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8. 12. 26  保登野沢 


桐生での仕事のついでに谷川岳に登るつもりで装備を調えてきたが、この日は偏西風が強く、大荒れになるという予報なので早々に諦める。太平洋側の日射しのもとで気楽なハイキングをとも考えたが、折角上毛高原までの切符も買ってあるので、雪と戯れようと、学生時代に歩いた保登野沢から天神平まで登ってみることにした。


同行: 単独

コースタイム

0850 水上駅、945-1005 スキー場、1100 尾根へ、1133-40 引き返し点、1148 三叉路、1155-1200 倒木多く断念、1220-40 スキー場、1338 水上駅


上毛高原からのバスには地元の人も何人か乗ってくる。初めての大雪なので、皆さん軽い興奮状態のようだ。水上駅止まりなので、駅の中でもう一度考える。天神平の会社に電話すると、今は風のため運行していないという。他の所へ行けるようなバスもないので、予定通り保登野沢へ行くことにする。途中の道は除雪用の散水がされており、中にはかなり高く放出されているものもあるので、注意しないと濡れてしまうくらいだ。谷川温泉の方へ曲がってしばらく登るとやっとそれがなくなり、雪の上を気持ちよく歩けるようになった。温泉街に入らずに保登野沢の左岸を登り、橋を渡ってスキー場へ入っていく。

スキー場のセンターハウスでコーヒーをと思ったが、オープンは翌日からなのでと断られる。ゲレンデには結構の雪がすでに積もっているが、さらに人工降雪機を稼働させている。外に出て、少し栄養を補給し、ワカンをつけ、ポールを出して準備をする。保登野沢への入口を小屋の人に聞いて、ゲレンデから出るとしっかりとした道がついている。しかし、出発点からまちがっていたようで、どんどんと東に向かって進んでいく。おかしいなとは思ったがそのうち北に向かうだろうと楽観していた。一応GPSもオンにしたが、持ってきた25000地形図のコピーには経緯度を記入していなかったので、あまり注意して見る気になれなかった。天神尾根から谷川岳のコースには丁寧に記入していたが、保登野沢近辺はほとんど何も記入しなかった。やがて北に方向を変えたので、納得してしまい、そのまま進んだ。道が立派すぎたのが、勘違いの元だった。やがて、尾根を登っていくようになり、これはおかしいと確信したが、木に赤いペンキの印があったりしたので、そのまま登った。25000地形図の道はよく変わっているという印象をもっていたのが災いした。やがて突然道はなくなり、左手は急斜面で無理に登れば雪崩を誘発しかねない。右手は小さな谷でもちろん行って行けないことはないが、なんの見通しもない。一応GPSで位置だけ記録しておく。結果的にはこの道でもなく、スキー場からすぐに沢沿いの道を見つけないといけなかったようだ。




行き詰まった沢筋



新雪と戯れるという初期の目的は達成できたので、引き返すことにする。尾根にとりついた少し上の所で、右手に分岐があることに気がついた。谷に沿った北方向への道なので、これかもしれないと少し入っていく。やがて大きな倒木が道をふさいでいる。何とかクリヤーして先に進むと、ピンクのテープがあり、やはりここだったのかと考える。しかし、その先も1本2本といった程度でない倒木群だ。それらを越えていく気にはならず、退却する。スキー場まで戻ったとき、リフト小屋の裏で風を避けながら食事をする。スキー場の上のP1036.5の三角点位踏んでおこうかとも考えたが、なんだか気乗りがせず、早めに帰宅することにする。橋を渡らず、温泉街を通り抜けて戻る。水上駅に着くと、上毛高原行きのバスの発車2分前だった。冬型気圧配置だけあって、高崎を過ぎたあとの上越線の展望は楽しめた。



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