2010. 6. 25 日和山
鳥羽に泊まった翌日、女房殿がミキモト真珠島に行くというので、こちらは鳥羽市内の散歩をし、あとで水族館で待ち合わせることにする。
同行: 単独
コースタイム
943 登山口、958-1008 日和山(69)、1013-19 賀多神社、1025-45 鳥羽みなとまち文学館、1050-1100 鳥羽城址、1107
中之郷駅、1115 鳥羽水族館
低い山なのに眺望がよいと、田山花袋が推賞する日和山に登る。登山口からすぐに山道らしい雰囲気になり、すぐに鳥羽主水の館跡に出る。九鬼嘉隆と義兄弟の関係にあった人。そこから日和山はすぐだった。やや曇り空であるが、下の鳥羽湾に浮かぶいくつもの小島の眺めは評判通りだ。答志島、神島、坂手島、菅島、安楽島が御影石の方位石が置かれているが、本場の神戸からもってきたと仰々しく書かれているのがおかしい。すぐ横には、1914年に世界で初めて無線電話の実用化に成功したという記念碑が建っている。1903年にドイツで発明されていたが、実用に使ったのはここがはじめてで、世界的にも驚かれたらしい。
日和山から鳥羽湾を見下ろす |
日和山にある方位石 |
賀多神社への道を下る。宿の人には30分と言われていたが、5分だった。そのあと、文学館が道すがらにあったので、立ち寄る。鳥羽の作家である岩田準一の生家。江戸川乱歩などの紹介も詳しい。子供の頃、興味を引く人ではないという印象だったが、今改めて詳しく紹介されると、やはりそれなりの人だったのだと納得できる。
九鬼嘉隆が建てた城跡に向かう。海に向かって大手門がある水軍の将らしい珍しい城だったという。関ヶ原の際に親子で東西に別れて戦い、息子に攻められて、最後は自害したという悲惨な話がある。ここからも鳥羽の海がすぐそこに見える。