コルからの下りは、伐採された杉、檜の小枝が道を埋め尽くしており分かりにくかったが、それでも所々に目印があり、なんとか下っていく。沢にたどり着いたときの最後の目印が目に入らずに失敗する。昭文社のガイドをしっかり頭に入れておけば、迷わずにすんだのに、飯盛山経由しか考えていなかったこと、唐谷コースは多くの人が歩く楽勝コースと軽く考えていたことが失敗の原因。まずは下流に行けばと考えてしまった。三嶺からの最後のツメの所とよく似た状況だった。これはおかしいと、最後の目印に戻って周りを見回す(20分ほどのロス)。ひょっとしたら上流方向に道があるかもしれないと発想を変えて見回すと、少し遠くに大きな目印があった。明るかったから分かったが、大きい割にやや目立たないテープが太い幹に巻かれていた。それに導かれ唐谷を右岸に渡るとすぐ上に小屋が見えた。そのあたりまで林道が来ているものと早合点して、そちらに登ったのが2つ目のミス。

テンニンソウが咲いている小屋は廃屋。そのあとが分からない。上の方の杉の木に赤い大きなテープが巻いてあったのでそれをたどる。登山用ではなく業務用かもしれないとは疑っていたが、それ以外に道は見えなかったので、しばらく行く。支沢をどんどん登っていくので、こんなに高巻きをするはずがないと小屋まで戻る。小屋の近くを探すと、谷の右岸にそって降りていく比較的しっかりした登山道があった。ここが15分のロス。そのあと、大きな支沢を絡み終わるときれいな滝が架かっていた。これが二の滝で林道終点のすぐそばであることは昭文社の地図にはっきり出ていたのに、それを確かめず、分岐点をさらに直進してしまう。右手上方へのしっかりした道も目には入ったが滝見台でもあるのかと早とちりしたのが、3つ目のミス。歩いていったのは林道ができる前の旧道らしくかなりしっかりしていた。赤いテープを2つも見たので、すっかり安心してしまったが、今は廃道となっていることがそのうち分かる。次の滝の上でどうにもならなくなって引き返す。多分先ほどの分岐点まで戻れば何とかなると考える。実際その通りだったが、ここは40分のロス。下から戻って来たときには分岐点に大きな赤テープがぶら下がっているのがいやでも目につくが、上から下りてきたときには見えないような仕組みになっていた。それにしても不注意な話である。なんと合計で1時間15分もロスし、折角飯盛山を諦めて早めのバスに乗ろうと決心したのに、最終バスになった。飯盛山からの岩場を下りていたら間に合ったかもしれない。






二の滝


飯盛山




唐谷の道では滝のほかにいくつかの花が目を楽しませてくれた。山の中ではほとんどなかったが、ここではテンニンソウのほか、アキノチョウジ、ミヤマセンキュウ、それにアケボノソウも一株だけ。

分岐のすぐ上が林道終点だった。正面に三峰山が、そして下りて行くにつれて、左側に飯盛山の鋭いピークが目に飛び込んでくる。廃業したような遊園地があり、それを避けてずいぶん遠回りした感じで奥香肌郷温泉につく。温泉に入るだけの時間はなかったが、スメールに立ち寄り、靴の泥を落とし、土産物とビールを買ってからバス停に行く。17:15のバスにちょうどよい時間だった。





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