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2008. 04. 25 St. Genevieve
パリに数日間観光のために滞在した。なんとか山に結びつけられないかと考えたが、まわりには何もない。パンテノンのあるセントジュヌビエーヴの丘を登って、無理矢理登山したことにする。標高は61b。パリ市内ではモンマルトルの丘が83bで、若干高い。
同行: 単独
コースタイム:
1445 リュクサンブール公園、1510 セントジュヌビエーヴの丘(パンテノン)、1541 St Etienne du Mont教会、1625 サンジェルマン大通り
Chartresに行き、帰りに立ち寄ったW氏宅を辞し、近くのRERの駅からリュクサンブールに向かう。駅を下りるとリュクサンブール公園である。金曜日だが、週末のようなにぎわいである。観光客だけでなく市民も多いのであろう。明るい日差しのもと、色々な花が咲いていて、ゆったりした空気が流れている。マリー・ド・メデシスの住んでいた館は、現在上院になっているが、これは遠くから眺めただけで、メデシスの泉にまわる。一転して静かな雰囲気が漂う。ここの彫刻も力がみなぎっている。運慶クラスがあちこちにいるかのようである。
そのあと、Pantheonに向かう。つまらないかもしれないが、やはりこの国を作った人達に敬意を表しておこうと思ったからである。ルソー、ユーゴ、ゾラ、ラグランジェ、キュリーなどなどが入っており、まだかなりの余裕もあるようだ。これは、セントジュヌビエーヴの丘(61 b)の上にあり、今回の旅行の最高峰である。
パンテオン
すぐとなりはSt Etienne du Mont(サンテティエンヌデュモン)教会。1492から建設がはじまったというルネサンス様式のものである。内部には、この地にゆかりのあるパリの守護聖女St
Genevieveの柩がある。正面には、普通は祭壇やステンドグラスが見通せるのであるが、ここは少し変わっている。両側から螺旋階段で上ってくる透かし彫りで飾り立てられた歩道橋のようなものが視界を遮っている。また、黒檀のような材料に細かい彫刻の施された説教台が目につく。上部にあるステンドグラスは簡素な色合いであるが、下部の小さい窓には彩りの華やかなものが並んでいる。訪問する価値のある教会だった。このあと、地図の小さな字が読めずに、いくつか行きたい所をミスして、サンジェルマン大通りまで下りてしまう。St.
Julien le Pauvre(サン・ジュリアン・ル・ポーヴル)教会の前のハリエンジュがパリで最も古い樹とあるので、見に行く。60°くらいに傾いた老樹で、コンクリートの支えで辛うじて立っている。樹高も高くない。コンクリートの表面を木肌のようにごまかしてあった。