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07. 11. 30  
再度山・森林植物園・新穂高・掬星台

今年は、森吉桃洞沢、扇ノ山、京都三尾、奈良談山神社とすばらしいもみじを堪能したが、最後に地元のもみじをということで六甲に出かける。森林植物園なら、なにかはあるだろうと考え、まずはそこを含め、あとは適当に歩いていないコースを歩き、できれば懸案の新穂高、シェール槍に登っておこうと考えた。


同行: 単独


コースタイ

807 三宮駅、824 北野天満宮、826 天神谷東尾根へ、912 二本松BS、935 再度山大龍寺山門、952 修法ヶ原(シオガハラ)、1004 鍋蓋北道へ、1030-1035 仙人橋、1055 森林植物園西口、1205 東口から徳川道へ、1215-1255 堰堤上で昼食、1315 シェール道分岐、1319 新穂高へ、1325 高圧電線塔、1335-1339 609 m峰か、1346-1348 引き返す、1408-1413 新穂高頂上(648)、1430 徳川道へ、1500 掬星台、1519 仁王門、1521 青谷道と別れ上野道へ、1543-1605 休憩、1609 展望台への道を右に分ける、1614-1616 五鬼城展望台、1642 阪急王子公園駅

三宮から北野通を登っていき、風見鶏の館を見たのち、その左手の民家の脇から天神谷東尾根へ入っていく。150 m ほどは結構急な階段続きの登りとなる。北野町からのもう一つの登山道が合流して10分ほどで、ベンチや展望図がある小さなピークとなる。このあとの天神谷側のもみじがすばらしかった。京都、奈良に負けないくらいの豪華さである。日が射しているので一層美しいのだが、写真にとるとその日ざしが災いして、きれいに撮れない。その後、城山からの登山道、民論社の碑、錨山への下山道を経て二本松の林道に出るまでの500 m ほどはもみじの饗宴であった。赤い葉が主なので、ますます豪華に見えるのであろう。このコースでは結局誰にも会わなかったが、もっと来ればよいのにと、勿体ない気がした。

林道に出たあと、どうしょうかと少し迷ったが今回は舗装道路を歩くことにする。より広い範囲の紅葉が見ることができそうに思えたからである。結果的には失敗だったかもしれない。林道に出るまでと比べると、ありきたりの紅葉という感じであった。途中で登山道に戻ることもできたが、車道は初めてなのでそのまま大龍寺の山門まで行く。表参道の左にある鳥居の林立する道を登っていくと、やがて太子堂に着く。大龍寺の中では、太子堂の前のイチョウがよかった。

大龍寺から修法ヶ原へぬける道の途中に、これまではなかったと思うが、再度山頂上へという案内板ができていた。修法ヶ原、洞川湖も、堂徳近辺の紅葉を見た後になっては、感激するほどのことはなく、森林植物園に着いた。入口で聞くと、「大体終わったからね」とつれない返事が返ってきた。北に向かって進む。サンザシの実が沢山なっていた。途中で山田道へ右折。折角来たのでということで展望休憩所にも立ち寄る。前の時より透明度は若干劣るが、ハーブ園、高雄、再度、鍋蓋、菊水が見えている。長谷池に下りるとイロハモミジ、コナラ、カラマツなどが目に付く。サザンカが唯一花を咲かせていた。芝生広場で地図を見ながら出口を考えていると、東口がそのまま徳川道に繋がっていることが分かった。徳川道の歴史は面白い。幕末に、異人とのもめ事を回避するため、神戸を大きく迂回する道を拓いたのであるが、ほとんど使わないうちに、開国になり、必要性がなくなったという。その時代からこのような無駄な公共事業をやっていたのである。無駄になることが分かっていてやったのではないので、八郎潟干拓事業と若干似た所がある。塩那林道の無駄ほどひどくはない。長谷池の北側を巡り、野鳥の森に来ると、ここが素晴らしい紅葉であった。ここを見ないで出ていたら勿体ないところであった。東口の料金所から東門までは10分ほどもある。

出たところはトゥエンティクロスの一部で、開けた河原で数グループが昼食の最中であった。時間はよかったが、適当な場所もなかったので、もう少し歩いてから、堰堤の上の河原に下りて、みそ汁と作って、三宮で買ってきた弁当を食べた。歩き始めて4時間してはじめての休憩であった。今日の目的の一つ新穂高を目指す。しっかりとしたウェブサイトがあったので、今回は間違いなく登れるであろうと確信できた。シェール道と分かれてすぐに登り口の標識があった。やがて送電線の下に出て、すぐにでも頂上かと思ったが、そうではなかった。そこから10分で着いたピークが頂上かと思ってしまったが、それは609 m峰だったらしい。歩いた時間と地図を比べてみればすぐ分かることなのに。下り道もはっきりしなかったので、一応磁石を見ながら考えて上で、比較的しっかりした道を下る。7分ほどしても、向くべき進行方向である南東になっておらず、西に下りていることに気がつき、引き返す。ピークには登ってきた道とほとんど同方向にもう一つの下り道があったので、そちらへ行く。それが正しそうだったが、やがて登り、登りの道になる。この方角により高い山があるとすれば、それは新穂高しかないということにやっと気がつく。609 mから15分でピークに達する。標識はないが、白いプレートが置いてあり、その端にサインペンで小さく648 mと書いてあった。

下りは笹で覆い隠されたような道が続く。途中で、三角形の新穂高を望む場所があり、カメラに収める。17分で徳川道に下りた。登りはロスタイムを差し引いても30分かかっていた。ドライブウェイに出た後は、アゴニー坂を登らず、車道で掬星台へ行く。大阪方面の空が汚れたスモッグに覆われているのを見るのはつらい。レストランでいつも缶ビールを買って飲む習慣になっていたが、コップ入りの生ビールだけになっていた。商売がうまいのか下手なのか。

帰りは歩いたことのない上野道を下る。森の中では、暗くなる前に町まで降りなければと急ぐが、明るい所にでるとまだまだ大丈夫という気になる。下り始めて40分程で、見晴らしのよいところにでた。下側の送電線のすぐそばだったので、もうそれほどの距離がないことが分かった。水も余っていたので、腰を下ろして、もち入りのスープを作り、2度目の休憩とする。摩耶埠頭あたりが正面に見えている。静かである。そこを出るとすぐに展望台への道があったが、すでに展望は終えていたのでスキップしてそのまま本道を下る。そこにも展望台があったので回り道する必要がなかった。休憩したところよりは視野が広く、大阪方面も遮るものがなかった。道路に出たのは、掬星台からほぼ1時間後で(休憩時間を除く)、まだまだ明るかった。すぐそばに摩耶ロープウェイ駅のBSがあったが、王子公園まで歩いてみる。下りばかりのためもあり、20分しかかからなかった。




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