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2010.
9. 7 雲仙普賢岳


長崎での仕事のあと、駅前で1泊し、早朝の電車で諌早に向かう。ちょうど台風が九州の北を通過している日となったが、それほどの雨は降っていない。諌早から雲仙に向かうバスのワイパーも、動かしたり止めたりという程度。雲仙温泉から仁田峠へのバスがあると聞いていたが、台風で上のロープウェイが運休になると、バスも走らせていないようで、温泉街から歩き始める。

同行: 単独

   

コースタイ

0905 バスターミナル、0921 三叉路(遊歩道入口)、1006-12 仁田峠RW乗り場、1036-40 妙見岳RW降り場、1055 妙見岳(1333)、1111 国見分れ、1122-27 国見岳(1347)、1139 国見分れ、1151 紅葉茶屋、1215-25 普賢岳(1359)、1247 紅葉茶屋、1302-05 薊谷、1327 仁田峠RW乗り場、1448 おしどりの池、1453-1520 湯の里温泉、1525 BS

温泉街から少し登った三叉路の所から遊歩道が始まっていた。池の原園地という整備の行き届いた自然園のような間をぬって、仁田峠に着く。ロープウェイの駅は展望台になっているが、ガスで何も見えない。

駅の右手に普賢岳への道標があったが、薊谷経由のものらしいので、左手に回ってみる。なにも案内はなかったが、ネットでコピーしておいたルート図を見ると、そこから上がることは間違いなさそうなので、登っていく。上の妙見駅に着くと、「妙見岳山頂1333m」という標識が立っている。そこが頂上であるはずはなく、よく見かけるいい加減な標識だ。その脇に展望台へという上り階段がついていて、さらに高い所があることは明々白々だ。登り切った所が頂上かと思ったが、何も見えない展望台で行き止まりになっている。引き返して北の方へ進むと、神社に着く。この奥が妙見岳のピークだが、踏み跡も見つからなかったので省略。登っても何も見えないことは分かり切っている。

そのあと、なにか楽になったなと思って考えると、当たり前だ。それまで登り登りだったのが、急に平坦な道になったためだ。国見別れで国見岳に進む。意外と急な坂があり、鎖場も何ヶ所かある。遮るものがない所では、さすがに風がきつい。しかし、トムラウシのことを思えば、たいしたことではない。国見岳頂上では、標識と崖下に咲く白い花を見た程度。近寄れなかったが、ノリウツギか。すぐに下り始める。普賢岳までの道でも、色々な花が咲いていたが、風が強くて写真が撮れない。神社があった所のすぐ上が普賢岳の頂上だった。すぐ近くの峨々とした岩は見えるが、平成新山などは、全く見えない。なんとかなりそうなら、平成新山のせめて足下までもと、ビニールテープなども用意してきたが、そんなことを考える余地は全くなかった。




雲仙普賢岳山頂



なにもない紅葉茶屋で左折して、薊谷へと進む。案内図には、せめて紅葉茶屋跡としておいて欲しい。途中に、色々と説明がある休憩所がある。そこを過ぎると、平坦になり、仁田峠へと戻る。朝来た道を戻り、池の原園地の屋根のある所で、足をとめて少し休憩する。三叉路からは、朝に見つけておいた遊歩道へ入っていく。車道より遙かに気分のよい道で、最後は鴛鴦ノ池に出る。台風の日に登山する人はいないようで、今回も誰にも会わなかった。鴛鴦ノ池からバス停に戻る途中に、湯の里共同浴場があり、イオウの匂いのする温泉に浸かる。100円という最近経験したことのない料金だった。この日は、バスの時間まで少しあったので、比較的ゆっくりと浸かることができた。バス停のすぐそばの雲仙地獄を散策してからバスに乗る。

特急の乗り継ぎがうまくないので、愛野でバスを途中下車し、島原鉄道に乗って諌早まで行くことにした。愛野でなにか食べられるかと期待していたが、何も見つからなかった。20分ほど時間を余分にとり、200円余計な出費となったが、なんとなく町の雰囲気が分かったので満足。


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